見出し画像

猫のデッサン技法:初心者から上級者まで!

 どうも。プロ鉛筆画家の中山眞治です。最近は「ざるそば」や「ざるうどん」がおいしい季節になりましたね。元気でお過ごしですか?^^
 
 さて、猫のデッサンや鉛筆画は、動物を描くアーティストにとって人気の高いテーマです。柔らかな毛並み、しなやかな体のライン、そして独特の表情は、描く人に挑戦と喜びを与えてくれます。

 この記事では、初心者の人から上級者の人まで、幅広く役立つ猫のデッサンや鉛筆画技法を紹介します。

 基本的なステップや必要なツール、制作を続けていく上でのモチベーションの保ち方、描き方のコツを解説し、魅力的な猫のデッサンや鉛筆画を完成させるためのヒントをご提供します。

 また、デッサンや鉛筆画の参考になる猫のポーズやアングルも取り上げますので、ぜひご覧ください。
 
 それでは、早速見ていきましょう!

1 猫のデッサンに必要な基本的な道具


筆者の描画ツール収納ケースです

  猫のデッサンを始める際には、適切なツールを揃えることは重要です。

 本章では、猫のデッサンや鉛筆画に必要な基本的なツールについて解説します。これらのツールを使えば、より精度の高いデッサンや鉛筆画の制作が可能になります。 

(1) 鉛筆デッサンや鉛筆画用の鉛筆とその種類


  デッサンや鉛筆画に欠かせない鉛筆は、さまざまな硬度があり、それぞれ異なる用途があります。当初は、2H・H・HB・B・2B・3B・4Bの7本の鉛筆を揃えると良いでしょう。
 
 H系統の鉛筆は、細かいディテール(詳細)を描くのに適しており、Bや2Bは制作当初のデッサンなどで、影や柔らかな輪郭線を描くのに向いています。3Bや4Bは深い影や力強い線を描くのに役立ちます。 

 詳細は、次の関連記事を参照してください。

関連記事:

(2) スケッチブックや紙の選定


  スケッチブックや紙は、紙の質とサイズが重要です。紙質は、鉛筆の線が滑らかに描ける中目程度の紙肌のものを選びましょう。
 
 サイズでは、F6~F10くらいの大きさが良いと思われます。その理由は、この先で説明します。詳細につきましては、次の関連記事を参照してください。

関連記事:


(3) 消しゴムの選び方


  デッサンや鉛筆画には、「プラスチック消しゴム」と「練り消しゴム」の2種類が主に使用されます。プラスチック消しゴムは、深く食い込んだ鉛筆の線を消すのに便利です。

 練り消しゴムは、「消しカス」が出ず、柔らかいので、「練って細いマイナスドライバー」のような形状にして細かい部分を消したり、「しゃもじ」のような形状にして、軽く押し当ててトーンの調整などにも使えます。

 尚、練り消しゴムは、線の修整に使うばかりではなくて、「光を描く」「人や動物の毛並を描く」「特殊なあたりをつける」などの特別な用途でも、その威力を発揮してくれます。

 詳細は、次の関連記事を参照してください。

関連記事:

 

(4) 補助的な道具


筆者の使っている鉛筆削りです
筆者の使っている鉛筆ホルダーです


  デッサンには補助的なツールも役立ちます。例えば、鉛筆削りは必須アイテムです。手動のものでも電動のものでも、あなたの好みに合わせて選びましょう。

 そして、鉛筆画鉛筆削りで削れないほど短くなった場合には、上の画像にある「鉛筆ホルダー」を2~3本用意できれば、カッターやナイフで削り、使い切ることができます。
 
 また、擦筆のように、綿棒のような形状をしている「ぼかすためのツール」もありますが、指やティッシュペーパーで代用することもできます。

(5) 制作環境と照明


  デッサンや鉛筆画を制作する環境も重要です。心地よい室内の温度や湿度、長時間描いても疲れにくいイーゼルやイス、さらには、充分な照明を確保し、影をハッキリと確認できる環境で制作することが望ましいです。
 
 自然光が入る場所も良いのですが、太陽は動きますので、連動して影も動くので、「イメージが変わってしまう」ことも考えて、室内の照明で描くことがオススメです。

 あるいは、しっかりと光と影を強調したい場合には、デスクのライトを当てて描くという方法もありますが、「猫がおびえる」場合もありますので、注意が必要です。^^

 そして、スケッチブックや画板を置く台には、イーゼルを使うことが適切ではありますが、用意できない場合には、あなたのデスクの上にスケッチブックや画板を立てかけられる、空の段ボールを置いて代用できます。

