韓国人と恋がしたいと軽率になった結果A

２ヶ月ほど前、懲りずにマッチングアプリを再開した。

今回の目的はただひとつ。
韓国人と会って話してみたい、
あわよくば恋をしてみたい、という興味心。

韓国系のお顔が昔から好きだったし、
カタコトな日本語を聞くと少し興奮するという
性癖を持っている。

アプリ検索画面の「国籍」を「韓国」で絞って
自分からいいねをしに行き、
早めにご飯の話に誘導するという、
とても軽率で効率的な出会いを求めた。

早速３人と会った。
今回はAさんについて書こう。

初対面のはなし

1人目のAさん（33歳）は
日本人かと疑うくらい日本語が上手だった。
聞けば、日本にきて６年、
営業のお仕事をしているらしい。
もうちょっとカタコトの方がいいけどな、
と内心思った。

さすが営業、トークがうまく、
程よく笑いどころも作ってくれる。
とても話しやすかったけど、
手慣れている感じがすごかった。

初対面から個室居酒屋を設定してくる時点で
少し怪しいなと思っていたけど、
終盤になると本性を現し始めた。

ある程度話し終えると、Aさんは
「隣座ってもいいですか？」と
ニコニコしながら言ってきた。

まあ断るほど嫌でもないし、
「かわいい」とずっと言ってきて
なんだか気分はいいし
「いいですよっ」と私は軽く答えた。

もちろん隣に座るだけで終わるわけはなく、
手を握り、見つめてきた。
まあなんだか気分はいいし
私も見つめ返した。

近くで見るとチベットスナギツネに似てるなあ
なんて思っていたら、
Aさんはゆっくりと顔を近づけてきた。

まあなんだか気分はいいし
キスくらい減るもんでもないしいいかと
思って受け入れた。
（今思い返すと頭が悪すぎる...）

正直、この辺はあまり記憶がない。
酒のせいも大いにあるが、
特に何も感じない平凡なものだったのだと思う。

初日はそのまま解散した。
帰りの電車で、LINEが鳴った。

今日は楽しかった、連絡待ってる。

小説かよっとツッコミしたくなったが、
きっと伝わらないからやめておいた。
（今の私にもあまり伝わってない）

むしろその文面もぶっきらぼうさが
可愛くも思えた。

ん？可愛い？？
もしかして私、Aさんのことちょっと気になってる？
初対面でキスしてくるようなチャラ男なのに？

あーだめだ。また自分の気持ちがわからない。。

そうだ。
考えてもわからないなら、
本能に聞いてみよう。

Aさんと寝たいのか、寝れるのか、
おうちに呼んで確かめてみよう！！

そうして、次は家に誘うことにした。
（もう自分が怖い。）

２回目のはなし

計画通り、映画を口実に家に呼んだ。
ふと思ったが、これって普通男性が使う手口では？
まあいいか。

初対面は平日仕事帰りのスーツだったので、
私服を初めてみた。

ユニクロの入口のマネキンを
そのままコピペしたような私服だった。
私も割とそうなので、親近感が湧いた。
オシャレすぎる人より全然良い。

適当に選んだ映画が思ったより面白くて
最後まで見たかったけど、
彼は違ったらしい。

映画中盤くらいで私に近づいてきて、
ベットへ誘ってきた。
そうだった。そのつもりで家に呼んだんだった。
当初の目的を思い出して、
私は大人しくベットへ向かった。

彼が私の上に乗ってきた時、
すごくチベットスナギツネで、
少し怖くなってしまった。
今まで人間といたはずだったのに、
急に動物になってしまったんだ。

こんなことを考えているもんだから、
うまく気持ちを乗せることできず、
ただ終わるのを待っていた。

Aさんの行いはキスと同じく平凡だった。
私が乗れていなかったのがバレたのか、
彼もそんなに楽しくはなさそうだった。
（そりゃそうだろ。）

行いが終わり、
彼はすぐシャワーを浴びにいった。
私の脳はチベットスナギツネでいっぱいだった。

翌朝、寝起き早々また誘ってきた。
断るのも面倒だし、受け入れた。
昨晩と同じく平凡に終わった。
終わった後、また彼はシャワーを浴びていた。
その後帰っていった。

私は確信した。
私はこの人を好きになることもない。
そしてこの人も私を好きではない。

その翌日、彼からLINEが。

連絡待ってる。

botかよ、とツッコミたくなったが、
きっと伝わらないし、
もう連絡は返す気がないのでやめておいた。

Aさんさようなら。

後日談

ちなみにこの後、
友人にこの話をしたら大激怒された。

好きでもない人とキスしたこと、
家に呼んだこと、個人情報漏洩の恐ろしさ、
妥当で愛のあるお叱りをいただいた。

自分でもわかっていたはずなのに、
なぜかこの時の私は判断力がなく、
不思議なくらい阿呆だった。

もうこんな軽率はやめよう。
もっと他の方法で自分の気持ちを確かめよう、
そう思った。
（結論それかよ。）

後２人（Bさん・Cさん）の話は
次のNOTEにまとめようと思う。

あー、人生って難しい。。