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それでも私はMリーグを

Mリーグ、それは今まで実現することが出来なかった夢。
麻雀団体という垣根を超えてトッププロが集まり、まだ見ぬ麻雀の可能性を切り開いていく最高峰のリーグ。

そう思っていた。
それを目指していると思っていた。

しかしそうではなかった。
Mリーグは、麻雀を世に広く普及させるための大がかりなマーケティング活動だった。MリーグのMはマーケティングのMだった。

RTDリーグ発足当初、藤田社長の麻雀に対する熱意と気合を見せつけられ圧倒された。みんながやりたかった・実現させたかったことを、麻雀団体の中にいたら実現できなかったことを藤田社長が実現させた。
RTDリーグを作るためにサイバーエージェントを作ったんじゃないかと思うくらいの出来事だった。

RTDリーグはトッププロが集まる最高峰のリーグを目指すために作られたのかもしれない。しかし実際に作ってみて、実現させたい世界との差を感じたのか、もしくはもっとその先を目指す必要があったのか。
RTDリーグは形を変え、目的を変え、Mリーグに生まれ変わった。

麻雀を普及させるためのマーケティング活動として見ると、Mリーグは相当なコストを掛けた草の根活動である。
選手の最低年俸は400万円。全ての対局を放送し、選手にはヘアメイクまで付くなど、関係者は数十名にのぼるTVさながらの本気度である。

AbemaTV自体もサービス開始からずっと赤字を垂れ流し続け、「1日に1000万人が見るメディア」となることを目標にひたすら進んできた。2023年現在も赤字であるが、来年から黒字化するのではないかというところまできている。1日も早く黒字化してほしいので、みんなあべみゃぷれみあむの会員登録よろしくお願いします。(CV:日吉辰哉)

閑話休題。

たとえば麻雀がオリンピック競技になったとして、日本代表選手を決めるとき、どうやって選手を決めるだろうか。
Mリーグが団体の垣根を超えたトッププロが集まる最高峰のリーグであったとしたら、Mリーガーの中から代表選手を選抜することに異論は少ないだろう。もしくはMトーナメントのような団体推薦者も含めた選考会を開けば、納得のいく形になるのではと思う。

しかし、いま現在のMリーガーから日本代表を選抜するとなったらどう思うだろうか。間違いなく炎上する。なんでメジャータイトル取ったこともないヤツが、プロ歴数年の客寄せパンダが、いっちょまえに選考会に参加してるんだよと。だから間違ってもそんなことにはならない。
野球経験3年のジャニーズがWBCに出場できるのか?
サッカー経験1年のアイドルがなでしこジャパンに入れるのか?
だから今のMリーグはそういう位置づけではない、最高峰の麻雀リーグではないのである。

しかしだからこそ、最高峰の麻雀リーグを目指すには草の根活動が必要不可欠で、麻雀という頭脳スポーツに市民権を獲得させるためには多くのファンを獲得していかなければならない。そうすることで、本当のMリーグが作れるようになる。そのことを理解した上でMリーガーはMリーガーとして意識を持たなければならない。振る舞わなければならない。

Mリーガーの誰かが言っていた。
家族で参加できる麻雀イベントにいくと、小学生くらいの子たちが集まって麻雀に夢中になってMリーガーになりたいと言っている。嬉しく思う反面、将来を不安に思ってしまう、麻雀プロ以外の道もあるよ、と。

そうじゃねえだろ。
イチローが少年野球の練習に行ってそんなことを思うのか?
中田英寿が、錦織圭が、そんなことを思うのか?
トッププロがそんな思いを持った状態で麻雀が本当に普及していくのか?

まだ成長途中の麻雀業界で不安があるのが事実だとしても、「自分がそれを変えていく、お前たちが大人になるころには立派な職業にしてやる、だから安心してMリーガーを本気で目指してくれ」そういう気持ちを持って麻雀の魅力を全力で伝えていくのがあるべき姿じゃないのか。

自称プロはもう卒業しろよ。
マーケティングリーグを麻雀リーグにするための意識を持て。
だって麻雀はこんなに面白いんだから。

おまけ

渋にはハコ下がよく似合う


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