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娯楽は心の癒し【パロマ】オンライン映画祭から短編映画♯079

キュンって胸がなったら病気を疑うシネマジェンヌ。開催中のオンライン映画祭マイ フレンチ フィルム フェスティバルから、ロマンス映画の解説です。



パロマ   2022年/フランス




【ストーリー】

フランスの田舎町。ド派手な格好でヒッチハイクをしている
ドラァグクイーンのパロマ。パロマはショーに出演する為に、
急いでパリまで行かなくてはならなかった。しかし車は一向に
引っかからない。諦めてレストランに入ったパロマは
もの虚げなトラック運転手のマイクと出会う。



【解説というか、レビューというか】


孤独な2人が出会い、短い時間で心を通わせていく
ロードムービー。

明るくキラキラしたパロマは、なんとかマイクのトラックに
乗せてもらおうとします。地味オブ地味のマイクは、
マイペースマイウェイのパロマにイライラ。だが、
ミステリアスな一面を持った彼女が気になり始める。
パリまでの道のり、
対照的な2人は寂しさを埋め合うように
互いに惹かれ合っていきます。

食事は人と人の距離を縮めるよね


最初は重苦しい表情だったマイクが、
パロマのパフォーマンスを観たとたん、
一気に心が解き放たれる。それは娯楽というものが、
心を癒すものだと証明している、実にファビュラスなシーンです。
人は美しいものや華やかなものが大好き。
ヴィジュアルの迫力や華やかさやって、
問答無用で人の気持ちを盛り上げてくれるもの。
『ショウほど素敵な商売はない』
っていう映画があるのだけれど、本当にそうだと思わされた。


人は死ぬから、
生きているうちは華やかでいたい。
人は寂しい生き物だから、
誰かを愛さずにはいられない。
28分の短編で、ここまで感じさせる優れた一作。

2人の恋を思わず応援したくなる
きゅんがムネムネする胸キュン映画です。




【シネマメモ】

開催中のオンライン映画祭、マイフレンチフィルム
フェスティバルに出品されている作品。
この映画祭、短編映画は無料で視聴可能です。
2月13日まで開催されていますので、ぜひご覧ください。


ヘドウィグを彷彿とさせる映画だった。

✳︎合わせてみたい映画

『ヘドウィグ アンド アングリーインチ』

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