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大塚国際美術館に行ってきました

2023年11月24日金曜日に、徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」に行ってきました。
写真多めです。


平日9時頃から行けばゆったり見られます

私たちは平日の金曜日に訪れました。鳴門市内に宿泊していたので、朝9時前には到着できました。
チケットの販売は9時過ぎから、開場は9時半です。一般料金は(当日)3,300円(前売)3,160円ですが、私は大学生なので(当日)2,200円(前売)2,140円で入れました。
チケット売り場は出入口向かって左側、右側には10人くらい入れる待合室と、入場列案内看板があります。私達は先頭に並ぶことができました。

大塚国際美術館出入口
写真左上の看板がある所がチケット売り場。真ん中のシャッターの所が出入口
私がいるのは入館案内看板の所

いよいよ入場

9時半になり、長いエスカレーターに乗って地下3階へ。この美術館は山の中に潜るように建っているため、山の麓から頂上に向かって見ていく感じです。
地下3階、地上2階、全部見て歩くと総延長は4キロもあるとか。

これは帰りのエスカレーターで出入口方面を見た様子です

まずはシスティーナホールから

地下3階に到着すると、右側にミュージアムショップ(入口も出口も同じ場所なので、入ってすぐあわてて買わなくても良いです)、真正面にシスティーナホールが見えます。
クリスマスツリーが飾られていました。

システィーナホール入ってすぐの様子
ミケランジェロ『最後の審判』
ホール内から出入口に向かって右奥には米津玄師さんの『Lemon』の絵

ここで見ておくべきもの

これは完全に私見なのですが、絵画を楽しむのはもちろんとして、ここで見るべきは以下のようなここでしか見られないものだと思うのです。
絵画作品(陶板画)を片っ端から撮影している人がほとんどですが、私は(まぁでも本物じゃないからな……)という思いがぬぐえず、陶板作品を撮影する意味があまり無いように思えたのです。
ここから写真が多いです。

システィーナホールにある『デルフォイの巫女』を間近で見られる
ゴッホ『アルルの寝室』の再現
エル・グレコの祭壇衝立
聖マルタン聖堂
秘技の間。ポンペイで出土したものを忠実に復元している
鳥占い師の墓
陶器(壺など)を平面に展開している
スクロヴェーニ礼拝堂
上の写真奥にある、ジョット作『パドヴァの十字架』
ヒエロニムス・ボスの祭壇画『快楽の園』。閉じているところ
『快楽の園』が開いたところ。自動でゆっくりと開閉します
アニメ「フランダースの犬」で有名な、ルーベンス(リュベンス)の『キリスト昇架』

システィーナホールや聖マルタン聖堂などは、「環境展示」といい、「古代遺跡や教会などの壁画を環境空間ごとそのまま再現した」(フロアマップより)ものです。
額縁に入っている陶板画は、“鑑賞”は可能ですが、“体験”はできないと思います。環境展示や祭壇画などの立体的な造形物こそ見ておくべきだと思いました。

ゴッホのひまわり

陶板画の中でもこれは面白いと思ったものがあります。地下1階の「7つのひまわり」という部屋です。
ここにはゴッホ作の『ひまわり』が7点同時に見られるのですが、中でも「芦屋のひまわり」と呼ばれるものは見ておくべきです。これは、1945年の空襲で焼失した作品を現存している写真から復元したものだそうです(写真の中ほど、青い背景のもの)。

「本物ではない」陶板画の意義

大塚国際美術館の初代館長は「学生の時にこの美術館の絵を鑑賞していただき、将来ぜひ実物を見に行ってもらいたい」と語ったそうです。美術にまださほど触れたことのない子どもたちがここを訪れることで、本物を見てみたいと興味を持つきっかけになったらいいなぁと私も思います。
陶板画は汚れたとしも拭いてきれいにすることができ、色褪せず、長い年月が経ってもほぼそのまま残るものです。また、ガラスや柵などで隔たれていないため間近で鑑賞できます。気をつけながらであればそっと触ることもできます。特にゴッホの絵などは、技術者が陶板の上に筆のタッチまで再現して焼き付けているため、画家の筆遣いを直接感じることができます。
何にせよ、これだけ多くの名作が一箇所で同時に鑑賞できることはまずありませんので、貴重な機会だといえるでしょう。

まとめ

全部見ていくと全長4キロとのことですが、解説をほとんど読まず、ざっと見て歩くだけだった私たちでも3時間かかりました。
ですが、館内には至る所にソファなどがあるため、すぐに休むことができますので、歩くのが苦手な私にとってはとてもありがたいことでした。
あと、駐車場についてですが、一番近いのはここ(https://maps.app.goo.gl/gq7uaDSmdKVuskY77)です。すぐに満車になるとは思いますが、他にもシャトルバスが随時運行しているちょっと遠い駐車場(https://maps.app.goo.gl/C7nqsU7Vmg16owHs6)もあります。

大塚国際美術館(https://o-museum.or.jp/


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