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NHKニュースクリップ(2023年9/24号)

また1週間、不祥事の報告が相次ぎました。しかし、私が把握しているもののうち、NHKから公式に発表されたのはごく僅かです。協会内での風紀の乱れを窺わせるような通達も私宛に寄せられておりまして、モラルハザードが懸念されます。

もうこのコーナーの読者の皆さんは慣れっこかと思いますが、NPORTよりも先にホットな話題を把握しておいてくださいね。

NHKの軽すぎるリスク対策

最初は、恒例となった「知っときタイですね」。

知っときタイ

これは恐らく、最近また相次いだクロ現などでの捏造報道を意識したものと思われます。去年莫大なコストを浪費して実施された「リスクマネジメント・ブートキャンプ」は何だったのでしょうか?

今回の「知っときタイ」は、私も読んでいて呆れました。見出しが、まるでNHKが発信しているコタツ記事群のようにあまりにも軽すぎるのです。

  • かかりつけ医機能としてのレファレンス窓口の活用

  • データベースで分かる人権に関する配慮

  • 「番組考査」から見えてきた、制作現場が実施するリスク回避術

人権への配慮などNHKの根幹に関わる問題にも関わらず、まるで、小学生向けのドリルかのような書きぶりです。これほどハードルを下げてやらないと、参加が見込めないからでしょうか?

だとしたら、協会職員全体のレベル低下が甚だしいと思います。

関連団体(Gメ)で起きた奇妙なパワハラ

実は、私があまりマークしていなかったパワハラ事案がハレーションしていて驚きました。

NHKでも報じられていますが、Webメディアと比べても情報が少なく、トーンも抑制されていて「しぶしぶ」という感じが漂っています。

この問題、該当しそうな報道局出身者があまりにも多くて特定が難航しています。一応、組織図は私の手元にもあるんですが、被害を訴えられた方の名前が見当たらず、まだ特定できていません。

しかし、今回の主犯も前田改革では「基幹職」として“選抜”(恐らく横滑りでしょうが)されています。処分されたところで年収も1200万くらいは得ているでしょう。

大体、このような人権感覚が乏しく、道徳も無い人物は昔から罪を重ねてきたことは疑う余地がありません。なぜ、そのような人物がNHK内の中枢に入り込んでしまったのか、検証した上で、厳罰を下す必要があります。

ちなみに、この件、70歳以上の方をスタッフとして雇用するケースなど私は知らなかったんですよね。タクシーチケットも、何をどうするとスタッフの方が「経費使用の誤り」を起こすのかがイマイチ釈然としません。

関連団体ということで、本体しか知らない私の預かり知らぬ世界があるのかもしれませんが、こんな事案がハレーションするとは呆れました。

記者の不正経理に関する情報

まだ表に出ていませんが確度が高めの情報が入ってきました。

以前、社会部記者がマルチ商法の勧誘の飲食代を経理コード162で切っていた件を紹介しましたが、類似の事案がまた起きたようです。

経費で私的な飲み会に莫大な金額を注ぎ込んだという説も乱れ飛んでいます。関係者の隠蔽は許さず、一刻も早く真相を明らかにして綱紀粛正を行う必要があります。

相次ぐ職員の不審な訃報

こちらも、プライバシーに関わるのであまり触れられないのですが、先週、協会で少なくとも2件の不審な訃報が出ました。いずれも、若くて人望もある人ですが、驚いたことに自死されたという情報があります。

協会の業務や人間関係などが関係していなかったか?適切に調査した上で、問題があるなら少なくとも内部向けには公開すべきです。

それにしても、30代・40代・50代の不審な訃報が相次いでいます。私の在職中にはほとんど見なかったものなので、気になっています。情報があれば、X(旧Twitter)のDMでお知らせください。

ジョブカンの退職処理で重大なバグ 要件定義は誰が行った?

最後は、ジョブカンについてです。導入以後、SMaRT時代と比べてむしろ紙の提出物が増えて逆DXも甚だしいと話題ですが、信じられないバグの報告が寄せられました。

それによると、退職したスタッフの勤怠記録が契約終了と同時に抹消されてしまって、離職票の発行に必要な情報も消滅したというのです。

離職票が届かないと、失業保険の受給にも支障があります。NHKに一生勤め続ける前提の人たちにとっては関係無いかもしれませんがね。

しかし今回の件、退職後に手続きが全て完了する前にデータを抹消してしまうなど、どんなアホな要件定義なのでしょうか?というか、そもそも物理削除すること自体がおかしいですよね。システム開発の素人でもやらかさないと思います。

ジョブカンに関しては、前田時代、導入される前に担当者グループが会長賞を受賞していたという情報があります。大体、スケジュール通りの導入すらできず、導入しても不具合続きで、むしろ職員やスタッフの方々の業務量を増やしています。

だとしたら、担当者はそんな賞など自ら返上すべきですし、全員懲戒処分が妥当ですよね。工数という観点から見たときの受信料の浪費額としては、いつぞの9億円不正を上回ると思います。

番組費のしょーもないカットよりも、バックオフィス部門の異常な浪費こそがNHKの最大の問題です。NHKでは、これから1000億円とも1500億円とも言われる予算の削減が待っています。こんなバックオフィス部門がのさばっているようでは絶対に達成できません。

もし宜しければサポート頂けると幸いです。取材費の他、Twitterのプロモーション費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。