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NHKニュースクリップ(2023年2/19号)

今週は、NHKに関連してあまり大きなニュースは無かったのですが、私宛の情報提供がたくさんありました。改めて気付かされたのは、NHKの中での“当たり前”の中にこそ狂気が潜んでいるということです。

まずは、NHK関連の一般ニュースから見ていきましょう。

職員アナウンサーの結婚が相次ぎ報じられる

既に結婚していた、という報道が2件ありました。

青井アナへの悪い評判は知らない

NHK内部がこんな事で盛り上がる訳無いだろ…というツッコミはさておき、私は、青井アナウンサーに関して悪い評判を聞いたことはありません

カメラごしに見る以上に長身なことと、いかにもお育ちが良い人で、それ故に争いごととも無縁のような印象です。

アナウンサー同士は局を越えて繋がりがあるものなので、不思議にも思いません。ぜひ、末長くお幸せに過ごして頂きたいものです。

井上アナへの悪い評判も知らない

次はこちら。またもデイリー新潮です。誰か報道局内で情報を流している人がいるんでしょうね。

私は井上アナウンサーとは非常に親しくしていた時期があったので、この結婚には驚きです。「時期があった」からといって別に敵対した訳ではなく、単に縄張りが全然違うから気付けば10年くらい接点が無かったのです。

慶應の運動部出身、英語も流暢というのは言うに及ばずなのですが、本当に人当たり良くスマートでお育ちの良い人という印象です。

これほど他人の粗探しが大好きな私も、彼に関しては何も言うことがありません。強いて言えば、スマート過ぎるからこそ面白みに欠けるということくらいでしょうか?その点、青井アナと近いっちゃ近いですね。

ただ、青井アナよりは色んなことに対して熱い人かもしれません。こちらも、末永いお幸せと更なる活躍を祈念しております。

NHKの労務関係で次の火種が燻る

皆さんお待ち兼ねの不穏な話題です。まずはSMARTの話題からです。

SMaRT後継システムに不評の嵐

正確には、SMaRTと書くのですが、部外の方はわかりませんよね。平たく言えば、労務・人事・総務・経理等の手続きを行うことを目的としたNHK内部で用いられる専用のグループウェアみたいなもんです。

外向けにはこんなものしかありません。

あとは、こういう公的な資料があるかな?

https://www.nhk.or.jp/chotatsu/etc/210319075000kou_oshirase.pdf

実は、このSMaRTはパッチワークで拡張が続けられてきたのですが、大きな課題があります。NHK内特有の勤務入力に対応していないのです。

より正確に言うと、中抜け等の多いリモート時代の勤務に対応できていないんです。事由欄には昔は10文字ちょっとしか書けなかったので「取材」と適当に書いておけば良かったのですが、過労死事案があってからは出来るだけ詳細に書けとお達しが来ました。しかし、それでも事由に30文字しか入力が出来ないお粗末なものでした。

結果、何が起きたかと言うと、事由欄には「9局発○○ロケ移動中Teams打合12-16茨城大学ロケ18局着-22字起」みたいに、もはや暗号のような記述をしなければならなくなりました。ちなみに、カタカナは全部半角カナです。

若手は気の毒で、この暗号を覚えないと上司から叱責されるような有様でした。

なぜ、SMaRTはこんなに意味不明な仕様だったのか?

私が当事者から間接的に聞いたのは「勤務のグレーゾーンを残すため」ということでした。

いくらでも改ざんができて、曖昧な書き方で逃げられるようにそもそも設計されていたのです。

それが、時代が変わって、協会の自己防衛のためにも全て適切に把握しなければならないということになりました。そこにシステムが対応できなかったのです。

騙し騙し使ってきて、去年ごろからは次はGSMaRTだとか何とか言われてテスト版を使わされてもきました。前田が妙なことを言ったせいで、一般企業で言うところのWBSのようなものが義務付けられたのですが、突発や緊急対応も多い放送局の勤務形態に馴染むわけがないんですよ。

後継システムは、有名な国内ベンダーのグループウェアだと聞いています。しかし、NHK専用仕様での開発が全く追いついていないそうです。

そりゃそうですよね、ただでさえ不規則な放送局の勤務に合わせなければならないところ、職員には細かく入力させるように仕向けた上で、外向けには隠蔽工作が出来るようにもしなければならないんですから。

