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私の針仕事それからそれから

岡山の田舎に引っ越したのは長女が3歳、長男が1歳位の頃

不慣れな田んぼや畑仕事をしながら、そこでも時間を見つけては針を持って何か作っていた

インディコブルーの布を見つけると親子揃いのモンペを作った
娘にはチューリップ🌷で息子にはミッキーマウスのポケットを付けて遊んでみたりして

そうそう この頃はモンペに興味深々で何枚も作ったなぁ
農作業するにはもってこいの機能性に驚いた

綿素材だから通気性が良く発汗生も良い
股上がゆったり取ったデザインなので動き易いしポケットが深くて前に付いている処も良い

足首の辺りでシュッと細くなっているので
長靴が履きやすく靴下を上に被せ易いから
そこから虫が入ったり泥が入ったりし難い

古くから継承されている物は残るだけの意味が有るなぁと改めて気付かされた
都会に居るとモンペなんて履く必要性は無いけどこの機能性と履き心地の良さを都会的にアレンジして又作ってみたい‼️

その頃たまたま手にした雑誌で野原チャックさんの作ったパッチワークを見た

私は一瞬で魅了されて自分でも作ってみたいと思ったが沢山の布も道具も直ぐには手に入らないので取り敢えず身近に在るものでやってみる事にした

縮んだりして着れなくなった3まいのセーターの傷んで無い所を継ぎはぎして1枚のセーターにしてみたり9センチ角のジーンズの布を繋ぎ合わせて中に綿を入れて袖無しのハンテンを作ったりしていた

これが私のパッチワークの始まりだった

元々アメリカの開拓者達がハギレを繋いでベットカバーを作ったのが始まりだから、その精神はしっかり受け継いだって事だね

それから少しづつ布を集めて、ある程度貯まったら何か作る…を繰り返していたが
これを作りたいというハッキリした目標が定まらなかったので集める布も色や素材がちぐはぐで今考えると勿体ない時間だったな

早くからプロの先生について習えばもう少し早く自立の道に辿り着けたかも知れないけど
寄り道、廻り道が好きな私だから仕方ないか…

パッチワークの良い所は時間も継ぎ接ぎ出来るところ
子育ての真っ最中でもチョットの隙間があれば少し縫って又縫ってを繰り返して、中断しても又再開できる
気が付けば大きなコタツカバーだって出来ている

だから本当は若いお母さんに好きになって貰いたいと思って居たんだけど…
今の若いママは子供が小さい内から働きに出ないといけない
人が多いから難しいんよね

それと家のローンを抱えると節約志向が強くなるし将来の不安定要因も多いから、なかなか無駄な事にお金は掛けられないみたい

私の教室でも殆どが年配層だったもんなぁ…
これ位に成らないと心に余裕を持てないか⁈

この歳になると好きな音楽やラジオを聴きながらチクチク針を動かす時間は心豊かで幸せな時間に思えるけど

時代は猛スピードで変化してるからその時代を動かしている若者達はそれどころじゃ無い様だ

フリーマーケットを覗いてみると若いママ達の作った割と早く出来そうな手作り品が並んでいる
手作りが好きな人はヤッパリ何時の時代も居るものだ
可愛いくて実用的な物が一杯

余り高い物は売れないからセンスが良くて安くなくてはいけない。
その為には効率良く沢山作らなくては成らなくなる
それなら100均の店と考え方が同じになるではないか⁈

手作り品を売ってお金を貰うという足掛かりとしては良いがクオリティを上げて高く売る方向にシフトして欲しいな

働きには行けないから家で少しでも稼ぎたいんよね
お母さんは家で家族を支えれば良いという時代じゃ無いもんね

でも私は少ない収入でも豊かに暮らす方法が無いかなと考える
気の合う人が寄り合って助け合う様な
そんな社会を目指す方が私には向いていそう

まだ答えもやり方も見つからないけどYou tubeで観た
熊本の『さいはて村』みたいな共同体が成功すると良いなと思う

話が逸れてしまったがパッチワークの教室を始める迄の
いきさつは明日のお楽しみに

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