見出し画像

村上春樹 『鏡』

あした 卒業試験で 現代文の試験があるのですが

国語の先生の解釈、価値観が どうにも自分と合わない

ことで非常に 困っています

といっても 試験は試験なのできちんと

先生にあわせて

先生の解釈、価値観を受け入れて それに沿って 勉強しています。

国語は 得意教科ですが

みなさまは 村上春樹氏の

『鏡』

という作品を 読んだことはございますでしょうか

まあ、怖い話 なのですが

あるあるのようで 新鮮な 怖い話でした

(ここから先、すこし内容が含まれています)

学校の夜警中に、 鏡をみつけた 主人公。

なんだか いつもとちがう 起きたくない夜

そんな夜に 前にはなかったところに 鏡 が。

鏡 にうつった 僕は 『僕以外の僕』

"鏡の中の僕が動くと 僕の体も同じように動く"

"あちらが支配している"

金縛りのような症状を解いて 鏡に木刀を投げつけ

解けた体で 用務室にもどる

翌朝 確認しに行くと

鏡 など なく 木刀が 床に落ちているだけだった

という まあよく ある 怖い話 です

締め方が

ざっくり言いますと

"人間にとって自分以上に怖いものがあるだろうか"

という 感じで

最後の1文で なんだか わたしは

背筋が凍るほどひやっとしました。

先生の解釈

いつもの自分は 自分でコントロール、支配している

しかし 自分の無意識の "コントロールしていない自分"の存在があるということ

邪悪な自分を否定し、抹殺しようとしている

"邪悪な自分も今の自分も 両方とも 僕である"

➡邪悪な自分を見る 恐怖に 自宅に鏡を 置かなくなった

わたしの解釈

(あくまでも わたしの 解釈 というより 価値観 です)

わたしは 鏡に映っていた 『自分以外の自分』と

主人公が 入れ替わってしまい

いま 話をしている 『主人公』は

『(鏡の中にいた)自分以外の自分』

なのではないかと。

(あたかも 取り込まれてしまった 『主人公』側から 話している という 感じ)

すでに 入れ替わってしまっていて

前の『主人公』は 鏡の中に 今も 取り込まれているのではと。

(オカルティックに してしまいました。

国語の先生には なれなさそうです。

わたしは、社会科の教員を目指していますが 笑 )

オチ部分を言ってしまうと

『ところで君たちは この家に鏡が1枚もないことに気づいたかな。鏡を見ないで髭がそれるようになるには けっこう時間がかかるんだぜ、本当の話。』

という カタチ です

ゾクゾクしました

わたしは ここで

"鏡を見ないで"

という部分が引っかかったのです

普通なら"鏡をみることが怖くなってしまったのだろう"

"自分をもう見つめたくない"

と解釈すべき 部分だとは 思うのですが

(もちろん、そちらの解釈も 素敵です)

わたしは

『入れ替わった鏡の中の自分』だから

『鏡をみたくない 見れない』

︎︎ ⤴︎︎ 元の 『主人公』(鏡をみつけた、取り込まれてしまった主人公)が 鏡から でてきてしまうから

だと 思いました

改めて

背筋が ぞくぞく しました。

先生の話とは

似たり寄ったりだなあとも 思いますが

人それぞれの 感性 を引き摺りだしてくる

小説はおもしろいなあと思います。

村上春樹氏の作品、巡ろうと思います

ああ、 その前に テスト勉強 しなければ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?