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【VRChat】もう4月なので近況を書きたいです。

こんにちは!DARKNESSDRAGONです。
まず、お礼を申し上げます。

昨年6月に僕が投稿した記事を
通算で40件もご購入頂けました。

ご購入くださった皆様ならびに
記事拡散をしてくださった皆様、
幼き頃から絵本の読み聞かせをしてくれたお母さん。
国語の先生。その他。

いま僕が読み書きできるのは、
皆様のおかげです。

誠にありがとうございます。

感謝しています。

さて、実のところ、
このお礼を何かしなくては!と、
しばらく僕は悩んでいました。

記事の公開で手に入れた4000円は純粋に私利私欲を満たすために活用するとして、何かありがとうを伝える手段は…。

そう考えた時に僕が思いつくのは、きっと誰かに楽しんでもらえる立派な記事を書く事だ!そう強く思いました。

そこで何度か筆を執りましたが、
いっこうにうまくいきませんでした。

なぜなら、僕は立派な記事を書いたことも、
書くための知恵も持ち合わせていなかったからです


それに気付くまで、すっかり時間ばかりが
無闇矢鱈と浪費されていく一方でした。

だから、難しい事は考えず、一旦僕のありのままを綴ろうと考えました。何もしないよりはいいと思うからです。

こうやってVRChatについての記事を書いている今、果たして普段、こんな僕がどんなVRChatをしているのかな?ということについて、

自動的に日付ごとで振り分けられる便利な機能と共に半自動的にフォルダーへ保存された写真を見返しながら近況をありのまま書いてみることにした次第です

2024年、1月。

中央付近にいるチェック柄のパジャマ姿が、僕の使っているアバターです。

これは、僕が今年の1月に撮った思い出の写真です。
1月3日、まだ三が日。この日、お昼ごろから夕方にかけて、笑って過ごせる1年にする目的で、みんなで大喜利をしようじゃないかとTwitterで声をかけた際の1枚です。

この時僕は、プチ独身を享受していました。
プチ独身というのは、家族の里帰りなどの都合で、短い時間ながら独身の状態を楽しむ様を表します。

プチ独身状態にあった僕は
ご来場の皆様をみて、
「みんな意外に正月は暇なんだな」
と思いました。

僕も暇でした。

中央付近にいるチェック柄のパジャマ姿が、僕の使っているアバターです。

そしてその晩、食事や入浴を済ませた僕は改めてVRChatへログインしました。

「そんな時系列順で逐一つぶさに書かれては、記事が冗長になるんではないか」とご心配の方もおいででしょうか。

これは安心材料になるかわかりませんが、
1月についてはここから第三週までほとんど全く同じ場所で過ごしているので、当該部分は以降この記事においてカットする事にしています。


ここは『おまキャス』さんというイベントで、
当時ほとんど毎日開催されていました。

このイベントに関しては体験した方が投稿している記事がありますので、そちらをご覧ください。

ほとんど毎日開催されていたので、
ほとんど毎日のように参加させて頂いておりました。

常連さんももちろんありますが、
ほとんど毎日新しい出会いがあるので、
話題に事欠かずとても刺激的な場所で、
僕は今でもここに住んでいます。

また、このイベントの登場頻度の高さから毎回このイベントの名称を記載するのは手間に感じるので、本記事において以降はこの場所を「巣」と呼称します。

画面左側、『出会って2.9秒で合体』が僕の使っているアバターです。

そんな最中、珍しくInvite(外にいる誰かに呼ばれる)頂く機会があったので、誰かに必要とされる欲求に溺れていた僕は2.9秒でJOINしました。

この写真は、ワールドに設置されたカメラを使用して人物を撮影すると、ワールドに設置された白紙のDVDパッケージにタイトルと共に自動でプリントされるという画期的なシステムのワールドでの一枚です。

当時爆発的なブームを巻き起こしたワールドだったのですが、巣に入り浸る僕は自分で行こうと思う機会もなかったのでお誘い頂いた事もあり、とても嬉しかったのを覚えています。

これは僕個人の調査によるもので、VRChatで美少女アバターを使用する(僕の観測圏内にある)プレイヤーの約99割が「エッチな改変をしてエッチな目で見られたい」という意識を持っているので、需要と供給が見事にマッチしたワールドだと思います。

