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開催中のオンライン映画祭 短編作品【ティタン】♯081

マイフレンチフィルムフェスティバルの短編映画の解説です。



ティタン    2021年/フランス



【ストーリー】

13歳のティタンは友人にそそのかされて、
年上の不良グループに加わる儀式に参加する。
その儀式とは、とても危険な遊びだった。



【解説というか、レビューというか】

13歳くらいの子供かな。
小さくて華奢な身体のティタンは
不良に憧れている。

子供の遊びとはいえ、決死の覚悟で行われる
加入テストは、ティタンの身体を容赦なく
傷つける。
それは遊びなのか虐待なのか、非常に曖昧。
子供たちの暗黙のルールは、親が知る事はできない。

 
ここに映しだされた子供達は、
一生懸命に大人になりたがっている。
子供は子供であることに、
うんざりしている様だ。

誰かに認めて貰えて、外に居場所がある。
ティタンたちが考える大人とはそれだ。


外では大人さながらの顔でも、
家ではあるがままの子供。

早く大人になりたい。

親世代のわたしたち。
子供にそう思わせていたら、
親としては一応成功していると思う。

これは、大人が観るキッズムービー。

全編を通して、子供の危うさにハラハラドキドキ。
だけど最後には暖かい気持ちにさせてくれる、
ギャップが魅力の映画。

大人に憧れる子供の、
『早く大きくなりてーなあ』
を描いたギリギリな映画です。




【シネマメモ】

19分という短い映画ながら、
クオリティの高さに思わずうなりました。
プロの役者ではない子供たちの演技にも
注目です。


オンライン映画祭の
マイフレンチフィルムフェスティバルは
2月13日まで開催しています。

短編は無料で視聴可能ですので、
この機会に、映画祭の面白さに触れてみてくださいね。


✳︎合わせてみたいキッズ映画
イタリア映画
『僕は怖くない』
お勧めです。

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