 これらの基本的なツールを揃えることで、猫のデッサンに挑戦する際には、よりスムーズに制作を進められます。

 初心者の人でも、適切なツールを使うことで描きやすさが大きく向上しますので、ぜひ参考にしてみてください。 

 尚、イーゼルと向かい合う際には、イスに足を組まずに姿勢を正して深く腰掛けることで、長時間の制作でも疲れにくくなれます。

 また、筆者が使っている小型のイーゼルは下の画像にある通りですが、あなたが新たに購入するとすれば、折り畳み式のイーゼルとイスを用意できれば、戸外での制作も含めて幅広く使えます。

筆者の使っているイーゼルです・高さ86cmほどですが30号くらいまで使えます


(6) 制作当初に注意すべきこととは


 あなたが、鉛筆デッサンや鉛筆画に取り組んでいきたいとお思いでしたらば、上達するための順序を守ることが極めて重要です。それは、難しいことではありません。

 まず、描くことに慣れるまでの最初の内は、「複雑な形状・複雑な模様や柄」のモチーフには取り組まないということです。今回のテーマである「猫」についても同じです。

 できるだけシンプルな、できれば「単色で短毛の猫」を選びましょう。静物画でも同じことです。最初の内は、複雑な咲き姿の花を選ぶべきではありませんし、「造花の白いチューリップやコスモス」にすべきなのです。

  三毛猫や長毛の猫など、難しいモチーフを選んでしまうと、挫折につながってしまいます。まず取り組みやすい簡単なモチーフで慣れていくことで、自信が付き、さらに難易度をあげていくステップになります。

 できるだけ取り組みやすい「猫」を描いて、5作品ほど「楽しんで」描くことに意集中しましょう。最初の内は、「構図「構成」「構想を練る」とかは一切考えないでください。

(7) デッサンや鉛筆画制作のモチベーションを維持する方法


 あなたが、楽しんで5作品以上描いた後で、その時点で「描く以上は各種展覧会や公募展にも出品してみたい」と考えることもあるでしょう。

 そうした場合には、あなたの住まいの「市」や「区」の公募展での「出品規定」取り寄せるか、ネットで調べてみましょう。

 その出品規定では、F10であれば出品できるところが多く、場所によってはF6号から出品できるところもあります。

 最初は、「入選」を目指して出品しましょう。入選できましたら、翌年には、出品規定最大の大きさで出品規定最多の作品数で出品することによって、「入賞」確率を高められます。

 ただし、これらの出品をする際には、「構図」及び「構成」や「構想を練る」ことが重要になります。何となく描いた絵や、描く対象(モチーフ)だけが上手に描けている作品では入選できません。

 難しいことではありません。構図と言っても、簡単なものはもたくさんあります。それらの簡単な構図上の主要な分割点に、あなたの描きたいモチーフを配置すればよいのです。

 そして、それを事前に考えることが、「構想を練る」ということでありますので、ぜんぜん難しいことではありませんでしょ?関心のある人は、この記事最終部分に、関連2記事を掲載してありますので参照してください。

2 デッサンの基本ステップ:猫を描く方法


 猫のデッサンを始めるには、基本的なステップを理解することが重要です。本章では、猫を描くための基本的なステップについて説明します。

 初心者の人でも、分かりやすく実践できる内容となっていますので、参考にしてください。

(1) ステップ1 - アタリを描く


  最初のステップは、猫の基本的な形を捉えるために「アタリ」を描くことです。アタリとは、猫の頭、体、脚、尾などの大まかな位置や形を丸や楕円で示したものです。
 
 これにより、全体のバランスを確認しやすくなります。まずは、頭部の部分を丸で描き、その下に体の大きさを「大雑把な」楕円で描きます。脚と尾も簡単な線で位置を記します。 

(2) ステップ2 - 骨格を意識する


  アタリが描けましたら、次に猫の骨格を意識して描いていきます。猫の骨格は非常に柔軟で、しなやかな動きを表現することが重要です。
 
 脊椎のカーブや、脚の関節部分をしっかりと描き込み、猫らしい動きを捉えましょう。

 この段階では、まだ細部にこだわらず、画面上の位置及び大きさやバランスなど、全体の輪郭を捉えることを意識することが大切です。 

(3) ステップ3 - 形を整える


  骨格を意識した線が描けましたら、次に猫の形を整えていきます。ここでは、筋肉の付き方や毛の流れを考えながら、より具体的な形にしていきます。
 
 顔の輪郭や耳の形、脚の太さなどを描き込み、猫らしい姿に近づけます。この段階で、アタリの線や不要な線は「練り消しゴム」で軽く消していきます。 

(4) ステップ4 - ディテールを描き込む


  形が整いましたら、次にディテール(詳細)を描き込みます。まず、顔の描き方では、目を最初に描き込み、その目を中心として全体のバランスを取っていくようにすると描きやすくなります。

