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義母とのなんでやねん!な日々。【みんなで焼き肉!編】



私の記念すべき結婚記念日は、『私の人生に義母が誕生した日』である。


これは実話から生まれた物語。

私は罵倒したいのではない。愚痴りたいのでもない。ただ、この広い世界のどこかに、『なんでやねん!』な日常が存在することを、ここに記したいのである。


義母と最初に出会ったのは、主人が私にとって、彼氏という肩書きだった頃。

主人の父親が、『お前の彼女に会ってみたい』と言い出した時があった。

私はドキドキしながら、主人の実家にお邪魔した。

そこには、よくしゃべる主人の父と、後ろでほほ笑むような印象の主人の母がいた。

《大人しそうなお母さんだな…。物静かな人なんだろうな。》

これが私が受けた、義母の第一印象である。

物静か…かどうかはさておき、結婚記念日以来、彼女は私に、

『なんでやねん!』


と叫びたい日々を贈ってくれる存在になったのである。

✳✳✳

その日、義両親から誘われ、私達夫婦は焼肉を食べに行くことになった。

この辺りでは名の知れた、ちょっと高級な焼肉店。
自分達では行くのに躊躇するような金額になる焼肉店。

やっほーい♪ いっぱい食べるぞー♪

最初に、義父がメニューを見て適当に肉を注文。
ビール片手に出てきた肉を焼いて堪能する。

つもりが、、、

その店は、長テーブルに鉄板が二つ付いている。

その日、なんとなく座った席の位置により、義父と主人が向かい合わせのペア、義母と私が向かい合わせのペアとなり、それぞれの鉄板で焼くことになった。

義母は肉より魚というタイプ。

義母は鉄板に肉を数枚乗せると、

「後はそっちの鉄板で焼いていいよ。私達そんな食べきれないから。」

と義母が発した。

「私達?」

私達とは.…?


私はまだまだ食べられますけど(・。・)…

 ……って言えたらいいのだけれど、私は言えない。

我親ならば、「え~、お母さん勝手に何言ってるの~。私はまだ食べられるよ~」って言えるのに。


義母には言えない。

義父の奢りなだけに、余計に言いにくい…

そうして、ちびちび食べていると、義父が「あと何か食べたいものあるなら、お前たち注文していいぞ」とのお言葉がきた!

やった♡ 何か頼みます♡

まずは、主人がメニューを見て、数種類注文した。

それから私にメニュー表を渡して、「何か頼んだら?」と言ってくれた。


私もメニューを受け取り拝見。

するとそこで義母が、

「あ~お腹いっぱい。もう食べきらんよ。」


「あ~、お腹いっぱ~い」
        
                        「あ~、お腹いっぱ~いぃ」  

なんですと!?そんなふうに言われたら頼みにくいじゃん(-.-;)…

        「あ~、お腹いっぱ~い」

ずっと言ってる…(-_-;)
   メニューが頭に入らない…頼みにくい…

……義母なんか気にせず頼めばいいのだろうけど、、、
        

頼みにくいよぉー (;´д`)



結果、「私も、もういいかな。」と言ってしまう。(T_T)

義母に悪気があるのか無いのか分からないが、何故か私の番になると毎度言い出す…。

義母よ、、、なんでやねん!


ただ、回数を重ね私は学んだ。


今や焼肉店で座る前には必ず主人に言うのである。

「座る時は、自然な流れで私の前に絶対座ってね。鉄板は二人で使おうね。」と。

自分の食べたい分好きなだけ焼いて、主人の追加の肉もしっかり堪能♡♡♡

義母よ、

『美味しゅうございました〜٩(๑´3`๑)۶』





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