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NHKニュースクリップ(2023年4/2号)

この1週間は、またNHKの異常性を示すような事が次々に明るみになりました。かなり重要なことが密室でこっそりと決められていますので、改めて私の方からNPORTの代わりに周知させて頂きます。

年金を“人質”にして不正の暴露を防ぐのは妥当なのか?

とりわけ重要なのがこちら、2023年3月20日の理事会で半ば決定事項となったこちらの件です。

姑息にもコピペ出来ないように設定されているので、公開文書の性質を鑑み、公益のためそのままスクショします。

年金を“人質”にして不正暴露を防ごうという策の原文

とんでもないことがサラッと書かれていますよね。

「退職時に機密保持に関する誓約書の提出を義務付けます」に続いて、「退職後に重大な非違行為が認められた場合の年金支給の制限」とあるのですが、そもそもNHKにおいては機密事項とか非違行為として明文化されたものは、取材先や受信契約者の個人情報の漏洩くらいのものです。

こちらの服務規定を読んでみてください。

服務準則の中で関連するものがこちらです。

NHK職員の服務準則

色々書かれていますが、第7条に「職員は、職務上知ることのできた機密(個人情報を含む)を漏らしてはならない。退職後も同様とする」とありますよね。

この規則には、「個人情報を含む」とありますが「個人情報」以外に明文化されて誓約を義務付けられたものなど一切無いのです。

狭い意味で公益を考えるならNHKの情報公開の対象になりうるものは機密情報とならないでしょう。また、広い意味で公益を考えるなら、受信料の使途という観点からは、番組予算や職員の実際の勤務、台本等の内部文書なども全て機密にはあたらないはずです。

普通に常識的に考えるなら、受信契約者・取材先・職員等の個人情報や、いわゆる企業秘密などのみが機密情報の対象として適切です。私もそれが分かっているので、もっと色々知っていても、ギリギリのラインを攻めています。

そもそもNHKが主張する非違行為とは何か?

非違行為と書いて、「ひいこうい」と読みます。元々は「非行・違法行為」の略称ですね。違法行為は明確ですが、非行についてはその基準が曖昧です。

例えば、著名な活動家の「たかまつなな」氏のように、渋谷の放送センターを離脱して東武ホテルの喫茶店でTwitterをしていたら非行となるでしょう。

船岡のように、女性アナウンサーの個人情報を局内で物色していても、非違行為となります。

阿部のように、不倫で職場の風紀を見出しても非違行為です。

ただし、懲戒処分の対象になるか否かは、人事局や編成局計画管理部が恣意的に決めることなので、特段処分を受けないこともあります。

退職後の重大な非違行為とはそもそも何か?

要はこれ簡単です。NHKが退職後に何かやったとかじゃなくて、「機密情報に関する誓約」を結んだにも関わらず「機密を漏らした」場合に受給予定の厚生年金に制限を掛けますよって話なんです。

果たしてそんなことが合法的に出来るかは全く私も分からないのですが、退職後のNHK職員の動向にまで目を光らせて、公益のために情報を出すことすら止めようという魂胆と考えられます。

折りしも、この件と近い訴訟沙汰が朝日新聞で起きています。

私はかなり節度を持ってやってますけど、ETV2001絡みの内情や、森友事件に関連しての相沢氏の著書などは、これから先は非違行為として年金受給制限の対象になると思われます。

もっとも、私のように30代で辞めている職員からすると、NHK年金なんて微々たるものですから、何の予防効果もありませんよ。非違行為だと難癖をつけてきたと世の中に明るみになる方が、NHKにとってはダメージが大きいことは間違いありません。

法的に妥当かも含めてNHK職員は理事会の決定事項に抗うべき

ご承知の通り、NHK内ではそこらじゅうで不正が繰り返されています。不倫や不正経理に留まらず、性犯罪や暴力・窃盗も相次いでいます。明らかに勤務時間も使ってライトノベル著述を事業として営み、不透明な形で印税収入を得ていると見られる職員もいます。

どこもかしこも不正だらけですので、時々、正義感のある職員が「不正を明るみにしたい」と行動に移そうとすることがあります。

しかし、決まって人事局などは「そうやって受信料の不払いが起きたらどうする?」とか「仲間たちにも影響がある」みたいなことを言って、抑制しようとしてきます。

ですけど、じゃあ例えば船岡の件で受信料の不払いとか起きました?