クソ大不評だった「カオナビ」に続いて「タレントパレット」の導入が決まっていますが、それも統合されるとのことです。

極論、NHK職員なんぞは、緊急事態において適切に報道を出せたらあとは遊んでたって構わないと私は思っています。緊急報道に比べたら通常の番組制作なんて遊びみたいなもんですしね。

それが、NHKに課せられたミッションではなく、単に過労死事案などでまた攻撃されたくないからという理由だけで意味不明な管理システムを作るなど言語道断ですよ。

OTR(タッチ打刻)も廃止してスマホ打刻へ一本化

打刻も協会貸与スマホ(iPhone)に一元化されるようです。ということは、協会から常時監視されるということです。

それは構わないんですけど、Apple Watch等と連携できないから通知とかが来ても対応できないんですよね。ほとんど文鎮同然のiPhoneを持たされて全く気の毒な話ですよ。

それでいて、報道局の上層部は自ら散々ニュース用のiPhoneを紛失しながら他人事でこんな文書を発表しています(*去年)。

NHK報道局上層部でスマホ紛失が相次いだ後に出された文書

「なくすことがあるというのは、どうしようもないこと」という表現に、当事者が誰なのかが込められていますよね。

全体に管理を徹底するのは結構なんですが、それによって無駄な事務手続きが増えるだけでは、ますます離職を増やすだけでしょう。

管理職の「職群再配置」で“家畜”が量産

個人的に重く受け止めているのが、この「職群再配置」の問題です。

これは、前会長の前田と一部の側近達が断行した、見た目の管理職数を減らすための計画のうちの一つです。

私宛の情報提供によると、特に技術では、ことごとく管理職がエキスパートという職群に移されているそうです。

エキスパート、は文字面こそ高級そうな感じですが実態は全く逆。要は、時間管理の「一般職」に格下げということなんです。

降格すべき犯罪者まがいの人物たちは甘い汁を啜り続けて、抵抗できなさそうな人たちを降格させるのはどうかと思いますが、最大の火種はそのことではありません。

このエキスパートの皆さんは、労働組合(日放労)にも所属していないのです。

一度経営側(管理職)になったから、という理屈だったと私は記憶していますが、前田の人事制度改革や、形だけの働き方改革で生じた勤務の歪みを、全てこの「非組合員エキスパート」に背負わせようとしています。

これは、そのうちまた次の過労死事案などが出ると思いますね。特に、緊急報道においては経験豊富なベテランの力が必要です。若手の育成が見学だらけのキッザニア状態で全く進んでいないので、負担はほぼこの層に掛かってくると考えられます。

そのとき「労働組合にも守られていない弱い立場のベテランたちが過剰労働を強いられていた」と報じられたらどうでしょうかね?結局、NHKは大きな痛手を負うことになるでしょう。

「自分が逃げ切れればどうでも良い」上層部がNHKを破壊する

全てにおいて、NHKの不正は「自分さえ逃げ切れたら後はどうでも良い」という発想で生まれています。

考えてみてくださいよ、不効率で無駄な勤務時間を増やすだけの労務管理システムに一体何億の無駄銭とヒューマンリソースが注がれているのか?

でも、担当者は「システム移行を実現させた」とだけ自己評価を書いて逃げていきます。問題が顕在化するころは、天下りか定年退職でしょう。

非組合員エキスパートの問題もそうです。恐らく、これを実行したのは人事局上層部と役員でしょうけど、問題が出るころには自分たちがNHKにいないと分かっているからやるんです。

こんなの見た目の管理職比率をただ下げただけで、NHKの人事構造の歪さ自体は何も変わっていませんし、最も大事な緊急報道への対応力も、長い目で見たら落ちることは間違いありません。

私欲以外に仕事のモチベーションが無い連中が上層部に溢れていることこそがNHKの腐敗の根本的な原因です。

そいつらと戦うのは既に退職した私ではなくて、NHK職員の皆さんですよ。証拠を掴んで、公開の場に引き摺り出して裁きを受けさせない限り、この腐敗の連鎖を断ち切ることはできません。

来週はこんなことを書かなくて済むようになって欲しいものです。

もし宜しければサポート頂けると幸いです。取材費の他、Twitterのプロモーション費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。