 そして、鼻、口、ひげなどの顔の細部や、毛の質感を表現するために細かい線を描き加えます。
 
 毛の流れを意識して、柔らかく細かいタッチで描くことで、リアルな質感を表現できます。影やハイライトも加えて、立体感を出しましょう。 

 尚、毛の流れを意識した制作をする場合には、前述の「練り消しゴム」の関連記事の中で詳細に記載してありますので、参照してみてください。

 簡単に言えば、毛並みの部分をクロスハッチング(※)などの、軽い優しいトーンで埋めて、そこへ「練り消しゴム」を練って、先端を鋭くした状態で、毛並みを「描いていく」ことで、制作をスムーズに進行できます。

 この描き方の参考例は、下の「狼」の作品の毛並を確認してください。このような描き方にも、「練り消しゴム」は威力を発揮してくれます。

※ クロスハッチングとは、縦横斜めの4種類の線で面を構成することです。描きにくい方向の線があった場合には、スケッチブックや紙の方を動かせば、無理なく描くことができます。

第1回個展出品作品 ブラザーウルフⅠ 1997 F10 鉛筆画 中山眞治

(5) ステップ5 - 最終仕上げ


  最後に、全体を見直して最終仕上げを行います。不自然な部分がないか確認し、必要に応じて修整を加えます。
 
 光と影のバランスを調整し、全体の統一感を持たせます。細かい部分まで丁寧に仕上げることで、完成度の高い猫のデッサンや鉛筆画が出来上がります。
 
 これらの基本ステップを踏むことで、初心者の人でも猫のデッサンや鉛筆画を上手に描くことができます。デッサンは繰り返し練習することで必ず上達できますので、根気よく続けていきましょう。 

 尚、毎日の日常的な短いデッサンでも、効果的に上達するための手段については、次の関連記事を参照してください。

関連記事:


3 猫の体の特徴とデッサンのポイント


  猫のデッサンや鉛筆画を成功させるためには、その体の特徴をしっかり理解し、それに基づいて描くことが重要です。

 本章では、猫の体の特徴とデッサンの際に注意すべきポイントについて解説します。

(1) 猫の骨格と柔軟性


  猫の骨格は、非常にしなやかで柔軟です。この特性は、猫の動きや姿勢を描く際に重要なポイントになります。猫の背骨はS字カーブを描いており、これがしなやかな動きの源になっています。
 
 また、肩甲骨が浮動するため、前脚の動きに大きな自由度があります。デッサンの際は、この柔軟性を意識して、自然な曲線を描くよう心がけましょう。 

(2) 頭部の特徴と描き方


  猫の頭部は小さく丸みを帯びており、大きな目と尖った耳が特徴的です。頭部を描く際は、まず丸を基準にし、その中に目、鼻、口の位置をバランスよく配置します。
 
 目は顔の中央よりやや上に位置し、左右対称に描くことが重要です。耳は頭頂部から左右に伸びる形で描き、尖りを強調すると猫らしさが増します。 

(3) 体幹と脚のバランス


 猫の体幹は細長く、しなやかで筋肉質です。特に後脚は強力で、ジャンプ力の源となっています。体幹を描く際は、首から背中、腰、尾までの滑らかなラインを意識しましょう。
 
 前脚は細くしなやかで、後脚はやや太めで筋肉が感じられるように描くとリアルになります。脚の関節部分を強調することで、動きのあるポーズが表現できます。 

(4) 尾の動きと表現


  猫の尾は長く、バランスを取るための重要な役割を果たしています。尾を描く際は、その動きやポジションに注意を払いましょう。
 
 リラックスしているときは柔らかく曲がり、興奮しているときはピンと立ちます。尾の先端までスムーズなラインを描くことで、自然な動きを表現できます。 

(5) 毛の質感と描き方


  猫の毛は、短毛種と長毛種で異なる質感があります。短毛種は毛が密で滑らか、長毛種はふわふわとしたボリューム感が特徴です。毛を描く際は、毛の流れを意識し、細かい線を重ねて描きます。
 
