ビジネスに欠かせないプレゼンから都市伝説が誕生【フライ ミー トゥー ザ ムーン】映画♯122
フライ ミー トゥー ザ ムーン
2024年/アメリカ
【ストーリー】
ベトナム戦争も進む中、ケネディ大統領は1960年代までに有人月探査計画を実現すると宣言。失敗続きのNASAに国民の関心は薄れ予算は膨らむ一方。そんな中、政府関係者のある男は、マーケティングのプロ、ケリーを雇う。
【解説というか、レヴューというか、】
何がいいって、ネタがいいキャストがいい。実は人類は、月に降り立っていないと言われる都市伝説を元にした映画。
この時代、ソ連に負ける訳にゃいかんし、全世界にアメリカの力を見せつけにゃいかん。失敗する訳にゃーいかんからスタジオを準備、監督もつけて役者もつけてフェイク映像を作り込む。
大雑把なアメリカさん。絶対に人を月面で歩かせたい大統領の無茶振り?をあり得るようなあり得ないようなお話しにして軽快に物語は進みます。
なんつってもコメディエンヌのイメージがあんまりなかったスカヨハさん。天才的なプレゼン力を持った広報レディを、魅力たっぷりに演じておられます。自分の長所を分かっていて、それを武器に仕事を取っていく。この時代にしても現代にしてもかっこいい女性。だけど、強引に進めていく戦略はほぼほぼフェイク。どこまでそのまやかしが通用するのかが見ものです。
嘘をリアルに作っていく中で、最終的に本物(リアリ)ってやっぱり凄いんだよねって心の底から思わせられる。
さすがに実際は月へ行ってると思うけど、映画「アルゴ」の件とか考えると、ありえるぞこの話し。何たってエンタメショウ大国だもの。なんて思ったのでした。
【シネマメモ】
90年代後半のコメディ映画のノリで観られるお気楽作品。
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