どうせ不払いだって訴訟で強制的に回収するし、そもそもNHKをと新規契約する人なんて情報弱者だけですよ。惰性で契約している高齢者が死亡すると共に漸減していくだけの状況です。不正で不払いが起きるほど、世間はもうNHKに関心を持っていないんです。

確かに私は不祥事のあおりで起きた不払いを営業研修でしっかり経験していますが、もはや、そうしたNHKに対するエネルギーは世の中に残っていません。

良心がある職員ほど、事と次第を世の中に向けて明らかにしようとするものですから、こうした人事の脅しに屈してしまうんですけど、あらゆる不正を開陳して、裁くべきは裁いた先にしかNHKの健全化はありえません。

「のど自慢」など有名番組の目に見えるコストカットで、節約している感を演出するのは妥当なのか?

これは前田が決めちゃったことなんで仕方ないんですけど、「のど自慢」で誰のためにもならないコストカットが実施されました。

オリコンにまで苦言を呈される始末です。

もともと、「のど自慢」といえば予選会から全て生バンド演奏をバックに歌えることを売りにしてきた番組です。さらに、生放送ということで、尺調などの役割も担ってきました。その生演奏をカットしてカラオケにするというのです。

私は「のど自慢」なんか見ないんでどうでも良いですけど、生バンド演奏をバックにタイトな尺管理をしながら素人に歌わせる番組って、実は世界的にも非常に稀で、放送の総合的技術についてはかなり高度なものがあります。

これで受け継がれてきた技術は途絶えて、「知る人ぞ知る」ブランド価値も落ちていくことになります。

ただ、これで可能になるコストカット幅ってどのくらいだと思います?せいぜい放送1回あたり100万かそこらですよ。年間の放送として5000万〜1億もあるかどうかです。

この程度、理事を2名カットするだけで実現できる程度のものですよ。

では、前田改革でコンサルに丸投げされて、結局元に戻すことになったものに幾ら掛かったか皆さんご存知ですか?

軽く100億は超えていますよ(恐らく)。人事制度改革だけで30億以上と言われていますからね。まともに導入できなかったジョブカンも億単位です。何度も行われてきた無駄なオフィスレイアウト変更だって10億単位です。

今後、船岡に支払われる人件費だって定年まで居座るとしたら1億近いでしょう。何の成果も彼は出さないでしょうけどね。

確かに「のど自慢」のような看板番組でコストカットが表に見える形で行われれば、「ああ、受信料を節約しているんだな」的なことを考える人も少しは出てくるかもしれません。

しかし、番組費なんてNHKが浪費している無駄銭に比べたら本当に微々たるものなんです。それも、生バンドなど無駄どころかブランド価値の源泉だったわけですから、支出としては適正です。

こんなのは、戦時中に行われた金属やペット類の供出と同じで、「やってる感」を演出するだけの小細工にすぎません。

本当にカットすべきことは幾らでもあるんです。ただ、それはNHK職員にしか分かりません。食い込んでいる記者もいませんから。だからこそ、世の中で問題にされることもありません。

番組の中でも意味のある物事を槍玉に上げて「やってる感」を作る発想は、まさにNHK政治部の所業です。いい加減、政治部だけでも自民党に熨斗付けてプレゼントしないと、本当にNHKが取り返しのつかない状態になります。

NHKの現職の皆さんにおかれましては、ぜひ、今回の記事について、班会等で議論してください。そして、バカなことは思いとどまるように経営幹部を説得することを試みてください。

もし宜しければサポート頂けると幸いです。取材費の他、Twitterのプロモーション費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。