 光の当たり方によって毛の陰影が変わるため、光と影をうまく使って立体感を出しましょう。特に顔周りや背中の毛の方向を注意して描くと、リアリティ(現実性)が増します。
 
 これらのポイントを押さえることで、猫の体の特徴を活かしたデッサンや鉛筆画の制作が可能になります。猫のしなやかな体と特徴的な顔を描くことで、より魅力的な作品を完成させることができるでしょう。 

4 魅力的な猫のデッサンを描くための具体的なコツ


 猫のデッサンや鉛筆画を描く際には、いくつかの具体的なコツを知っておくと、より魅力的でリアルな作品を仕上げることができます。本章では、猫のデッサンや鉛筆画を描くための具体的なコツを紹介します。 

(1) ポーズ選びと構図の工夫


  まず、魅力的な猫のデッサンを描くためには、ポーズ選びが重要です。リラックスした姿勢や、遊んでいる瞬間、鋭い眼差しなど、猫の自然な動きを捉えたポーズを選びましょう。

 描き始めの最初では、あなたが「楽しんで描く」ことに集中することが重要です。

 そして5作品ほど描いて、描くことに少し慣れて来ましたら、前述していますように、「構図」「構成」「構想を練る」ことも始めましょう。この部分での情報は、こに記事の最終部分にあります。
 
 構図を工夫することで、デッサン全体の印象も大きく変わります。猫の顔を中心に据えたり、動きのある構図を意識することで、視線を引き付ける作品に仕上がります。 

 尚、構図の中心とは、寸法上の中心ではありません。導入する「黄金分割」及び「√2分割」や「√3分割」などで画面を分割した点や線が中心です。

 それ以外の基本線である縦横2分割線と2種類の斜線を組み合わせて、その主要な位置に、あなたの主役となる「猫」を据えて、それ以外の部分には準主役となるモチーフを据えて画面全体の構成をするということです。

(2) 目の表情を強調する


 猫のデッサンで最も重要なのは、目の表情です。猫の目は大きく、光を反射する特徴があります。目の中に光の反射を描き込むことで、目に輝きを持たせ、生命感を表現できます。
 
 また、瞳の形や瞳孔の大きさを正確に描くことで、猫の感情を伝えることができます。目は猫のデッサンの中でも特に力を入れて描くべき部分です。

(3) 毛の質感と陰影の表現


  猫の毛の質感をリアルに表現することも大切です。毛の流れを丁寧に観察し、それに沿って細かい線を描くことで、柔らかな毛並みを表現できます。
 
 短毛種と長毛種では描き方が異なるため、それぞれの特性に合わせたタッチを使い分けましょう。陰影を加えることで、毛の立体感を強調し、よりリアルな質感を出すことができます。

(4) 筋肉の動きを描く


  猫は筋肉質な体を持ち、その動きが非常にしなやかです。特にジャンプや走る姿を描く際には、筋肉の動きをしっかりと表現することが求められます。
 
 筋肉の付き方を理解し、皮膚の下で筋肉が動く様子をイメージしながら描くと、よりリアルな猫の姿が表現できますし、筋肉のラインを柔らかく描くことで、自然な動きを再現できます。 

(5) 背景とのバランスを考える


 猫のデッサンを引き立てるためには、背景とのバランスも考慮する必要があります。
 
 シンプルな背景で猫自身を強調する方法や、猫がリラックスしている場所や遊んでいるシーンを描くことで、より魅力的な作品に仕上がります。

 背景の色や形状が猫と調和するように工夫し、全体のバランスを取ることが重要です。
 
 これらの具体的なコツを取り入れることで、猫のデッサンをより魅力的に描くことができます。練習を重ねることで、猫の特徴を捉えた美しいデッサンや鉛筆画を完成させましょう。

5 猫のポーズとアングル:デッサンの参考例


 猫のデッサンを描く際に、さまざまなポーズやアングルを取り入れることで、作品に多様性と魅力を加えることができます。

 本章では、猫のデッサンに役立つ具体的なポーズとアングル、そしてその参考例について解説します。 

(1) リラックスしたポーズ



  リラックスした猫の姿は、デッサンに取り入れやすく、初心者の人にもオススメです。猫が寝転んでいる姿や、体を丸めて寝ている姿は、柔らかい線を使って描くと良いでしょう。
 