その証拠に、右から数えて1人目、また右から数えて2人目の方は実にエッチです。

ただ僕は当時、エッチな改変をしてエッチな目で見られたいとあまり思わない党に所属していて、党の方針もあったので単にワールドのシステム自体を楽しんでいました。

その証拠に、僕は単にパジャマ姿です。

画像中央、川に沈んでいるのが僕の使っているアバターです。

そこから2日後、僕は夕方ごろに泥酔した状態でログインしていました。

なぜかというと、正月休みも明けたけど正月明けでは帰りの飛行機代が必要以上に高いからという理由でもう少しゆっくりしておいでと家族に告げたからです。

プチ独身状態が続行されていて、すっかり好き放題していました。

ところでVRChatといえば、何かストーリー性のある楽しい写真を継続して投稿していたり、それが映像であったり絵であったりと、何かクリエイティブな活動をする人に対しては、幅広く大小問わずすべてのコンテンツクリエイターへのリスペクトが非常に高い世界です。

近年では、VRChatでアバターを使って広瀬香美さんの『promise』という楽曲のリズムに乗せた顔芸を披露する動画が青天井にバズり倒して、なんと実際にVRChatへ、あのシンガーソングライターである広瀬香美さんがやってくるイベントもありました。

僕には極力労せずコンテンツクリエイターとしてリスペクトされたいという浅ましい欲求があったので、何かウケそうな写真を完全にウケ狙いで一人撮りに向かいました。明らかに、暇というほかありませんでした。

結果としては、全くウケませんでした。

なんでだよ、着衣状態で川に沈んでいるのに?

画面右側にいる女の子は僕の使っているアバターです。

1月も中頃、写真は『Festi-Bar「Do Now」』さんにて撮影した1枚です。
情熱が有り余るせいか、DoNowさんについて僕が説明すると長くなってしまうので、簡単にまとめた以下の記事をご覧ください。

僕は毎週開催されているこのイベントが大好きすぎて、Twitterでの喧伝が煙たがられるほど、開催日に叫び散らす事もしばしばです。

DoNowは、ドゥナウと読みますが、ドゥナウに行けなかった日は、『ドゥナ(ウ行けなかった)ワ』通称『ドゥナワ』という造語を喧伝しすぎた結果徐々に界隈で広まり続け、ご所属なさるキャストさんにも『ドゥナワ』が認知された実績があります。喧伝のご依頼お待ちしております

さて、そんな大好きなDoNowさんへ、この日は写真の左側に写っているケモアバターの方と、『巣』を放置して赴きました。

僕はこのケモアバターの方とセットで認識されることが多いのですが、そのはじまりはこのDoNowさんでとあるキャストさんから「地獄兄弟」と例えられた事に由来します。

「1人に入店を認めればもう1人が勝手にやってくる」や、

「2人置いとけば接客しなくても2人で喋り続けるんじゃないか」

などのお声をこの日は賜りました。すっかり人気者です。

今ではどこへ行こうとも、この地獄兄弟と一緒にいる限りはこのエピソードを擦り続けられるので、大変にコスパが高いです。

写真中央に写っているパジャマ姿が、僕の使っているアバターです。

この写真は、とある場所に行った際の物です。場所は後述します。

僕は、ここまで書いた通り毎日のように楽しい日々を過ごしていましたが、実はVRChatにおいて、うすぼんやりとした闇を抱えていました。

それは、このまま見知った人達との安心できる場所だけに固執し続ければ、いずれ居場所がなくなるような事があったときに、VRChatterとしての人生を閉じる事になるのではないかという事です

そこで、この時点でもう1年以上VRChatをプレイし続けていた僕は、初心にかえる必要を感じ『私立VRC学園』さんへの入学を切望しました。

『私立VRC学園』さんは、主にVRChatの初心者さんへ向けて、人付き合いの方法から始まり、ひいてはあらゆるVRChatのコンテンツへのアクセスを"学校"という形式を持って実際に数日間使ってじっくりと手引して頂ける素晴らしいイベントです。また、そこでできた友達と一緒にVRChatをプレイし続けているというプレイヤーも見かけます。

