見出し画像

ピアサポートなかせの活動が静岡県新聞に紹介サれました



なかせの当事者同士の集まり

心の病気と向き合う当事者らが、同じ境遇の患者を支える専門職として、病院や障害福祉サービス事業所で勤務する「ピアスタッフ」の活動が広がっている。過去の同じ苦しみや生きづらさの体験を伝えながら、仲間をサポートする。

学生から地元市民まで、それぞれ精神障害やそれ以外の病気のことでも体験を赤裸々に語り合う「フリートークの会」=沼津市

 「活動を知って将来に役立ててほしい」。精神障害者支援を行う事業所「サポートセンターなかせ」(沼津市)のピアスタッフ石川淳さん(50)=同市=と山崎将展さん(35)=函南町=は昨年末、東都大(沼津市)ヒューマンケア学部看護学科で、主に看護師を目指している学生を対象に講義をした。 2人は統合失調症を患っていて、ピアスタッフとしての活動や当事者としてのリカバリー体験を説明した。石川さんは発症前と入院経験、現在に至るまでの考え方の変化を伝え、「病名や症状によって相手の求めることは違う。一人一人に合わせて話をするのが大事」と強調。山崎さんは大学生でうつ病と診断された経験に触れ、「同じ境遇の人たちにどんな生き方ができるか一緒に考えている」と語った。 学生は「患者への支援体制のイメージが変わった」「当事者の話は説得力が違うと思った」と口をそろえた。 沼津中央病院(同市)のピアスタッフとして働く竹内晃さん(60)=同市=は、ピアスタッフらが主催し毎月開かれる「フリートークの会」に臨んでいる。学生から地元市民まで、それぞれの疾患やそれ以外の病気のことでも体験を赤裸々に語り合うのが特徴。竹内さんは参加者の相談にも応じ「病気になったからこそできることもある。人と話すだけでも病気を忘れられる」と答えた。 同じ境遇の人でないと打ち明けられないこともあると竹内さん。「病気をプラスに捉えられるようになってもらえたら」と願う。 (大仁支局・小西龍也)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?