Web3.0業界未経験の私が30歳になって新たに飛びこんだHADOWで1年働いた結果

はじめに

私は国立大学に入学し、大学院まで進学。学校推薦を活用し、特に苦労なく大企業へ入社しました。そこからは、順風満帆に6年間を過ごしていました。
これまでの私は、典型的なレールに沿った人生だったと思います。

私は30歳という節目の時期に大きな挑戦をしました。
愛知県の東証一部上場企業から、創業メンバー2名、設立2年目ベンチャー企業「HADOW」への転職でした。
加えて、結婚、妻の退職もあり、相当な覚悟を決めての上京となりました。

HADOWへの転職するまでのストーリーと転職後の1年間の歩みを綴ります。


HADOWに転職するまでの経緯

今から1年前、当時はごく普通のサラリーマンでした。
ほぼ変動のない給料で家畜のように働く日々、唯一の楽しみは週末のゴルフ。それ以外趣味もなく、何事もなく月日が過ぎていました。

代表(@hori_crypto)との初めての出会いは大阪で開催されたある人物の誕生日会でした。
たまたま三次会の席で一緒になり、Web3関係のコンサルをしていることを知りました。cryptoを触り出したのも2020年と遅く、そもそもWeb3の仕事自体全くイメージが湧いていなかった私にとって彼の話は全てが新鮮でした。
HADOWは事業設計~開発までを請負い、マーケティングまで行っています。当時はやっている人がほとんどいないこの業界の仕事をすべて請け負うことができるHADOWの仕事に直感的に「これだ!」と稲妻が走りました。



HADOW会社概要

一緒に仕事したいとオファーをし、是非是非と言われたものの、彼からのオファーは半年間ありませんでした。
今思えば、堀口お得意の社交辞令でした。

Web3に関しては全くと言っていいほどど素人だったが、稲妻が走った私はどうしても堀口と仕事をすることが諦めきれず、堀口に会うためだけに東京に行きました。本気で一緒に働きたいと伝え、業務委託からスタートすることになりました。

この行動が僕の人生を変えたと思っています。

ブロックチェーン業界において、知識もなし、人脈もゼロ、ノウハウもなし、全てが真っさらの状態からのスタートでした。
ここからは業務委託~転職そして現在に至るまでの経験を書きます。

■業務委託期間(2021/9~2022/1)

具体的な仕事のイメージすらついていなかった私は、TTP(徹底的にパクる)だけを意識して取り組みました。HADOWがどんな仕事をやっていて、どのような手順で実行しているのか、中で経験して覚えていきました。

私が最初に任された仕事は国内取引所のアフィリエイト案件でした。月間の目標が定められており、それを達成するためにインフルエンサーに営業を行いアフィリエイトを実施いただく。規制が多いこの業界で、国内アフィリエイト規制やアフィリエイトの仕組みを学ぶこともできたのもこの仕事がきっかけでした。
ここがインフルエンサーマーケティングの原点でした。

一見誰でもできそうなインフルエンサーへの営業ですが、現実は甘くなかった。私の作ったSNSアカウントにはDM返答率は10%以下。試行錯誤を繰り返しながらDMを送り続けました。泥臭く営業を続け、1000人以上には連絡をしました。
ここだけの話、当時堀口経由でDMをしてもらい、担当者の加藤に繋いでおりました。

当時、一緒に仕事をしてくださったインフルエンサーさんには心から感謝しています。
インフルエンサーさんと密にやり取りを重ね、信頼を得て、今でも仕事をご一緒させていただいている方も多いです。ありがとうございます。
皆様から返信がなければ今の私はいなかった気がします。

この案件をきっかけに、HADOWの仕事を次々とインフルエンサーさんにお願いしてきました。
堀口が仕事を取り、私が捌く。
このサイクルをひたすら続け、私のインフルエンサーネットワークが拡大していきました。

今では多くの人が行なっているgiveaway。
当時多くの方へgiveawayを依頼していました。弊社がきっかけでgiveawayインフルエンサーが増えたともひそかに思っています。

今でもいつも相談に乗ってくださるインフルエンサーさんたちを一部ご紹介します。

temariさん(@temari.btc
→インスタグラムで圧倒的な知名度と人気を誇る。図解は天下一品。とにかく分かりやすい。

takaさん(@taka_eth
→業界屈指の本格派インフルエンサー。BBのファウンダーで各種イベントに引っ張りだこの人気者。

バンケラさん(@bankeradao
→国内屈指のエアドロハンター。いつも有益な情報をありがとうございます。フォロワー2000人の時からのお付き合いです。

アストロマンさん(@astromanjp
→本格派毒舌草コイナー。本気で分析するとまるで別人で分析力は本物。

えーさまさん(@a_sama7
→みんなの愛されキャラ。giveawayを通じて親しい仲になりました。

親善大使さん(@besting_crypto
→毎日何か配っている、フォロワーさん思いのインフルエンサー。giveaway界隈と取引所界隈にとにかく詳しい。

たらこさん(@nft_tarako
→NFT giveawayの先駆けとなったインフルエンサー。NFT界では有名です。

さくらさん(@Xr2uq8d7enXj20A
→独自のコミュニティを築き、多くの方に愛されているリーダーさん。

他の方にも大変お世話になっておりますが、数が多すぎるので割愛させていただきます。

■入社~半年間(2022/2~2022/7)