僕は絶対にこの学園に入学して、もういちど初心へかえり、学園生活を謳歌した上で、新しい友達も見つけて、改めて最高のVRChat生活を過ごす必要がありました

ただ、私立VRC学園さんは、その品質の高さから非常に人気があるイベントで応募件数が多いため大変に入学倍率が高いのですが、まず入学に際して説明会へ参加するのが条件だった為、写真は説明会へ参加した際の物になります。

説明会はこれからの学園生活を思い浮かべるのに十分すぎる内容で、席に座っている間ずっと「絶対に入学したい!」と思っていました。

結果ですが、僕は落ちました。
(次回もチャレンジしたいです)


画面右側が僕です。

この写真は、僕が所属する『既婚人妻男性BAR』イベントでの1枚です。

僕は既婚でありながら夜な夜な美少女アバターでインターネットを練り歩く男性という種類の怪異ですが、悲しいながら声を伴うコミュニケーションを行う希望を持って、VR機器と高性能なPCを持ちつつ仮想空間に入り浸る趣味を持つといった条件を兼ね備えた既婚男性はさほど多くありません。

そんな胡乱な人員を募りどこからともなく発露した謎のイベントが『既婚人妻男性BAR AAA(エースリー)』です。

僕は恐れ多くもここのキャストをさせて頂いています。
詳細は以下の記事でご覧頂けます。

『VRChat上での僕』を説明する上で、必ずと言っていいほど欠かすことのできない催し物です。この記事で後ほど影響してきますが、僕はこのイベントへキャストとして参加する場合に女の人の声を模するためボイスチェンジャーを使用しています

2024年、2月。

画面左側の紫色の服が僕の使っているアバターです。

2024年2月初頭、僕は『ハンサム居酒屋ザ・ハンサム"どっこいしょ"』さんへ赴きました。ここは、ハンサムなアバターのユーザーがハンサムな振る舞いで出迎えてくれるハンサムすぎる場所ですが、もしかしたら二度と開催されることはないのかもしれません

なぜかというと、このイベントそのものが"嘘"から始まったのに起因します。僕は画像編集ソフトを一般常識程度には扱えたので、2023年の5月にフレンドさんをイジりながらウケたい一心で打ち出しました。

そのポスターが、コレです。

VRChatには、音楽・ダンス・接客・飲み会・その他諸々、あらゆるイベントが存在し、そのほとんどのイベントがポスターという、ある種の旗印を持ちます。

僕はその中でも、接客イベントを愛してやまず、あまりに愛してやまないため「接客される事を愛しているのではなく、フリーな場所でのコミュニケーションを確立できないせいで、孤立しないことを約束されるような接客イベントにハマっているフリをしているのでは?」と疑われるほどです。

ポスターの掲載方法は、自身の愛してやまないイベントを宣伝したいという気持ちからワールドに掲載したり、依頼を受けての掲載であったり、単にワールドの賑やかしであったりと、様態は様々です。

さて、余談が過ぎましたが、僕はこの旗印としてのポスターを完全に虚偽の内容で勝手に制作だけ行いました。存在しないイベントのポスターを作りました。

結果はと言うと、ポスターの掲載人物であるフレンドさんから実際に開催はしないとの返事を得ていました

ところがポスターの制作から約半年、バーイベントの『フリーデン』さんから、『ハンサム居酒屋ザ・ハンサム"どっこいしょ"』の開催をお知らせ頂く事となります。完全に、寝耳にハンサムでした。

実際に開催された事を嬉しく思いますし、恐れ多くも発案者としてお招き頂いた光栄を忘れる事はありません。実際にポスターに掲載させて頂いたメインキャストと相成るフレンドさんが照れくさそうにハンサムな接客をなさっていた様子は、僕の誇りです

ですが、メインとなった人物が元々開催を敢えて見送った背景を鑑みると、二度目の開催がもしかすればないであろうということもあり、僕にとって大変に貴重な体験となりました。

もうあれから2ヶ月が経ちました。第ニ回の開催を心待ちにしています。

画面左側のケモ耳美少女が僕の使っているアバターです。

また、次項に至るまで10日以上の期間がありますが、この間何かクリエイティブに打ち込む事もなく、一切の余暇のすべてを『巣』に注ぎ込んでいました

余談ですが、この頃にアバター編集用のUnityプロジェクトが何らかの理由で不具合を起こしたため、一から行うアバターの再編集に際して敢えて削除していたケモ耳と尻尾を削除するのが面倒になり、そのまま残す事になりました

