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エースコンバット3を逐一語る#13

Mission7のステージ開始前。奇妙な映像が流れるところから始まります。
格納庫の中で照らされる、ナイトレーベンと思しき機体、宇宙服のような服を着てたたずむ少女、少女を取り囲む研究員たち、その輪の中で不敵に笑みを浮かべる少女、といった映像です。

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流れた後、警告が表示されます。内容は、[July 21 2032] [Location General Resource DOE Development Facility] [Sound Data Missing] です。先回のミッションでのレナの様子、発見した施設のことを受けてデータを検索した、といったところだと思います。データの性質から言って極秘扱いだと思われますが、プレイヤーならばハッキングなど朝飯前でしょう。データの日付やレナの表情など気になるところですが、とりあえず置いておきます。

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そんな前置きがあって、そのレナからナイトレーベンについての調査を持ちかけられます。ここでミッションが分岐して、どちらか選ぶことになります。まずレナに従って夜間にこっそり出撃する事になりますが、離陸直後に細菌テロが発生し、その対応を命じられます。プレイヤーの選択でどちらかの一方に参加する形になりますが、選んだ方の出来事だけが発生しているのではなく、どちらを選んでも事態は同時に進行しています。

レナについていく方を選択すると、ナイトレーベン捜索中にゼネラルの偵察部隊と遭遇、ディジョンとの再会、怒りをあらわにする思うレナ、となります。
ゼネラルルートでは、同じタイミングでディジョンがナイトレーベンを探しに偵察を出していて、プレイヤーもそれに参加することになります。ナイトレーベンをめぐってそれぞれ動いており、それと鉢合わせする、という状況なんですね。こういったルート間で事態が交錯していて、別ルートをプレイすることで一つの歴史がの流れを別の面から見ることができる、そういう重層構造になっているのがわかって、プレイ当時、これはただのゲームじゃないぞと思いました。

で、このステージ、内緒で誘われて、夜にこっそり抜け出して女の子と夜間飛行するというシチュエーションがなかなかグッとくるんですが、まあ、すぐに邪魔が入ります。で、テロが起きたので対処するから戻れ、という命令と、命令に背いてでも行くからついてきて、という選択を迫られるわけです。ストーリー的に重要なのはレナの方なので、こちらから話します。

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前回のミッションでレナ達が発見した施設から持ち出された何か。これに思い当たる節があるレナが自身のために探しに行く、という事になるわけですが、捜索に向かった場所はUPEO本部のあるエキスポシティです。マップ的にはミッション1と同じなのですが、その辺は容量的な都合もあってそうなっていると思うので、恐らくはレナなりに見当を付けた本部近くのUPEO施設、という事なのかと思います。

捜索を開始した直後、ゼネラルリソースの偵察機が出たので迎撃しろ、とのことで、捜索に邪魔が入りその対応にあたる事になります。ここで、指揮官からの通信で「停戦空域にゼネラルリソースの偵察機を確認した」と言っています。ここから例のメガフロート戦後の停戦について推測すると、やはり停戦といっても全面的な戦闘禁止、というような強い内容ではなく、特定の限られたエリアでの戦闘禁止、例えばエキスポシティの上空、あるいは両社の本社があるポートエドワーズ付近の空域、というような、弱い条件の停戦であることがわかります。

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そういう状況ですから、停戦空域以外ではバチバチにやりあっているのはここまで見てきた通り。それどころか、わずかに設定された停戦空域にさえ偵察部隊とは言え部隊を送り込まれているわけですから、いかにUPEOが弱体で、停戦が事実上無力なのかがわかります。

このステージはメガフロートに続く夜間ステージなのですが、やはりきれいですね。眼下に広がる夜景、その建物の窓の明かりや、道路や橋の照明が一点一点光っていて、で、遠くに目をやると地表近くは明るく薄い緑にぼんやりと光っていて、かすむ地表から少しずつ地上の灯りが浮かんできます。一方で上空は漆黒の闇、このコントラストが非常に良いです。このステージはメガフロートと違って地面がわかりやすいので上下がひっくり返りにくく、地面に突っ込むことはあまりありませんね。

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話は戻って、捜索に出たレナ達ですが、どうやら当たりらしく、そこにゼネラルの偵察部隊もやってきます。レナと何でここにあなたがいるの、と口論になります。

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なぜ同じタイミングでディジョンがいたのか、というのが気になりますね。この辺はゼネラル編を語るときに詳しくやりたいと思いますが、どうもディジョンはナイトレーベンがUPEOの手に渡っていることを知っている節があります。私の考えでは、ナイトレーベンの情報をUPEOに流して盗ませたのがディジョンなのでは?と考えています。

かくして、ディジョンと鉢合わせたレナですが、ディジョンに対しては敵対心をあらわにします。どうにかゼネラルの偵察部隊は撃退しますが、調査の方はうやむやになって不発に終わります。

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ミッション終了後、レナの口から心情が語られます。初見の時はどっちも無口キャラってことかな?とか思ってましたが、プレイヤーの正体に何か感づいている、ということで、プレイヤーが何か普通の存在ではないという事の伏線ですね。

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で、この笑顔です。これにはドキッとしますね。UPEOルートのストーリは割と王道というかベタな雰囲気があります。

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次回はMISSION09 レイニー岬の交錯です。
今回はこの辺で。バイバイ(@^^)/~~~

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