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エースコンバット3を逐一語る #3

はい、こんばんわ。DRW、ダロウと申します。

今日も前回の続きからエースコンバット3について語っていこうと思います。

今回はミッション#2から語っていきますけども、

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またブリーフィングですね。またこれがいいんですよ。たとえば「航空路」を「エアウェイ」、「電波妨害施設」を「ジャミングレーダー」という具合に言い換えていて、文字では日本語で、声では英語で、という使い分けが絶妙なんですよ。日本語だと冗長な単語を英語に言い換えることでうまく雰囲気を出しているわけです。このあたりのバランス感覚が絶妙で、雰囲気を出しつつ、プレイヤーには意味がちゃんと通じる、ほんの短いムービーなんですが、そういうところまで気を使って作られているのがわかります。

で、ここではニューコムの基地からゼネラルの航空路に対してジャミングが行われていると。
航空路にジャミングをかけるということは、飛行機はレーダーで自分や周囲の機体の位置や地形を把握していますし、計器類や自動操縦などもダメになりますから、危険な、安全を脅かす行為なわけです。

まあ危険な行為なわけですから、それを阻止するのはまあ当然、とも思えるわけですけども、これも「違反行為」だからやめさせる、ということでUPEOにやらせているわけです。ここでもゼネラルが被害者で、ニューコムが協定を破る悪者、という図式を徹底しているわけです。


一方で、いち企業であるニューコムがこれだけの規模、だって二つの山の火口を丸ごと橋でつないで、対空基地化して、その周囲に多数のレーダ、しかも機銃を併設していて、ってことをやっているわけです。観測施設とかではなく、明らかな軍事施設として建設されているわけです。こんな巨大なレーダー基地を持っているのを見せることで、いかにこの世界の企業が大きな力を持っているか、ということが垣間見せているんですね。

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これが火口部の基地ですね。山の大きさを考えたら相当な規模がありますよね。この火口の中が狙いにくいんですよ。慣れると高度を高くとって急降下爆撃するんですが、始めのうちはどうしても水平に近いところから反復してしまって何度も激突しますよね?

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ミッション終了後のここが好きですね。エリックがすーっとヨーイングして並んできて、フィオナと一緒に軽口を叩くと。まだここまでは仲間同士って感じの雰囲気が全開で、印象的ですね。

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ミッションが終わって、新しいニュースが配信される、というところなんですが、これ、文字放送なんですよ。これだけ高速回線が発達していて文字、ってのはちょっと違和感がある表現なんですけど、このへんは時代を感じる表現ですね。でも当時は2000年にBSデジタル放送が始まって、普通の番組のほかにデータ放送というのが見れて、天気予報やニュースを文字と静止画でいつでも見られる、というのを宣伝していて、当時の感覚としてはリアリティを感じるアイテムだったんですよ。

内容はゼネラルがUPEOに戦闘機2機を供与した、という内容で、今まで裏に隠れて糸を引いていたゼネラルがおおっぴらにUPEOに関与し始めた、ということを言っているわけですね。ここからは今よりもましてUPEOがゼネラルの意向に沿って活動していく、ということを暗示していますね。

で、そのあと次のミッションで訓練飛行する、ということで顔見せとしてディジョンのドキュメンタリーが流れるんですけども、

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そのタイトルがこれ、なんですよ。まあ渋いというか、昭和か?っていうタイトルですね。なかなかインパクトありますよね、未来なのにドキュメンタリーは相変わらずこうなのか、っていう。まあこのへんは製作者のお遊びでしょう。

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でその訓練飛行の通達文書の画面です。この通達文書、ってのもいいですよね。左下に作戦地域の名前が出ているんですが、拡大します。

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「チョピンブルグ」という地名は後のシリーズにも出てきますね。で、調べてみたらちょっと微妙な場所なんですよ。それについてはこの後説明します。

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訓練飛行が開始して、ディジョンの登場ですね。ディジョンはゼネラルのエースパイロットととして有名な英雄的な存在、として知られている人物ですけれども、それはゼネラルのプロパガンダとして持ち上げられている部分もあると思います。

性格は沈着冷静で、肉体的にも精神的にも優れた人物です。腕前だけでなく、戦場を良く見て戦況を把握する能力にも長けていて、だからエース、という感じがします。
登場する機体はここでは「イーグルプラス」で、実在の最強の戦闘機、イーグルを強化した機体、という設定です。このような同じ航空機同士の戦闘を得意とした純然たる戦闘機を好みます。
プレイヤーに対してはもしかすると正体に気づいているのか、複雑な感情があるように見え、そっけない態度をとっています。

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一方の相棒、キースですね。こちらは勇猛果敢で情熱的な人物です。操縦の腕前はディジョンに匹敵すると思われますが、どちらかというとそのタフな肉体と精神力を生かして、自分で敵を倒すことが得意なタイプではないかと思います。
搭乗機は「セイカーファルコン」で、こちらは実在のF16戦闘機を装甲や装備を強化して対地攻撃用に改修した、という設定の機体です。このような対地攻撃向きの機体を好みます。
こっちはプレイヤーに対してはかなりキツくあたってきます。

こういったあたり、性格や搭乗する機体、話し方、プレイヤーへの態度、といったところで対比させています。このことは、彼らが気のあうコンビ同士であったのが、のちに考えや立場の違いによって決別してゆく、ということを暗示しているように思えます。

いいところなんですが、ちょっと長くなったので、ここで一度きります。
何かいいたい事とか、これは違うだろ、とかあればコメントもらえると助かります。
次回はミッション#3本篇をじっくりと語っていきます。さようなら。バイバイ。

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