そもそも、いちいち削除している理由が特にありませんでした。

舞夜ちゃんのユーザーは全国で川を遡上する鮭と張り合う程の数がありますから、きっと僕から「周りとは一味違うぜ」という逆張りオタクのよくない所が出てしまっていたのだと思います。そのせいでプロジェクトが壊れたのだとも、思っています

写真左側の白髮が僕の使っているアバターです。

そんな日々を送っていた僕ですが、僕が所属し、約3ヶ月に1回開催される『既婚人妻男性BAR』の開催日となりました。

その日は2月半ばということもあってバレンタインデーを意識した営業になりました。

この日、僕は普段使用していた『舞夜』ちゃんというアバターを使用せず、ご来場なさるお客様に対してより一層の人妻感を感じて頂くため、頭身の高い美人系アバターの『ラシューシャ』ちゃんを使用することになります。

そして、1月の項で書いていますが、僕はこのイベントに参加する場合に女性として接客するためボイスチェンジャーを使用します。

ボイスチェンジャーというのは意外と奥が深く、一朝一夕で急に女の子の声が完成する事はありません。各々の持つ声質や話し方のクセなどを補正する必要がある以上、人によって調整方法は様々です。安易に手を出せばたちまち警察24時の出来上がりです。

万引き主婦も人妻も大きなくくりで見ればれっきとした人妻ではありますが、僕は万引きをしたことがないので、単に人妻感のみを演出したいという背景から、このボイスチェンジャーを使うにあたって実に1年以上もの時間を費やし、声色を作る事へ精力的に取り組んでいました

でも、現実そう簡単には行きません。周囲に跋扈する上位のボイスチェンジマン達の壁は分厚く、いっこうに女性的な立ち振る舞いを褒められるレベルに至らないまま、男泣きした夜もないといえば嘘になります。男なので。

ところが、この日は違いました。

とあるお客様から「最も人妻っぽい!」とのご意見を賜る機会がありました。今まで、僕は女性的な立ち振る舞いを誰かから褒めてもらうことがなかったのもあって、これが僕の小さい話題ながら大きな転換点でした

なぜなら僕は普段から、輝かしい人気者枠にあらず、単にニッチな場末のコメディ枠として存在している自覚があったからです。良し悪しは別にして、既巻数の差だけで例えるならボボボーボ・ボーボボに対しての爆発!宇宙クマさんタータ・ベア&菊千代くんでした。

VRChatというのは、男でありながら声色から仕草まで女の子を模す事のできるユーザーが人気を博すこともしばしばで、僕は以前、あまりの女の子ぶりを発揮する女の子を口説いていたら後になって男だと知って、もっと好きになったことがあります

「お、俺も…女の子になっていいかなあ!?(30代 / 男性)」

嬉しさ半分、恥ずかしさ半分、「俺も実は美少女になりたかったんだ」という、自分も知らずに隠し続けていた本音を感じた瞬間でした。

(一部の)人はコレを、メス堕ちと言います。(一般的に広く知られる言葉として"メス堕ち"の語彙を用しましたが、男女には全く上下が無い事を理解しています)

この体験を通じて、僕はこの時期を境に、イベントで使うだけの予定だった『ラシューシャ』ちゃんのアバターを頻繁に使用し、その際にはボイスチェンジャーを使用する事にしました。

なぜなら、僕は『舞夜』ちゃんのアバターを使いながら、完全におじさんの声で自己紹介動画を撮り、Twitterの固定ツイートにしていたのが理由として挙げられます。

僕が使用する場合にのみ限っての舞夜ちゃんについては、もう、周りの人にとって完全におじさんの声が染み付いたものになってしまっていたからです

まとめると、僕は地声を使って人前に出るときは舞夜ちゃんで、ボイスチェンジャーを使って女性的な立ち回りを行いたい時にラシューシャちゃんを使うようになりました。

まるで、昼は保育士さん、夜はキャバ嬢といった様相です。(ちょっと興奮しますね!)

