MUDアドバイザーを受験→合格した話【2024年春】

【注意】
ここではMUDアドバイザー(ディレクター)の概要説明は省きます。
最新情報などは各自公式サイトを確認してください。


会社から「MUDの資格を取れ」と推奨(いやほぼ強制)された、2024年の年始。
私自身は広報をしているが、グラフィックデザイナーのような専門的技術は有していないため、色覚や文字組版の知識のみが問われる「MUDアドバイザー(旧3級)」のみWEB受験することになった。

「資格」と聞くと、合格するための勉強に多くの時間をかけて…と思うかもしれないが、合格した今なら言える。

テキストさえしっかり読んで、受験の際に持ち込み忘れしなきゃ、誰でも受かる!

公式テキスト

■事前準備

私はすでに「色彩検定UC級」の資格を持っているため、色のユニバーサルデザインについては知識がある状態だった。
ただ、普段の仕事では扱うことのない文字組版などの実技に関する知識も問われるため、充分な対策が必要と思っていた。

対策法を検索してみるが、一般的な資格とは違い、過去問集や対策テキストのようなものがないことに気づく。
2・3年前に新しくできた資格だから?と思ったが、2011年開始とすでに10年以上も経っている。
マイナー資格だから?とも思ったが、公式サイトでは4,000人以上の合格者がいるらしく、会社では同じ部署(50名ほど)の半分以上の社員がすでに合格。
じゃあ、この人たちどうやって合格したの?数名に聞いてみたけどみんな同じ。

制限時間はあるけど、家に届く公式テキスト見ながら解いてOKだから!

そういうことか。ちなみにコロナ禍前はWEB受験のシステムがなかったそうだが、その時もテキストを見ながらで問題なかったとのこと。
私のリサーチ不足で、もしかしたら公式サイトにも記載があるかもしれないが、聞くまでは知らなかった情報。

だから、この記事を読んでくれている方々へ。
そんなに不安にならなくて大丈夫。

不安は払拭できたので、仕事の閑散期である5月中旬を狙って、申し込み。
年始の会社命令からだいぶ経ってしまったが、申し込みから合格までがあっという間だった。

■テキストが届く

狙った5月中旬にテキスト到着。仕事の最中にも勉強して良いことになっていたので、暇さえあれば勉強。3・4日間、およそ10時間はやったのではないかと思う。

しかしこのテキスト、一番の問題点は誤字脱字。

「シミュ」レーションが「シュミ」になっている

例をあげたらキリがないくらい多い。私はイライラしながら読み進めていた。
MUDを受験する人は本に携わる職業の方も多いはず。いちいち気になってストレスが溜まると思うが、覚悟の上で勉強してほしい。

また公式サイトからは、テキストに準じた動画が見られる。
※申し込み時に作ったパスワードでログインする必要あり。

動画自体に倍速再生機能がついていないので、すべての動画(40セクション)を真面目に見るとすれば、およそ6時間は確実にかかる。

しかしこの動画、正直全く見なくても合格できる。すべて見終わった後に分かったが、要点においては動画と同じことが公式テキストに載っているから。
テキストにはないセクションもあるが、「環境(SDGs)」であれば、実施元の協会の意見・考えをただひたすら述べられるだけ。しかも17分にも及ぶ大作だったのに、試験に出てこなかった(はず)。

テキストで勉強するのが苦手な人なら、動画活用も良いと思うが、本当にテキストさえ見ていれば、合格は確実にできる。

■受験→すぐ合格通知

WEB受験は自分の好きなタイミング(ただし申し込みから3か月以内)でできる。私は5月下旬(テキスト到着のほぼ1週間後)の休日に自宅で実施した。

制限時間はWEB上でボタンをクリックしてから60分。
しかし、試験を中断することもできる。これは試験と言って良いのだろうか?

さすがに中断することなくやり通したが、開始直後は残り時間に焦る。
それでも色覚編・文字組版編問わず、好きな問題から解くことが可能。分からない問題は、後回しにもできる。
100問ほどあったが、すべて選択式。どうしても分からない問題が勘で当たるかもしれないのは良心的。

ここでビックリだったのが、テキストを自由に見ることができるのは良いものの、監視されているような気配がないこと。
WEB試験であれば、パソコンのカメラとマイクをONにして受験するスタイルが一般的だが、特に機器の環境に注意することはない。
※常識的に考えて、別の媒体で調べる、画面上で別のタブを開くなどはしていけないと思うが。

制限時間内に自身で試験を強制終了することもできる。
慎重に問題を解いて、テキストも見返せば、10~20分は余裕があるのではないだろうか。

終了後は「採点中」と表示されるが、10分もしないうちに登録したメールアドレスに通知が届き、無事合格

認定証(悪用防止のため一部トリミング)

1万円も払って、約1週間のうちにこんなにもあっさりと資格が取れてしまうのかと、拍子抜けしてしまった。

どこを間違えたのか知りたかったが、試験問題の正誤表も成績表もない。
受かったところで間違った知識を持っていたら、アドバイザーとして活動できないと思うのだが…。

■最後に

私は紹介できるような効率の良い勉強方法など一切していないが、何度も言っているように、公式テキストさえ見ていれば心配ない。
太字や朱書になっている箇所が必ず出るというわけでもないが、テキストをめくる時間を少しでも減らしたいのであれば、覚えていた方が良い。
反対に、太字や朱書になっていない箇所も問題に出てきたので、完全に覚えていなくても該当するページをすぐ開けるような工夫をすると良いと思う。

それでも不安な方は、どのようなWEB試験だったのか覚えている限りで再現してみたので、下記から見ていただければ。
※色覚編のみ。問題文の転載・試験に出るところの解説などはしていない。また、合格の保証は一切しないので自己責任で。

まずはここまでの長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。

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