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万年筆

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万年筆やインクの紹介や関わりについてつらつら語ります。不定期更新。
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2024年6月の記事一覧

憧れ(万年筆)

あなたの憧れは何だろうか?私は、エラボーという万年筆に自己の理想を幻視している。そのことについて、つらつら書きたい。 理想の姿「エラボー」2023年の11月、もう少し遅ければ、白い雪として舞えたはずの"みぞれ"へ、ささやかな追悼としてガリガリ君をかじっていた。同時に、私は堂々巡りを繰り返していた。PILOT社の万年筆値上げに伴い、エラボーを買おうかどうか…。 文具店に足を運ぶと意識が遠のき、気付いたら手元に万年筆がある経験は無いだろうか?私はよくある。ふと手を見るとエラボ

あとは船だけ(万年筆)

多くの人は鉄ペンに1万円以上払うなら、金ペンを買いたくなるだろう。だが、価格1万円の鉄ペン、カスタムNSが私は好きだ。そのことについてつらつらと語りたい。 タイポじゃないよ「ああ、PILOT社のカスタム74でしょ、傑作万年筆だよね」と少しでも万年筆を知ってる方は誤読されるかもしれない。だが残念、私が言っているのはカスタムNSである。 カスタムシリーズの入門向け、鉄ペンであり、キャッチコピーは 次世代へ「想い」をつなぐ万年筆 である。正直キャッチコピーに関しては、疑問が湧き

普段使いの君へ(万年筆)

私が普段使用している万年筆は2本ある。PILOTルシーナと、セーラー万年筆 レクルである。今回はレクルへの愛をつらつら語る。 (個人的にレクルは低価格帯万年筆の中でトップクラスに好きなのだが、いかんせんコクーンとか、プレジールとか競合が強すぎる…) デザインレクルには沢山のカラーバリエーションがあり、私が使用しているのは「アイアンブルー」という色だ。 金属部分はブラックの加工がされており、大人の男の色気を醸し出すと共に、落ち着いた筆記を提供する。まさに私に相応しい一本って

君さえいればいい(万年筆)

私が使用している万年筆、PILOT ルシーナについての愛をつらつら語る。なおこの万年筆は既に廃番となっており、新品を購入するのは難しい。そのため、このnoteを読んで欲しいと思った方は、広いネットの海を探すか、私に羨望の眼差しを向けるかしてください。 出会い2021年のクリスマス前、まだ万年筆沼にくるぶしまでしか浸かっていなかった頃に店頭で出会った。 見てくださいよこの高級感!でもお高いんでしょう?と値札を見ると5500円(税込み)である。数字を読めなくなったのか不安にな