長くなったのですが、これは僕がVRChatをする上で大事な経験の一つです。昼はオッサン、夜はラシューシャちゃん。

なにより、きれいな女の子としてチヤホヤされたことのない人生より、きれいな女の子としてチヤホヤされた事のある人生のほうが、いいんじゃないかな、と僕は思います。人生は、冒険や!この約2ヶ月後、僕は自分の使用アバターのエッチな絵(おおむね全裸)を絵師さんから賜ることになります。

画像右下、白髮のお尻丸出しの女の子が僕の使っているアバターです。

2月も末に近づいた頃からその先も、僕はまた『巣』で暮らしていました。これはその様子を撮影した1枚の写真です。

前述の通り、僕はボイスチェンジャーの魔力へ吸い込まれるように足を踏み入れていました。

『巣』においても、久々に僕に会う方からは「どうした急に色っぽい声出して!?」などとお声を賜りましたが、構うことはありません。僕はこの世界に住まい、ラシューシャちゃんのアバターを使っている以上、どう考えたって色っぽい女だからです

少し遡って2023年末、界隈を騒がせるとんでもない衣装が発売されました。その名は『ナイト・イン・ヨシワラ』です

VRChatというのは、販売されているアバターに対して有志が衣装を制作し販売する、有志による拡張DLC的な文化が存在します。したがって、自身の愛用するアバターに自分の好みの配布衣装を纏わせる、一種の着せ替えゲームのような側面を持っています

また、その衣装の似合う・似合わないや、どこの販売衣装とどこの販売衣装を組み合わせる事によって自分なりの最強改変アバターを組み上げ、誰が一番エロかったりカッコよかったり可憐であったりをインスタンス内の水面下で競い合う一種の競技性も持ち合わせると言われています。(諸説あり)

さながらカスタムロボといった様相ですが、前述した『ナイト・イン・ヨシワラ』は、界隈に革命をもたらしました。俗っぽく言えば、『環境』であったとすら例えられるでしょう。発売からしばらくは、Twitterを起動してたったの1スワイプでもすれば必ず誰かしらの『ナイト・イン・ヨシワラ』の着用写真を見る事ができました。

『ナイト・イン・ヨシワラ』は、なぜそこまでVRChatterの心を掴んで離さなかったのか。それはきっと、和服ならではの雅で華やかでありながら、おそらく吉原遊郭的な"遊び"をふんだんに生かし、まさに二天一流を思わせるJAPANが誇るべきメジャーリーガーであったからです。ゆえにその当時、誰もがお尻をほとんど丸出しにすることを一切厭わなかったと言われています。(諸説あり)

結果、この衣装は餅代にも事欠く年末のリリースにも関わらず、造形からテクスチャ、宣材に至る全てが圧倒的に高品質であった事で、またたく間にVRChatのユーザーへ浸透していきました。(僕の観測圏内を例とした場合に限って記載しています)

ところが、当時この『ナイト・イン・ヨシワラ』は、僕のメインウェポンとする『舞夜』ちゃんアバターと、『ラシューシャ』ちゃんアバターに非対応でした。

確かに、販売市場の広さを思えば、『舞夜』ちゃん以上にメジャーであった『萌』ちゃん並びに、走攻守の三拍子が揃いすぎたユーティリティプレイヤー『マヌカ』ちゃんといった優先順位の高そうが過ぎるアバターの存在感はあまりに強烈でした。

加えて、販売当日既に対応していたお姉さんアバターの金字塔『森羅』ちゃんについても、僕の愛用する『ラシューシャ』ちゃんに比べれば市場が広かったのは、この2024年の4月現在で見てもそうであるように思われます。

(※念の為、当時の市場を個人的主観で考察したのみに過ぎず、アバターそのものの優劣をつける目的はありません。諸兄におかれましては各自お好きなアバターを選んでください。)

とはいえ、これほどまでに"僕"という一匹のVRChatterを形づくる『舞夜』『ラシューシャ』の2大アバターが、僕にとってあまりに好みが過ぎるこの衣装に、ある程度推測できたとはいえ結果的に非対応であった事実に打ちひしがれました。平日、朝昼晩の一日三回、各10分ずつ定期的に打ちひしがれました。