数多くの仕事をこなすことで仕事の進め方を習得していきました。KPIを設定し、マーケティングストラテジーを練り、実行しました。PDCAを繰り返すうちに経験の蓄積とノウハウを確実に自分の手に収めていきました。

マーケティングの流れを掴んだ後、次に経験させてもらった仕事は一気通貫したコンサルティングでした。

みなさんは0からプロジェクトを立ち上げたことはありますか?
プロジェクトの企画設計/開発→マーケティングに至るまでの工程を当時の僕は全く知りませんでした。

タイミング良くサポートをすることになった事業者さんと、0からプロジェクトを作り上げるのをサポートすることになった。

・どんなサービスを作りたいか?
・どのような事業計画で進めるか?
・どのようにマネタイズするか?
・既存のサービスと比較してどうか?
・どのような仕組みが市場とマッチしているか?
・デザインはどんなイメージでいくか?
・トークンやNFTのユーティリティは何が最適か?
・これをどのようなリソース分配で着手するか

挙げればきりはありませんが、全体の事業設計/企画〜詳細設計、ファイナンス設計まで、堀口とWangさん(創業メンバー)と一緒に取り組みました。
弊社内で議論を繰り返し、お客さんへの提案。ブラッシュアップをしながらできるところから進めていき0→1の事業設計から開発をすべて経験することができました。

身を持って経験できたことで、私のスキルは格段に成長しました。

『百聞は一見にしかず』

まさにそう感じました。一連の流れを経験することで、自分でも提案できるという意識が生まれました。自然と自信もつきました。

この期間に経験した貴重な体験を2点ご紹介します。

①トレンド変化によるプロジェクトへの影響体験

業界初のプロダクトを提案し、トレンド的にも市場的にも相性が良いと考えて、サポートをさせていただいていたプロジェクトがありました。
しかし、運営側の問題で、リリーススケジュールが予定より半年弱遅れました。

この期間に、当初業界初だった仕組みも他のプロジェクトが先にプロダクトをローンチし、新規性がなくなり、リリース前の急激な市場悪化、盛り上がっていたコミュニティも衰退していき、想定の半分以下の結果でした。

変化の激しいこの業界では、数ヶ月前に流行っていたものが今では全く流行っていないことは当たり前、スピード感を持って取り組むことも重要性を痛感しました。

今回の件では学ぶことが多々ありました。
・スケジュールが遅れることが確定した時点で、むこう半年間のトレンド/市場予測、臨機応変な仕様変更など対策を行う必要性。
・先にリリースされた類似プロジェクトがでた際に対応できるようなバッファを設けた設計の重要性。
・コミュニティの温度感と結果は直結しており、コミュニティを軽視したローンチの危険性。

弊社はベンチャーのため、大手とは違うところを武器にしています。
最先端のトレンドキャッチした新規開発、国内屈指の開発スピードとクオリティ。ここに関しては絶対的な自信があります。
上記のような、想定しない内的/外的要因が発生した場合でも、柔軟に対応できる点を活かし、今後も各プロジェクトをサポートしていきたいと考えております。

②現地スタッフと連携した中国マーケティング

弊社の中国コネクションは国内TOPクラスと自負しています。
もともと「HADOW」創業メンバーのWangさんは中国人で、中国のVCの日本支社の社長で、中華圏のVCや取引所とは強い繋がりがあります。
Binance、Huobi、OKX、Gate、Kucoin、MEXCなどの中華系大手取引所の幹部クラスはもちろんのこと、その他のTier2、Tier3の取引所のCEOとのコネクションも豊富です。

中国国内にも協業先が多く、中国においてローカライズしたマーケティングが可能な点も弊社の強みということもあり、中国のマーケティングを請け負うこと多々あります。

私が担当させてもらったのはあるGameFiプロジェクトの中国マーケティングでした。右も左もわからない中国マーケティング。
経験豊富な堀口とマーケティングストラテジーを考えて取り組みました。
中国は日本とは国民性違いますし、仮想通貨の規制も多く、全てが新鮮でした。
現地のスタッフと毎日のようにMTGを行い、ローカライズ戦略を詰めていきました。チームリーダーを中心に中国国内のマーケティングチームを形成し、上層から下層へのマーケティング展開。チームによるバックアップ体制とコミュニティ教育と活性化。
日本とはやや異なる、展開方法でしたが、着実に数字は伸びていきました。
中国マーケティングを学べた貴重な経験でした。この経験を活かし、今日に至るまで、さらに3プロジェクトほどサポートさせて頂きました。

