NHKニュースクリップ(2024年3/31号)
今回は硬いネタから柔らかいネタまでニュースが盛りだくさんです。入局式後の懇親会の話題などにどうぞ。
テキストからの脱却へ 政治マガジン等のサイト閉鎖
ついに放送局としてあるまじきNHKのWebコンテンツの更新が停止しました。私個人としては、TV局がTV屋としての使命を忘れたようなコンテンツには受信料を1円たりとも支出して欲しくなかったので、安堵しています。
一部の退職者が「冒涜」などと表現していますが、こんな低品質なテキストをアップして仕事をした気になっていた連中の方が公共放送を冒涜していたと思います。
せめて、独自の映像コンテンツだったら私も許容できました。BBC等をベンチマークにするのなら、総合ニュース映像プラットフォームとしてNHK NEWS WEBを進化させていくべきでした。そもそもニュースを検索すらできない時点で報道局にはセンスが無いですから、WEBなどやるべきではなかったのかもしれません。
しかし、この浮いたリソースを能登半島地震や、旧ジャニーズ問題、パレスチナ・ウクライナ等の国際的関心事の深掘りにあてれば、いくぶんNHKのイメージもマシになるのではないでしょうか?
NHKオンデマンドも近々整理か?
関連してか、気になる情報が入ってきました。NHKオンデマンド関連の部署がニッポンレンタカーのビルに移動したというのです(未確認)。ずいぶん昔からNHKプラスとNHKオンデマンドを統合するという話はありましたから、その布石かもしれません。
NHKオンデマンドは累積で数百億円以上の赤字で、近年はU-NEXT等との業務提携で収益化を狙っていました。
ユーザーサイドから見たら、NHKプラスとNHKオンデマンドが分かれているのは非常に不便でわかりづらいんですよね。さっさとオンデマンドは切り離して、NHKプラス上からクレジットカード決済やポイント決済で過去番組の視聴権を購入(※権利処理や再エンコード等の手間賃分の代金)できるようにしたら良いと思います。
甲子園でNHKに大ブーメラン
今年の春の甲子園は結構伸びてましたね。3/31でケリがついて安堵しているNHK関係者も多いのではないでしょうか?
ただ、この放送に関連して、気がかりな情報が入ってきました。中継したアナウンサーに、かつてチアにセクハラをしていた疑惑があるというのです。
放送の同録が残っていないので詳しく確認できないのですが、チアの撮り方にも悪意があり、かなり問題ある中継がかつて行われていたことが確認できます。
実際、NHKの高校野球中継といえば、裏でチアの品評会を行って、ディレクター・カメラマン・スイッチャーの好みのチアばかり抜くというのが基本的な作法でした。私も新人の頃、高校野球中継には何度か関わりましたので、よく知っています。
しかし、そのNHKがこんなコンテンツを出しています。
よくまぁ自分のことを棚に上げて、といったところです。記事を作った人は実態を知らなかったのかもしれませんが、むしろ加害しているのはNHKの方なのです。
自己批判の欠如も甚だしく、改めて呆れてしまいました。
「新プロジェクトX」局内上層部だけを向いた異常な番宣
3月28日のゴールデンタイムに「新プロジェクトX」の71分に及ぶ番宣が放送されました。放送本編よりも長い番宣など滅多に無いのですが、それほど力を入れているということなのでしょうか?
まず、のっけから「プロジェクトX」を「伝説の番組」と自称。それどころか、黒部ダムの回などを「神回」として持ち上げていました。
元職員の出演者を「この方」と持ち上げ、わずか数十秒のためにニューヨークやNHKで一番大きな101スタジオでのロケも展開。本来廃棄すべき台本を後生大事に元職員が持っている様子なども放送されていて、唖然としました。リスク的にはヤバいでしょ。
さらに、わざわざ街頭インタビューまで繰り出して20年近くも前の番組のことを聞いて回り、賛美する内容のみを切り取る演出も不気味で、私には理解できませんでした。
「プロジェクトX」は不祥事の歴史と向き合うべき
皆さまもご承知の通り、「プロジェクトX」では様々な捏造や過剰演出がありました。番組プロデューサーの逮捕もあり、半ば打ち切られたとも言える番組です。Wikipediaにも、この番組にまつわる不祥事が多数まとめられています。
ですが、確かにNHK内では「プロジェクトX」はひとつのブランドになっていて、今なお、X人脈は制作局内で権力を持ち続けています。
新シリーズの立ち上げ中核メンバーは旧のデスク・ディレクター陣ですが、聞きしによれば、旧Xへの未練から新Xを立ち上げたという話も。
実際、新X中核メンバーからは「あの回のあのカットが良かった!」、「あのナレーションがすごい!」と思い出話を開陳されてうんざりした記憶がありますが、それほどXに価値があると信じ込んでいる職員がNHKの中枢には今もいるのです。
NHKをはじめ、メディアの信頼性に疑問の目が向けられる今、「プロジェクトX」のような問題も大きかった番組を復活させるなら、かつての過ちと向き合い、総括することも不可欠でしょう。
大谷頼みだったNHK 取材力の無さが露見
ニュースだけでなく、Nスペ等の大型番組でも大谷に依存していたNHKですが、こと賭博問題に関しては後手に回っています。
実際、Yahoo!のPVの3分の1は大谷関係、NHKでも大谷の記事はかなり読まれていると聞きます。
しかし、肝心な場面で米国メディアや週刊誌に完全に遅れを取っています。結局は大谷に隷属していただけで、ジャーナリストとして果たすべき役割を、大谷担当は果たしていないと言わざるを得ません。
NHKは大谷だけでなく、元専属通訳の水原氏も持ち上げる記事を多数出してきました。それが彼の権威付けに繋がっていたのは言うまでもありません。
なぜ、こんなプロモーションまがいの取材しかできていないのか?改めて過去の報道を振り返った上で、今後は誰に対しても批判的視点を持てるように組織や人員を変革して頂きたいものです。
【メンバーシップ】衝撃・不倫騒動を起こした元NHKアナがミステリ大賞を受賞
今週、私の周りで特に反響が大きかったのは、この記事です。
さすがFLASHさんも、ヤフコメの反響を元に二毛作されてました。NHKの一般的なWeb記事の100倍以上は集客していそうです。
政治犯収容所送り(※文研送り)になった恨みつらみが綴られているとのことで、私も彼の作品を購入してこの週末に読んでみました。話としてはシンプルなので、一気に読むことができました。
現代のミステリーというより、90年代のPCエロゲーアドベンチャーのエロ無し版って感じでしたね。雫とか痕みたいな雰囲気です。
で、確かに人事異動絡みのことや、旧計画管理部や総合リスク管理室的なセクションの内容はNHKっぽい気はしましたが、率直に言うと、FLASHの記事とは違う印象を私は持ちました。
作品内のキーアイテムにNHKニュースが関連か?
色々ツッコミどころはある中、私が注目したのは作中に出てくる、あるキーアイテムについてです。
ハッキリ言ってしまうと、一読してこのニュースをトリックの材料にしたな?と思いました。
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