しかしそれから約2ヶ月、2024年2月、僕の中で止まってしまっていた時計の針は再び時を刻みはじめました。

なんと、『ナイト・イン・ヨシワラ』を制作・販売なさる『VARGRANT』さんが、『ナイト・イン・ヨシワラ』の『ラシューシャ』ちゃん対応を発表なさったのです。

一方その頃、週に一度は我が子を連れて100円メインの回転寿司に舌鼓を打っていたのは、何を隠そう、僕です

我が子を連れ立て回転寿司に行こうと思えば我が子の食い扶持だけでも1000円弱が発生する中あまりに悩ましい朗報でしたが、僕は、心の中でグッと懺悔しながら、2000円余りを支払い、『ナイト・イン・ヨシワラ』を購入させて頂きました。その日僕が意図的に安い寿司ネタしか注文しなかったのは必然です。

長くなりましたが、なぜ写真に写った僕の使っているアバターのお尻がいい感じに丸出しなのかというと、ちょうどその頃の事だったことに由来します。おしりを丸出しにすることに何の疑問も感じませんでした。

画面中央の美人が、僕の使っているアバターです。

これは一人でいい感じに写真が撮れないかと試行錯誤した1枚の写真です。

この頃、僕は買いたての『ナイト・イン・ヨシワラ』を着せた『ラシューシャ』ちゃんに心酔していました。まるでガラスの靴を履いて舞踏会に向かう心持ちでした

この理由は、2月の半ば、『ラシューシャ』ちゃんを使用した女性的な立ち振る舞いを褒めてもらった上、『ナイト・イン・ヨシワラ』の対応が成されたという事に、ほかなりません。間違いなく僕は、ほかほかでした。ほかほかでほかなりませんでした。

そして、『ラシューシャ』ちゃんに『ナイト・イン・ヨシワラ』はあまりに似合うが過ぎたせいで、もはや普段着と化していました。

そこでこの日、僕はついぞ「オシャレな自撮りでチヤホヤされたい!」という欲望を満たすべく、フル・トラッキングの状態で鼻息荒くひとり撮影会を敢行します。

結果といえば全くウケはしなかったので、それ以上に申し上げる事はございません。ガラスの靴はその構造上、脆い

画面中央、黒い服を着ているのが僕の使っているアバターです。

オシャレな写真を撮るのは片手間の趣味として楽しむ事とした僕が、新しい趣味に没頭する暇はありませんでした。

この写真は、『既婚人妻男性BAR AAA(エースリー)』のミニイベントを開催した際に撮影した1枚です。

既婚人妻男性BARは、その語感があまりにキショ気持ち良すぎるため時折Twitterでも「声に出して読みたい日本語」としてノミネートされるほどで、その胡乱が過ぎるキーワードは一時VRChatの世界を飛び出て、一部のボーイズラブ愛好家界隈にも轟きました

ところが、既婚の男性というのは奥様と過ごす時間や家族サービス、外せない記念日もあり、住宅ローンの支払いに加えて、リビングで屁をこいて煙たがられたりと、色々とプライベートな用事が多いのでなかなか時間がとれない都合、なるべく所属メンバー全員が出勤できる日を目指して調整すれば開催可能な時期は限られ、そのニッチすぎる話題性に反して約3ヶ月に1回というスローペースで開催されています。

そこで、既婚人妻男性会議において、約20分程度で負担の少ないミニイベントを今までより短いスパンで開催してみてはどうかという打診がありました。

僕は思いました。流石に、誰も来ないのではないか、と

毎回のイベントに備えて常に3ヶ月間みっちり煮詰めたんだとすれば、それは既婚人妻男性が何なのかわからない人からであってもなんだか面白そうだなと思ってもらう事は可能かもしれませんが、ニ週間に一度のハイペースでお客様とお会いすれば、我々それはもう「たまに会うオッサン」にしかならないのではないかという懸念がありました

でも、僕はそんな事を言い出しませんでした。なぜなら僕の目の前にいるのはたまに会うオッサンなどではなく、キラキラと少女のように澄んだ目をもって、この催しについて語り合う紛れもない特別な既婚人妻男性たちだったからです

ダメならやめればいい。ウケたらきっと楽しい。僕は、この特別な既婚人妻男性達と、成功も、失敗すらも、共に噛み締め、肩を抱き合い、歌いたい。大切なことに、気付かされたのです。

愚痴なら墓で言えば良い。歌いたいなら、いま歌えばいい。人生は一度きり。既婚人妻男性にならないより、既婚人妻男性になったほうがいい。人生は、冒険や!

