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クロスノエシスのIFって何だったんだろうね?

もう10ヶ月ぐらい前になるのに未だに考えていることがあります。
それは、クロスノエシスが"大阪でのラストワンマンライブ"『if』についてです。

このライブは2023年4月2日に大阪のクラブクワトロで行われた大阪ラストライブという1つの節目のライブでした。(実際にはこの後もう一回kolokolとの対バンが急遽追加されるのだが)

ライブの内容自体は一見するといつものクロスノエシスという形で最初見たときはどこがIFなのか全然分からなかったし、今でもよく分かっていない。

が、特典会でAMEBAさんが「結構IFだったよ、いわないけどね」という言葉が引っかかっていてなんとなく、ファンに残されたとして残っている気がするので自分なりに考えてみようかなと思いました。

ちなみに本記事ではあまり細かいことは触れませんがライブの内容については佳凪きのさんというアイドルの方が書かれたレポートが大変素晴らしくまとまっていて、ライブ自体の素晴らしさとそこで心動かされた様は以下の記事を読んでもらうととても良いと思います。(記憶力が良すぎて怖い)

というところですが、そもそもライブって照明とかステージング込みで行われるもので、映像化もされていない本作を後からセトリだけ見て語ることは限界があるなぁと思うのですが、前述の通りファンに残された楽しみというか宿題みたいなものだと思うので、出来不出来の問題はあるにせよ課題はちゃんと提出したいし、自分が成仏するための1つの段取りだと思って読んでいただければと思います。

そういう意味でこの記事は別にアイドルの世界においてクロスノエシスがこのライブで達成したこととか表現したかったこととかを頑張って追求しないし、「結構ifだったよ」のifが見当外れでもまぁいいかなぁと思います。

あくまで僕の成仏活動、なので、うんうん、それもまた成仏活動だねと思っていただければと思います。

で、セトリはというと、割と王道寄りというかクロスノエシスの有名曲と新しい曲が軸になっていて結局何がifだったの?という感じです。(previouslyがあるのが珍しい)

1 nursery
2 stable
- skit -
3 lost moment
4 atmosphere
5 薄明
6 VENOM
7 insane
8 ark
9 インカーネイション
10 previously
11 awake
12 デザイン
13 devotion
14 full moon
15 MY LAST DANCE

注目すべきは full moonで終わらずに MY LAST DANCEで終わったことでしょうか。

この曲はAMEBAさんによる全曲解説の中で以下のように記されている。

終わりと始まり。前を向く。これまでの曲と違う雰囲気。物語。手を振る振り付けが特徴的。過去の自分に手を振ってる。みんな手を振ってくれてる。サビでは手で三角をなぞって足は左右にステップを踏んでるので実はちょっと難しい。振り付けのいどみん先生曰く、ekoms感。

https://ameblo.jp/crossnoesis/entry-12797978529.html

MY LAST DANCEって別れの曲に見えて始まりの曲でもあるんですよね。
元々この曲は1stワンマンライブでありSODAさんの脱退ライブでもあったVanishing pointのアンコールで残された3人が披露した曲で3人でも進んでいくぞという曲なわけですがそこにヒントがあるような気がします。

余談ですが、この曲の最後はMAIさんとRISAさんが加入後の振り付けでは元からいたメンバーが下手にいて振り返ると上手に新メンがいるという仕掛けになっていてまさにクロスノエシスの変遷を表していて振り付けのいどみん先生天才では???と思う。(※ちなみに上手と下手が逆の場合もある)

話を戻すとクロスノエシスは2022年5月に新メンバーオーディションが宣言されており、10月には結果該当者なしとして追加応募を行っている。

そこで、もしかしたら新メンバーが入っていたらというのがifだったのかなぁと思ったりします。
 MY LAST DANCEで上手にさらにメンバーが増えたり入れ替わって続いていく、でもそうはならなかった。
それがもしかしたら彼女たちなりのifだったんじゃないのかなと自分なりにぼんやり浮かんだ仮説だったりします。(補足するとメンバーの1人が体に負荷をかけすぎていたため抑えたダンスをしなければならなかったことをブログに書いている)

そういう意味でifは自分たちが賭けた可能性だったのかも知れないし、それが果たされなかったことを表現したのかも知れない)

しかし、オーディション該当者なしというのはむしろ彼女たちのパフォーマンスが高みに到達しすぎていて、もう普通の人では付いてこれないという皮肉な状況の結果だったのかも知れない。

だれも付いていけないレベルにまで達してしまった結果、もう組織として変化しようがなくなってしまった、そうだとしたら、やはりクロスノエシスが達成したことの意味は大きく、そしてクロスノエシスに追従するようなアイドルグループがでてこないことが新メンバーオーディションに合格者がでなかったことが、かえってクロスノエシスというアイドルグループの唯一無二性を証明してしまったのではないのかと思う。



余談ですが、丁度この記事を書いている頃にクマリデパートの山乃メイさんの卒業が発表された。
クマリデパートもまた、先月の4時間にわたる全曲ライブなど6人としての結束やそれぞれの個性を活かして1つのステージを作り上げることに成功したグループだと思っているので、新メンバーオーディションがどうなるのか…やや不安を持ちつつも逸材が入ってきて新しい形のクマリデパートができることへの期待感もまたあったりします。