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NHKのあり方 受信料制度・存在意義についての批判的考察

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NHKの存在意義とは何か?NHKは本当に知る権利に応えているのか?根源的な問いに関する考察と提言です。
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記事一覧

【限定公開】NHKあさイチ「知っておきたい ワクチンと救済制度」感想文

2024年8月28日に放送されたNHKあさイチ「知っておきたい ワクチンと救済制度」について言及することには躊躇いがあった。しかし、ジャーナリスト仲間からのリクエストもあったため、敢えて感想を述べたい。 ただ、私自身、このテーマに関してはセンシティブな立場でもある。そのため、私のスタンスと要旨は全体公開しつつも、それ以外のパートは無用な拡散を防ぐためにも、記事単品での有料公開としたい。 新型コロナワクチンに関しての私のスタンス以前、NW9の捏造問題に触れたときから基本的な

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NHKニュースクリップ(2024年8月25日号)

今週は国際放送の不祥事が世間を震撼させました。私としては、玉音放送ですら軍から放送を守ったことを考慮すると、放送史上最悪の電波テロ事件だと思っています。 私も号外的に記事を出したわけですが、そのアップデートをしつつ、改めて事件について整理してみます。 NHKの隠蔽・矮小化工作が大炎上当初は、以下のニュースのように「不適切発言」とNHKは伝えていました。最初のニュースでは、まるでアドリブで何かを喋ったくらいの軽い扱いになっています。 しかし、恐らく国会議員からの問い合わせ

【過去最悪】NHKラジオが“ジャック”された!国際放送局が乗っ取られた「衝撃の理由」(写真あり)

※予測変換の間違いで国営放送になっている箇所が複数あったので修正しました。 ※問題の委託先はNHKグローバルメディアサービスです。日本国際放送は、今回は関係無いとのことです。 ※本記事は、事案の発生直後の情報に基づくものです。以後の情報は毎週の「ニュース」で更新しています(記事末尾にリンク有)。 私が懇意にしている週刊誌系媒体風味のタイトルですが、煽りではありません。今回は放送の自主自立に関わる、超特大の不祥事です。 経緯を詳しく報じていたFNNプライムオンラインによ

日テレ「セクシー田中さん」調査報告書に感じたNHKとの相似性

※このコラムは、小学館サイドの報告が出る前の限定的な情報に基づいて書いたものです。改めて2024年6月上旬に内容をアップデート版を投稿する予定です。 先日日本テレビが公開した「セクシー田中さん」を巡る一連の事案についての報告書が、業界内外で波紋を呼んでいる。 私も早速読んだクチだが、著作者人格権が蹂躙され原作者が追い込まれていく様子と、日テレ・小学館の極めて他人事で、何なら「制作の障壁」程度にしか捉えていない被害者意識との対比が生々しく、他人事とは思えない感覚があった。

NHKニュースクリップ(2024年5/26号)

NHKを巡る最近のトピックといえば、ネットサービスの必須業務化と、今後のスマホ受信料の徴収範囲の行方でしょう。 NHKネットサービスを巡る“誤解”まずはネットサービスの必須業務化についてですが、稲葉会長は次のように述べています。 ネットサービスが、放送と同じ情報内容や同じ価値を提供しなければならない=ネットサービスではなくて、「放送がより重要」ということです。つまり、相対的にはネットサービスの位置付けは低くなります。 なぜかと言えば、ネット独自の”コンテンツ”は原則許容

【試聴】Nらじ「みんなでファクトチェック」(ゲスト:日本ファクトチェックセンター・古田大輔)

テレビ番組の事前チェックのことをNHKでは「試写」と呼ぶ。一方、ラジオは「試聴」である。今回は、かなり懸念のあるラジオ番組がNHKで放送されているという情報を聞き、1日遅れで試聴することにした。 懸念あるラジオ番組とは、「Nらじ」の中のコーナー「みんなでファクトチェック」である。 NHKのような捏造報道の常習者であり、局内でも何かあると脊髄反射で捏造と隠蔽に走る組織が「ファクトチェック」の時点で笑止千万なのだが、今回はもうひとつ見過ごせない点があった。 日本ファクトチェ

【やまと証券】なぜNHKニュースで”誤読”が相次ぐのか?アナウンサーへの緊急提言【深刻】

最近、NHKニュースでの誤読が相次いでいます。「おはよう日本」(特に5時台)は言うに及ばず、18時代の各局地域ニュースもノーミスで放送される方が稀です。 特に酷かったのは、2024年5月13日のNHKニュース7でした(初掲載時、5/14と誤記していました)。 このニュースにおいて、アナウンサーが大和証券を「やまとしょうけん」と読んで訂正される一幕がありました。NHKプラスでは、24分45秒ごろから確認できますので、興味のある方は確認してみてください。 「当該アナウンサー