この日、既婚人妻男性BAR AAA(エースリー)のミニイベントは、僕の心配をよそに満員となりました。

写真中央の美形は、僕の使っているアバターです

東京ドームの外まで響く歓声は、まるで鳴り止むことを知らないかのように都内を駆け巡り続けて、僕たちの最高のミニイベントが終了しました。東京ドームでは開催していませんでした。

それからもうじき日付が変わろうかという頃、僕はまた『巣』にかえってきました。写真は、その時の1枚です。

緊張がほぐれ、肩はすっかりと柔らかくなり、2月はもう、終わろうとしていました。

あまりに軽くなりすぎた肩が次第にフワフワとした浮遊感を持ち始めたのに気づき、僕は『巣』をあとにして泥のように眠りました。

2024年、3月。

画面左側、左から数えて2番目の位置に僕の使っているアバターがあります。

3月のはじめ。僕は『ガールズバー・うた』さんへ足を運びました。おじさんは、ガールズバーに行く生き物だからです

余談ですが、VRChatというのは、その人口のほとんどが男性で構成されている都合上、純粋な男女の出会いを求める一部の男性ユーザーは毎日初心者のリアル女性ユーザーがやってくるのを特定ワールドでひたすらに待ち続けており、半ば観光地の混浴温泉状態になっていることがしばしばです

しかし当然ながら、ここにはガールズがおいでです。

キャストさんは(僕の知る限りでは)女性で構成されていて、カウンター越しに接客してもらいながらお酒を飲むという、バーチャルガールズバーを体験する事が可能です。

この日僕はフル・トラッキングで入店し、実に序盤約15分以上の時間、マイクがミュート状態になっているのに気づかないまま過ごしていました。

渾身のノリツッコミが全く通じなかった時、自分の感性を疑ってやみませんでしたが、それもそのはず、僕の声などハナから誰にも届いていなかったというのです

「そうそう~!こうやって、こうやって…ってバカ!」と叫んだ僕の声は、僕の自室にしか響いていなかったのです。バカはこっちでした

さて、無言勢という言葉があります。何らかの事情で声を出せない、出さないなどの理由があり、無言で筆談やテキストチャットを行うプレイヤーを指します。

無言勢というのは、声を伴うコミュニケーションを行わないかわりに、声の代替として筆談や身振り手振りなどの方法をとりますが、反して僕は、声でコミュニケーションを取れているつもりで声を出してるのに相手に声が届いていないという状態だったため、客観的に見て完全になんで来たのか意味がわからない状態でした

大変ご迷惑をおかけしたこと、深くお詫び申し上げたいと思います。

写真右側、猫耳の生えた女の子が僕の使っているアバターです。

1月の項に書いてありますが、僕はDoNowさんが大好きです。この写真は、DoNowさん(2号店)営業終了後での1枚です。

僕は『巣』に籠もっている事がほとんどですが、DoNowさんのある日はDoNowさんに行かなくてはなりません。なぜなら大好きだからです

VRChatをプレイしていると、100人を超えるフレンドを持つユーザーは少なくありません。僕ですらこの記事を書いている2024年4月現在、実に175人のフレンドがいます。

とはいえ、フレンドといってもVRChatのリアルタイムなコミュニケーションの都合、ログインの時間帯や曜日が異なったり、主な居場所も各々で変わってきますから、実際に週に1回以上顔を合わせるフレンド、いわゆる"いつメン"といえばせいぜい10~20を彷徨う程度でしょう。中にはフレンドでもないけどフレンド以上に顔をあわせる顔見知りがあるほどです。

前置きが長くなりましたが、僕がVRChatを始めた2022年の夏、一人のフレンドと出会います。僕が接客系イベントにハマり倒すキッカケにもなったし、友達の作り方からコミュニティへの参入など、僕がVRChatという世界を形成する上で欠かせない人物でした

