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TOKYO 7 DAYS

東京に来て早一週間。

この一週間で驚かされることばかりだった。

東京に来たときの衝撃を忘れて慣れてしまうことが怖いので、せっかく感情が動かされることがあるならと思うままに文章に残そうと思う。

東京の犬はイケメンが多い。どこの犬も自分が顔がいいことをわかっているかのように堂々と歩いている。九州の犬もイケメンが少なくはないと思うが、出会う犬のイケメン率が高い。実家の犬ほどではないが。

近所の八百屋は剥き玉ねぎが4玉150円であることに驚く。トマトも3つで200円ほどだ。カレー屋の鶏肉にいたっては2kgでなんと1080円。毎日カレー生活を始めようかとも思ったが、毎日カレーを食べていると体臭が変化するらしいのでやめた。(余談だが、肉の解凍には時間がかかることも気づきだった。先日料理した際には1時間。この記事を書いている今も絶賛悩まされ中である。)

この街は歯医者が異様に多い。大げさではない。”異様”に多い。徒歩10分圏内に10店舗はある。このあたりだけに限ったことなのかは分からないが、歯に投資できるだけの金銭的余裕のある人が多いのかもしれない。

カラオケで散々歌った「トリキでサワーで乾杯」で有名な憧れの鳥貴族は、どの街に行っても見ない日はない。一人2000円弱で飲み食いできることには驚いた。量も多くてリーズナブル。でも、さすがに24歳。スポッチャでオールナイトする元気はない。

東京は人たらしな街(もっと言うならダメ男製造機な街)な気がする。THE TOKYOと言わんばかりの高層ビルが立ち並ぶ街を少し抜けると公園や美術館があったり、閑静な住宅街があったりとギャップがある。飽きさせない街だ。昭和記念公園や代々木公園は最高だった。

公園といえば、代々木公園のカラスのカッコよさは衝撃的だった。カラスがカッコいいだなんて思う人はあまりいないかもしれない。僕も人生で初めてカラスを”カッコいい”と思った。丸々とした胴体に七色に光る翼。なんといってもくちばしに厚みがあり、高級感がある。代々木公園のカラスは「僕のヒーローアカデミア」に出てくるヴィランを彷彿とさせる。

東京に来て一番の衝撃は、やはり友人だろう。幼馴染や仲のいい高校の同級生の多くは東京で働いている。また、ここ1年ほどオンラインのインターンをやらせていただいていることもあり、最近はオンライン上で関わる人が増えた。そうした経緯もあり、東京には地元の友人やインターン等で知り合った友人が多くいる。既に東京で何名かの友人と会ったが、特に、最近親しく接してくれている友人と交流するなかで感じたことは「こんなにも聡明な人がいるのか」という衝撃だった。自分が誰かを評価するなどおこがましいことであるが、それでもなお、そう思った。これまで九州という狭い場所に身を置いていたからということもあるかもしれないが、”自分の考えがあって、意見を言える人”にはなかなか出会ってこなかった。(もちろん、そうした人と出会うような交友関係を築けていなかったこともあるだろうが)そうした人たちと触れ合うなかで、やはり自分の考えを持っている人は魅力的だと感じたし、そういう人に自分もなっていたいと思った。

これまで書いたのは東京に住み始めて一週間の脚色なし、素っ裸の東京での驚きだ。1年後の自分が読んだら恥ずかしくなるようなことばかり書いた気がする。

それでも、来年も再来年もそれ以降も気づきや驚きを流さずに、何気ない日常も楽しむことができればいいな。

Nao


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