 リラックスしたポーズを描く際には、猫の体のしなやかさと自然なカーブを意識することが重要です。このようなポーズは、猫の穏やかな性格を表現するのに適しています。 

(2) 動きのあるポーズ


  動きのあるポーズは、猫のエネルギッシュな側面を表現するのに最適です。

 ジャンプしている姿や、狩りの途中で前脚を持ち上げている姿など、動きを感じさせるポーズを描くと、デッサンにダイナミズム(力強さ)を加えることができます。
 
 動きのあるポーズを描く際には、猫の筋肉の動きと、体のバランスをしっかりと捉えることがポイントです。 

(3) 高い場所から見下ろすアングル


  高い場所から見下ろすアングルは、猫の優雅さを表現するのに適しています。キャットタワーの上や棚の上から見下ろす姿は、猫が持つ威厳と美しさを際立たせます。
 
 このアングルを描く際には、猫の顔の表情と耳の向きに注意を払い、目線の方向をしっかりと描くことで、猫の存在感を強調することができます。 

(4) 横から見たポーズ


 横から見たポーズは、猫の体全体のラインを捉えるのに最適です。座っている姿や歩いている姿を横から描くことで、猫の体のしなやかさと美しいプロポーション(比率)を表現できます。
 
 このアングルでは、背中の曲線や脚の長さ、尾の位置など、細部にこだわって描くことで、よりリアルなデッサンや鉛筆画が完成します。 

(5) 顔のクローズアップ


 猫の顔をクローズアップして描くことで、その表情や目の美しさを強調することができます。特に目の表情は、猫の個性を表現する上で非常に重要です。
 
 顔のクローズアップを描く際には、目の輝きや毛の細部、ひげの位置など、細かいディテール(詳細)を丁寧に描き込むことが大切です。
 
 これらのポーズとアングルを参考にすることで、猫のデッサンに多様性と深みを加えることができます。さまざまな視点から猫を観察し、その特徴を捉えることで、魅力的なデッサンを完成させましょう。
 
 練習を重ねることで、自身だけのスタイルを確立し、猫の美しさを余すことなく表現できるようになれます。 

6 まとめ


心地よい場所 2023 F4 鉛筆画 中山眞治

 猫のデッサンは、多くのアーティストにとって魅力的なテーマです。その柔らかな毛並み、しなやかな体のライン、そして独特の表情は、描く人に挑戦と喜びを与えてくれます。
 
 この記事では、猫のデッサンに必要な基本的な道具、基本ステップ、体の特徴、具体的なコツ、そしてポーズとアングルについて解説しています。

 初心者の人から上級者の人まで、役立つ内容となっておりますので、ぜひ参考にしてください。
 
 猫のデッサンを始めるには、適切な道具を揃えることが重要です。鉛筆は2H・H・HB・B・2B・3B・4B程度の硬度のものを用意し、練り消しゴムとプラスチック消しゴムも揃えておきましょう。
 
 スケッチブックや紙は中目程度の紙肌の製品を選びましょう。これらのツールを使うことで、より精度の高いデッサンが可能になります。
 
 次に、猫のデッサンの基本ステップを紹介します。まず、アタリを描き、猫の基本的な形を捉えます。次に、骨格を意識し、しなやかな動きを表現します。
 
 形を整えましたら、ディテール(詳細)を描き込み、最後に全体を見直して仕上げます。このステップを踏むことで、初心者の人でも猫のデッサンを上手に描くことができます。
 
 猫の体の特徴を理解することも重要です。猫の骨格は非常に柔軟で、背骨のS字カーブや肩甲骨の自由度がしなやかな動きの源になっています。
 
 頭部は丸みを帯び、大きな目と尖った耳が特徴です。体幹は細長く、筋肉質で、後脚は特に強力です。これらの特徴を捉えることで、リアルな猫のデッサンが描けるようになります。
 
 魅力的な猫のデッサンを描くための具体的なコツもあります。ポーズ選びや構図の工夫、目の表情の強調、毛の質感と陰影の表現、筋肉の動きの描写、背景とのバランスを考えることが重要です。
 
 特に目の輝きや毛の質感を丁寧に描くことで、猫の生命感を表現することができます。最後に、猫のポーズとアングルについても触れておきます。
 
 リラックスしたポーズや動きのあるポーズ、高い場所から見下ろすアングル、横から見たポーズ、顔のクローズアップなど、さまざまな視点から猫を描くことで、デッサンに多様性と魅力を加えることができます。
 
 これらのポイントを押さえることで、猫のデッサンをより魅力的に描くことができます。練習を重ねることで、猫の特徴を捉えた美しいデッサンを完成させましょう。

 初心者の人から上級者の人まで、これらのアドバイスを参考にして、猫のデッサンを楽しんでください。

関連2記事:

 
 ではまた!あなたの未来を応援しています。


よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!^^