前述の通り、僕はここしばらく『巣』へ籠もる事そのものがVRChatとなっていましたので、それもお会いする機会の少なかった理由だと思います。

そんな中、毎週3~4インスタンスが立つDoNowさんで、彼と久々に偶然の再開を果たしました。彼は、また始めたての新しいプレイヤーさんと一緒にいて、僕が出会った頃と変わらない調子でご案内をなさっていました

あの頃何もわからなかった僕に、この世界の楽しさを教えてくれた彼のことを大好きなDoNowさんで思い出すと、僕は涙が出そうになりました。

でも、実際に泣きはしませんでした。写真に写っている僕は笑顔です。なぜならアバターの表情を固定していて、笑顔意外がないからです

この笑顔が示す感情以外は邪魔だからです

画面中央、サングラスを頭にかけた美形が僕の使っているアバターです。

自由な日々を過ごす水面下で、僕の住まう『巣』は2つ目の店舗を持とうとしていました。

『巣』には、決まって10人(現在は8人)しか同時に人が入る事ができませんでした。連日満員御礼の『巣』のキャパシティは限界を迎え、行きたくても入店ができないというお声すらある状態でした。

とはいえ、全く同じ場所をふたつ開いたとて、面白みもなければ差別化もはかれないため、1号店に比べてよりシックでシリアスな雰囲気の場所に加え、2号店向けの新たなハウスルールも用意する事が決まりました。

余談ですが、僕はありがたいことに『巣』の副店長を任されています。この写真は、店長の用意したワールドの雰囲気を確認するためにテストとして1人で入場した際の1枚です。

画面右下のタイトルロゴは、僕がデザインさせて頂きました。制作途中、急に小学生時代プレイした初代クラッシュ・バンディクーを思い出したので、パクりになってはいないかと心配しましたが、確認した所全然そうでもありませんでした。安心しました。


画面中央、ピースサインをしている修道服が僕の使っているアバターです。

3月初旬、僕のフレンドさんでもある方がタイムラインにとある「嘘イベントポスター」を投稿しました。

それは、修道女でありながら治安の悪そうな、さながらブラックラグーンの世界観でキャストがお客様へ接客を行うといったような内容の物でした。

あくまで実在しない嘘イベントのポスターだったので、2月の項で登場したハンサム居酒屋同様、実際に開催の予定はありませんでしたが、VRChatというのは、治安の悪いシスターを演じてみたいプレイヤーが少なからず存在します

「是非、やってみよう!」という様子で賛同の声を送る、現人気イベントキャストの皆様の声に便乗して、「やれやれー!」などとポスターの発案者へ好き勝手野次を飛ばして遊んでいると、僕はまんまとスターティングメンバー入りを果たしました

いつだって誰かから必要とされる欲求に満ちに満ちていた僕は、ミチミチに詰まったその承認欲求をもってして、二つ返事で参加の意を示しました。

このイベントは、参加キャストの協議の上『酒徒教会BAR Leroy(ルロイ)』と名付けられました。余談ではありますが、ルロイ修道士に酒浸りの設定はありませんでした

キャッチコピーは「飲酒と喫煙のご加護をお前に。」です。重ね重ね余談ではありますが、主催者は飲酒も喫煙も行わない未成年でした

前置きが長くなりましたが、写真は僕がそのイベントで実際にキャストをした際の1枚です。

周りがイベント慣れしたベテランキャストの多い中での参加だったこともあって、大変に緊張したのをよく覚えていますし、フルトラッキングのトラッキングが不安定でアバターがほとんど常時ガニ股状態だったのをよく覚えています

まとめ

これは僕が愛してやまない酒場での1枚です。

以上がVRChatにおいての僕の近況です。

振り返ってみてわかるのは、何事も周りの方に支えられて過ごしてこられたという事と、思っている以上に様々な楽しさがあることでした

もしかしたら最初に自分の思い描いた華々しくきらびやかな毎日とは異なったのかもしれませんが、この世界に足を踏み入れて、少なからずスパイシーな日常を送り続ける事ができています。僕たちはカレーを作っているのかもしれません

美しい日々を手に入れるのは一旦の目標として、まずはすべてを受け入れて、楽しい事にどんどん手を出していきたいものですね。

DARKNESS DRAGONでした。


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