【能登半島地震】NHK緊急報道の弱体化が顕著 一連の報道への違和感

今年は初っ端から地震・飛行機事故と相次ぎました。まさに、年末年始のような状況で緊急報道を行うためにNHKは存在しているので、面目躍如と言ったところでしょうか? 一部でNHKアナウンサーの津波に対しての避難への呼びかけが賞賛される一方、私は一連の報道を見ていて違和感も抱きました。一般の皆さんからすれば気にならないかもしれませんが、当事者からするとNHKの緊急報道の弱体化を懸念せざるを得ない場面が多くあったからです。 津波への呼びかけに偏りすぎていなかったか?まず私が指摘した

【放送倫理違反】ニュースウオッチ9問題 BPO意見書についてのNHKの報道が酷すぎた

良くも悪くも私が目立つきっかけとなった、ニュースウオッチ9の新型コロナワクチン接種後死亡された方の捏造報道について、きのう(2023年12月5日)、ひとつの区切りを迎えました。 BPOが意見書をまとめ、記者会見も行ったのです。 こちらが、5月時点で私が書いた記事です。細部について、NHKの報告書やBPO意見書と異なる箇所はありますが、概ね、私が指摘した通りだったのではないでしょうか? 私としてはBPO意見書はかなり踏み込んだ内容で、とてもポジティブに受け止めています。こ

【〆切間近】NHK経営計画案に対して私が送った意見

皆さんは、NHKの経営計画案に対して既に意見を送りましたか? 募集されていますので、送ってあげたら喜ぶと思います。NHKの幹部と理事、経営委員は必ず目を通しますからね。黙殺は許されません。 ただし、住所やフルネームを入力する必要があるので、職員の皆さんは友人や家族名義で送った方が良いでしょう。退職が決まっているなら、本名で全部ぶちまけてもokです。 せっかくですので、プライバシーに配慮の上、私が送ったものをここにも転記致します。忙しくてスマホから入力したので荒いですが、

【警告】祝日に津波の緊急報道が出ない!深刻すぎるNHK報道局の崩壊

本日2023年10月9日は、NHKにとって悪い意味で記念碑的な日になりそうなので、週末を待たずに警告の意味を込めて記事を書くことにしました。 というのも、日本全国の太平洋側に広範囲に津波が押し寄せ、避難指示や一部では被害も報告されていたにも関わらず、緊急報道がほとんど全く機能していなかったのです。私の在職中でも見たことが無いケースです。 GTVで緊急報道が出ない!ラグビーの録画を流し続けた愚行NHKの放送については、次のように時系列でまとめて下さった方がいらっしゃったので

【クロ現】表面をなぞっただけのメディア自己批判 放送の裏側

9/11と言えば、クローズアップ現代のテーマは「テロ」が定番な中、急遽ジャニーズ性加害問題が放送されました。8/30に出したコメントが不十分で、自己批判トーンを鮮明にする為の取り組みと見られます。 実際、私の元にも週末には慌しく職員やメディア関係者からの情報が乱れ飛んで来ました。それらを今回はまとめてみます。ただし、断片的な情報を元にした私の見立てが主の為、メンバーシップ記事とさせて下さい。世に広く問うにはファクトが弱いからです。 クロ現の構成に 自己批判パートの苦戦が滲

【検証】NHK職員のタクシー利用実態は20年でどう変わった?

NHKの無駄遣いでよく他メディアや一般の方から指摘されるのがタクシー代です。確かに、私が新人だった頃のタクシー利用は滅茶苦茶でした。相次ぐ不正の発覚や外部からの指摘を受けて、次第にルールが厳格化していき、最近ではタクシーアプリなるもので管理されるようになったと聞きます。 ここで改めて、限定的ではありますが、タクシー利用について振り返ってみましょう。 タクシー利用は「特権」か?最近、既にNHKを退職したと自称する方から、1枚のスライド画像が送られてきました。 真贋のほどは

【疑問】NHKで進行するシニア層追い出し策

私は元々退職前から50代以上の逃げ切り世代に対して、ある種の憎悪を抱いてきました。今の早期退職と再就職の状況などを見ていると、仮に私が勤め続けていても、あんな旨い汁は絶対に啜れないからです。 思い返せば、ローカル時代もインタビューロケ中にブーム持った技術のおじいさんが居眠りしていたり、定年間際の車両のおっさんが仕事をしないばかりか、クリ休中に買春旅行する話や車両購入時にキックバックを疑わせるような妙なことをしていたりするのを目の当たりしてきたのも大きいです。 ただ、それで