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NHKニュースクリップ(2024年7月21日号)

引き続きNHKの誤情報発信が問題となっています。特に、今ハレーションしつつあるのが、「弥助」に関する番組でしょう。

これは、まだ私が在職中に作られた番組です。しかし、歴史番組の専門部署で作られたわけではなかったような気がします。侍とか武士の定義はさておき、監修や学術的根拠に懸念があるとのことで、界隈が盛り上がっています。

実は、私も信長関連の番組を作ったことが何度かあります。私の場合は比叡山焼き討ちに関連する琵琶湖西岸の伝承を扱いましたが、資料や遺跡がそこそこあって、専門家がいる分野でも裏付けは難しいものです。

歴史番組でも、ついつい派手なトピックがあると飛びついてしまいたくなりますが、主要な専門家の方々を押さえた上で、推測は推測としてきちんと明示しないとリスキーなことを、若い制作者の皆さんは覚えておいてください。


「日本一長く服役した男」にも疑義が

以前から私が問題視していた、NHKの「日本一長く服役した男」に関連しても、気がかりな報道がありました。他社の記者からの情報で知りました。

この記事によれば、服役期間は64年とのこと。

一方、NHKの同番組では、「令和元年秋、1人の無期懲役囚が熊本刑務所から仮釈放された。“日本最長”61年間の服役期間を経て出所したのは80歳を超え、やせ細った男」とあります。

情報が限定的でまだ判断がつかないのですが、弁護士ドットコムが報じた方の方が、NHKの番組放送時点でも服役期間が長かった可能性があります。

この件については、7/19にNHKに問い合わせました。まだ回答はありませんが、返答があり次第追記します。

【メンバーシップ】2024年・定期異動 前田改革の全否定が鮮明に

情報収集に手間取りましたが、人事についても大凡つかむことができました。

私が驚いたのは、前田改革時代に誕生した「チーフ・リード」とか「エキスパート」などの肩書きの廃止です。まるで当てつけのように、全て昔ながらの副部長・主管・CP・CDに置き換えられていました。大体、テレビ局のプロデューサーが「チーフ・リード」などを名乗っても、対外的にも意味不明ですからね。

しかし、名刺だけでも100万枚くらいは無駄になるでしょう。こんな愚かな組織名と肩書きの変更に要した無駄遣いだけでも、社会部であった不正経理が霞むくらいの規模です。

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