どうにかしたいこと

以前から思っていたけれど最近になってすごく確かに感じるようになって辛いことがある。

それは記憶力のなさ。僕は月に30冊ほど漫画ほど読んでいる。その中の作品数は数えていないけれど10作品以上はあるくらいだと思う。それをコンスタントに読んでいるとロケット鉛筆のように古い記憶は脳から振り落とされて忘れることになる。僕は誰かと今まで読んだ作品について話すという場はないのでまあそれでも良いかと思ってきた。だけど友達と読んだ漫画について話す機会が出来たときに、まあ内容なんて覚えていなくて本当に困った。キャラ名も漫画によってだけどあんまり重視もしてないので覚えてなくて友達の話を聞いてのっかるくらいが精一杯だった。漫画の話に限らず先週見たテレビはどうだとか最近あった出来事だとか。人に話そうと思って記憶しようと思って自分の中で覚えやすいように要点を掻い摘んで再構築しなければ出来ない事だと思う。それが僕には決定的に欠けていた。

それで思った。同じように好きなことを読んで見て聴いて感じても、アウトプットが上手く出来なければ同じ熱を共有出来ないし疎外感さえ覚えることになる。これはこの世界で当たり前にあることなんだけれど、それが僕の中で最近顕著に感じて辛かったのです。

そしてこれもただ思っていた、インプット、アウトプットについて。
漫画家や小説家やシンガーソングライターや詩人。これはアウトプットが抜群に上手い人たち。詩を読んで、こんな素敵な詩を書くんだから素敵な考えをお持ちなんだろう。誰でも思う。漫画を読んでこんな響く漫画を描くんだから熱い考えをお持ちなんだろう。誰でも思う。僕には何があるだろうか。アウトプットが下手だったら誰に僕の考えている綺麗な気持ちを伝えることが出来るだろうか、アウトプットが下手だったら誰に僕の考えている誰かを変えられる気持ちを伝えることが出来るだろうか。アウトプットが上手くなければその中に秘めたものを閉じ込めたまま死んでしまう。それが悔しくて僻んでいる。
中に秘めた気持ちがあのみんなが惚れ惚れする漫画家と小説家とシンガーソングライターと詩人と同じかもしれない。だけどそれは誰も知らない。ただの1人からも評価されない木偶の坊として生きる素敵な人もいるかもしれない。

ただ、能力がないことをそのせいにして嫉妬しているだけに見える。だけどそれは違うかもしれない。深海の、まだ誰も見たことのない生物のように沈んで静かに暮らしている気持ち。
どうにも出来ないただの非力さを辛さを言いたかっただけです。ありがとうございました。