はじめまして、キュビズム。
最近、やたらと美術館に行っている。
モネさん、シスレーさん、ピカソさん、福田平八郎さん、尾形光琳さん。色々な人の絵を見てきた。
キッカケはピカソさんだった。
2ヶ月前位、下田に1人旅へと行った時に『上原美術館』という美術館に寄った。
そこに、ピカソさんの作品『科学と慈愛』という作品があった。
その作品を見た時、衝撃を受けた。
ピカソさんは15歳にして、重病の患者とそれを見守る医者と修道女の絵を描いていたのである。
鳥肌が止まらなかった。
自分がもし、15歳で筆と紙を持って絵を描くならきっと、人の笑顔や虹など『綺麗』な絵を描くと思う。
調べてみると『科学と慈愛』にはピカソさんの最愛の妹の死が関係しているといわれている。
その日から僕はピカソさんが『死』を乗り越えた後に描いた絵が気になって仕方がなかった。
そして、先週の話。
現在、京セラ美術館で行われている『キュビズム展 美の革命』に行き、ピカソさんの絵を観に行く事にした。
正直、キュビズムの『キ』の字の意味も分からない、美術初心者の僕が、ただ、ピカソさんの絵を見たいからという理由で何か感じとる事ができるのか。
少し緊張しながら、意を決して有料音声ガイダンスを断り、入り口付近のピカソさんの絵を見て戦慄を覚えた。
「わ、分かんねぇ…」
そう、音声ガイダンスは必須でした。
そこから引き返して音声ガイダンスを借りればよかったのだが、過去とは戻れぬもの。私は進む事を選んだ。
作品の横などにある詳細に目を血走らせ、必死にスッポンのように食らい付く事で、何とかキュビズムのキの一角目までは理解できたと勝手に自負をする。
全ての作品を何とか見終わった後、僕は清々しい気持ちになっていた。
ピカソさんはしっかり『科学と慈愛』から『青の時代』そして『キュビズム』へと変化し、前へ踏み出した事。
やはり、芸術は爆発なのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?