絶園のテンペスト:アニメ 感想

アニメをここ数週間でちまちま見てました。

見始めた理由は何とも単純で自分の好きな声優さんが出演していたからですね。

2012年のアニメなのですが、作画もきれいでDE戦闘シーンも滑らかで映像作品としての完成度は非常に高かったと思います。もちろん音楽もOPEDだけでなく劇中のBGMもSEもどれも作品の世界観を見事に作り上げてくれたと感じています。

「理屈に合わねぇ」と不破真広という登場人物がよく口にします。理屈を合わせたい性分なのでしょう。そんな子を創り上げてくれたわけですから、ストーリーの筋の通し方には「理屈に合っていた」と言いたいです。

作品の世界観の都合上どうしてもファンタジックな部分もありますがそこをうまく利用した筋の通し方で、時間遡行モノとしてはうまく落ち着いたところに落とし込んだなと感じています。組み込まれていたロジックが明かされた時は思わず鳥肌が立ちました。

もちろん僕が見たのはアニメだけですので説明不足と感じた部分は原作では語られているかもしれないですし、そこの疑問点は物語の進行上関係のないところですから、尺との戦いをしているアニメでは難しかったのかもしれません。

原作の漫画を読みたくなる、ついでに言えばシェイクスピアの作品を読みたくなる非常に影響力のある作品でした。

文学的作品といっても反論し難いのではないかと感じています。

セリフの論理的な正しさを自分の中で理解するには一度文字で追いたくなりね。原作は漫画らしいですが、文庫本としてもお目にかかりたくなるぐらい表現の美しい作品でした。

独自の世界観が織りなす魔法のありきの世界。偶然と偶然が重なるのは果たして本当にただの偶然なのか、あるいは誰かに仕組まれた必然なのか。

機会があれば是非最初から最後まで自分の目と耳と心で味わってほしいと感じます。

魔法使いたいね。


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