中国マーケを通して学んだこと
・規制はあるもののクリプトユーザは多く、市場規模はかなり大きい。
・オフラインイベントは重要でブルーチップのNFTも含め、多くのプロジェクトが取り入れている。
・縦社会ゆえ、情報伝達の順番が非常に大切である。
・VPNの有無による影響を考慮した開発や展開方法
・クリプト関係のWechatグループは突然BANされるリスクがあると理解しておくこと

Web3プロダクトの中国マーケティングができる日本企業はほとんどいないと思っています。もし海外展開をお考えの事業者さんは、気軽に相談ください。中国市場は大きく無限の可能性に秘めております。

■入社半年~現在に至るまで(2022/8~2023/1)

半年間はオフィス内でひたすら実務をすることが多かったですが、外での活動を始めたのがこの頃でした。自身の認知度、価値を高めるために、いろんなイベントに足を運び始めました。パブリックでのデビュー戦、事業者同士で話をしてもうまく伝えることができず、とても苦労した記憶があります。失敗するたびに、堀口やWangにアドバイスを求めたり、業界のトレンドなど情報収集を積極的に行い、力をつけていきました。

正直、堀口が取ってきた仕事を社内で捌く。これができるだけであれば、僕の価値は全くないと考えていました。HADOWという会社は力のある個が集結した、最強の会社を目指しています。各々が自分の強みを活かして、仕事を請け負う。これが理想です。

僕自身この一年間で多くのエージェントと一緒に仕事をしてきました。泥臭く、非効率な動き方も多々ありましたが、それと引き換えに大きな信頼を得ることも経験しました。
自分の強みではある責任感のある性格が報われたとも感じています。
その結果、多くの人をご紹介いただけるようにもなりました。

今では
Gate.ioのアドバイザー
Kucoinのプロモーター
中国のVC/marketingチームのAnsen Venturesのアドバイザー

を兼任しております。
一歩ずつではありますが、着実にSTEP UPしていると感じます。
多くの人に支えられて今に至ります。ありがとうございます。



1年間で得たこと、感じたこと、学んだこと、やったこと

・1000名のインフルエンサーへのアポイント
・新規営業アポイント150名
・多くのインフルエンサーと繋がり
・マーケティングの戦略立案、実行(日本、東南アジア、中国向けなど40社以上)
・インフルエンサーマーケティングは信頼を預かる責任重大な仕事であること。
・トレンドキャッチとプロダクトを触り続けた。
・事業者間の歪み
→うまく仕事を回す上で政治的な絡みは理解しておくべきだと思いました。
・それぞれのコミュニティの特性や相性
→どのくらいの訴求力か大体分かる。コスパも含め。
・仕事はできないとは絶対に言わない
→何がなんでもやり切る気持ち。
・なんでもやってみる。全てが挑戦
→学んだことはすぐ実践。
・とにかくイベントに参加。=打席を増やす。
・コンサルティングに求められるスキルの習得
・プロジェクトを0から立ち上げるのに必要なノウハウやリソース
・リーガルに関する知識
・マーケティングを見越した開発の優位性
・資金調達のコツ。投資機関に刺さるPitchDeckの作成方法

今後に向けて

年初に立てた個人の目標は全く達成できませんでしたが、この一年で学んだことはとても多かったです。来年は独り立ちできるレベルまで己の価値を高めていきたいと思ってます。

2022年Web3.0事業者がものすごい勢いで増えている気がします。同じサービスを提供する事業間では価格競争が起こっていますし、求められる要求レベルも高くなっています。より一層、付加価値を提供できる存在でいたいと思っています。

HADOWについて

僕からみたHADOWについて綴ります。

・Web3に関してできない事が本当にない、万能な会社
・Web3関連の全ての仕事を経験できる
→常に刺激を求める人には最高です
・裁量で仕事を進めることができる
→大手企業の5〜10倍のスピードでレベルUPできます
・人脈がとにかく広い
→堀口とWangの人脈の広さに毎度ビビってます
・一般では得られない最新情報が入ってくる
・超体育会系
→紐になりたい人は不向き、ストイックな人間は相性が良い
・稼ぎは青天井

最後に

Web3経験0の私の1年間の歩み。少しでも参考になれば嬉しいです。
ずっとWeb3をしている方とは違う視点でお話できることも多いと思いと思っています。
また、現在Web3業界への挑戦を考えている方や、Web3業界に参入にしたばかりで不安な方の気持ちは良く分かります。気軽にDMなど送ってください。
何かお力になれることがあると思います。

また、Web3事業様につきましても、弊社の経験、リソースは国内でもTOPクラスの自負がございますので、相談ベースでも問題ございませんのでお気軽に連絡いただけると幸いです。色々とシナジーを生んでいければと思っております。

この一年、お世話になった方々には本当に感謝しています。
これからもよろしくお願い致します。
そして、これから出会う方々もぜひ一緒にWeb3業界を盛り上げながら一緒に仕事をできればと思っております。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
拙い文章ではありますが、ご精読ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?