失敗

何も考えずにとりあえずやってみて失敗するのが好きだ。計画を立ててやろうと思っても絶対にうまくいかないけれど、何も考えずにとりあえずやってみて失敗すると、何度かそれをくりかえすうちにうまくできるようになっている。

失敗していなくても、どこかで失敗した気がするような気がするのが好きだ。いろんなことを振り返ることができるから。いろんなことを振り返っているうちに何をどう変えるのかが明確になってくる。それがたとえ間違っていたとしてもまた失敗してから覚えればいい。

すべてがうまくいっているような気がしている時があまり好きじゃない。いや、とても心地よいし楽だからそんな時があってもいいとは思うけれど。でも、もうこれ以上なにも変わらないと想像するとこわくなる。

完璧な一日がないことが救いだ。その一方で「今日は完璧な日だったな」とカンチガイできる一日があるのも救いだ。でも、どちらにせよまた何かに気づいて変わっていく。

取り返しがつかないほどの失敗はしたくない。ささいで取り返しがつく失敗が好きだ。

他人から見れば失敗だと思えないようなところを失敗だと思えるような流れをつくりだすことができたなら、それがいちばん良いことなのかもしれない。

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