【放送倫理違反】ニュースウオッチ9問題 BPO意見書についてのNHKの報道が酷すぎた
良くも悪くも私が目立つきっかけとなった、ニュースウオッチ9の新型コロナワクチン接種後死亡された方の捏造報道について、きのう(2023年12月5日)、ひとつの区切りを迎えました。
BPOが意見書をまとめ、記者会見も行ったのです。
こちらが、5月時点で私が書いた記事です。細部について、NHKの報告書やBPO意見書と異なる箇所はありますが、概ね、私が指摘した通りだったのではないでしょうか?
私としてはBPO意見書はかなり踏み込んだ内容で、とてもポジティブに受け止めています。ここに至るまでの紆余曲折も、多少伺ってはいましたので、BPO側の方々は最善を尽くされたと思っています。
しかし、改めて意見書全文を読んだ上でNHK自身の報道も対照してみると、疑問点が湧いてきました。
BPO意見書の行間に込められたもの
私がまず通読して気づいたのは、BPO側が「NHKはずっと何かを隠している」という不信感を言外に示唆していることです。
例えば、顕著なのは、試写時に「前説は読んだが、インタ起こしは読まなかった」などと一部の責任者(恐らくI)が述べている点です。
意見書P.9の「文字起こしを巡るやりとり」には次のようにあります。
この書き方から伝わってくるのは、ツイッター編責が明らかに不自然なウソをついている可能性です。
私の元にも「管理職たちは起こしを確かに読んでいた」という声が伝わってきています。
NHKの職員CPなら分かると思いますが、近年は切り取り報道と指摘を受けない為にも、どんな短いインタビューだろうと文字起こし全文を確認して、意図をねじ曲げていないか念入りに点検します。
そのようにレファレンスシートか何かの運用も旧計画管理部から通達されてましたよね?
そうでなくても、このような問題なら自然と好奇心からインタ起こしを読むのがジャーナリストの性です。
読む人が読めば、明らかにおかしいと気付く形で、BPOの不信感が随所に散りばめられています。
背景にあるのは、ある種の怒りでしょうか?NHKをこれで逃したら、何度でも同じ事を繰り返しますよ。
NHKの報じ方の異様さ
BPO意見書には、ジャーナリストとして「人の死を軽んじすぎ」、「現実社会に対する問題意識が希薄すぎ」といった趣旨の指摘があります。
また、NHK自身が制定した放送ガイドラインに照らして「いずれにも反している」とまで非難しています。
そりゃそうですよね、主にはクロ現・出家詐欺以降の不正について、対策を講ずると言いながら、ほとんど全てが形骸化して守られていないのですから。
その上で、NHKは次のように報じました。
まるで、未熟な人員に担当させた事だけが悪のように矮小化されています。本来ならニュースウオッチ9の冒頭から扱い、関係者全員が顔出しで謝罪すべきところ、そのような事もなし。大谷のニュースから始まりました。
まさに、この受け止めの軽さ、編責以上の機能不全こそがNHK(報道局)の最大の罪、いや咎(とが)だと私は思います。
再発防止策は?
色々BPOは指摘していますが、私はこう考えます。
透明性の向上:取材プロセスの全段階における透明性の確保。取材対象には取材の目的、内容、使用方法、放送の文脈などを明確に伝え、文書による確認を行う。
チェック体制の強化:放送前のチェック体制を強化し、特に感度の高い話題に対しては複数のレベルでのレビューを行う。必要に応じて専門家の意見を求める。
試写参加者の明確化: 試写には、責任者を含めたキーパーソンが必ず参加するようにする。また、参加者は放送内容を十分に理解し、必要に応じて意見を提供できるようにする。
詳細な記録の保持: 試写の過程での意見や指摘、それに対する反応を詳細に記録し、後のレビューで参照できるようにする。これにより、プロセスの透明性が高める。
内部告発システムの整備:報道の正確性や倫理に関する懸念を内部から報告できるシステムを整備し、報道機関の透明性と責任を高める。
今回の件は、誰がどのようなプロセスで意思決定したのかの議事録も一切残っていません。だからこそ、調査は難航しましたし、真相について疑義も残ります。
紫御殿の牢獄ではなく、もっと透明性を高める事と、責任を明確化した上で厳しく処分する事が何より大事です。
BKで呑気にしてる場合じゃないですよ?
もし宜しければサポート頂けると幸いです。取材費の他、Twitterのプロモーション費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。