本当の天使 part3
16歳、修学旅行が終わりデートに誘った。年末に大分駅で映画を見て、屋上の寺で告白し、2ヶ月後によろしくお願いしますと返事をくれた。人生で1番嬉しかった。夜の住宅街を最高の笑顔で走り回った。あの笑顔より輝かしいものは存在しない。あの日、月が眩しく見えなかったのはそのためだろう。
17歳、極力周りにバレないよう過ごした。あの子がおれの彼女なんだ、そう思うたびに幸せを感じていた。部活も忙しくあまりデートには行けなかったが、カフェに行ったり、食べ歩きをしたりした。最初は楽しかったが