ショートコント「コーヒー屋さん」
サンドイッチマン風のコントを作ってみました
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ショートコント
コーヒー屋さん
客:お、ここが新しく出来たコーヒー屋さんだな、ちょっと入って見よう
客:ガラガラ(扉を開ける音)
店員:はい、喜んで!
客:何だよいきなり
店員:あ、すみません間違えました、前のバイトのクセでつい
客:前のバイト?
店員:ええ、居酒屋だったんです
客:居酒屋だって、客が来たら「はい、喜んで」じゃなくて「いらっしゃませ」だろ
店員:僕、今日ここ初めてなんで、ちょっと緊張しちゃって
客:ったく、しっかりしてくれよ
(店内を見渡す)
客:それにしても、沢山、豆の種類が置いてあるんだね
店員:ええ、40種類くらいですかね
客:凄いな
店員:お決まりでしたら番号仰ってください
客:それタバコだろ? 番号なんて書いてないじゃん
店員:あぁ、そうですね、すみません
店員:前のバイトのクセでつい・・・コンビニだったんで
客:前のバイトは居酒屋って言ってたじゃん
店員:掛け持ちしてたんですよ
客:まぁ、どうでもいいけど
店員:では、お好きな豆の種類を教えてください
客:そうだな・・・じゃぁ、このコロンビアにしようかな
店員:コロンビア? コロンビアはちょっと難しいですね
客:何が難しいんだよ、そこに書いてあるじゃん
店員:どうしてもですか?
客:あぁ、俺、コロンビア好きなんだよ
店員:分かりました・・・それでは
店員:「ワタ~シノ、クニ~デハ』
客:おいおい
客:誰がコロンビア人の真似しろって言ったよ
店員:違うんですか?
客:違うよ、それにコロンビア人ってそんなんじゃないだろ
店員:すみません、知らなくて
客:知らないならするなよ
店員:すみません
客:で、あとブラジル
店員:ブラジル!!
客:そう、ブラジル
店員:「ワタ~シノ・・
客:それはもういいから
店員:そうですか、じゃぁ、サンバですか?
客:豆だよ
客:なんであんたのサンバ見なきゃいけないんだよ
店員:僕と一緒にサンバリませんか?
客:しないよ、何だよ「サンバる」って
客:ここコーヒー屋さんだろ?
店員:ええ、コーヒー屋です。
客:豆だけでいいよ、
店員:分かりました
店員:コロンビアとブラジルですね
客:ああ、一袋ずつね
店員:分かりました
店員:では、凱旋しますか?
客:なんだよ凱旋って、焙煎だろ? 焙煎
店員:あぁはい、焙煎・・・
客:凱旋って、俺は誰に勝ったんだよ
店員:きっと自分に勝ったんじゃないんですか?
客:上手い事言ってんじゃないよ
店員:じゃぁパレードします? 焙煎パレード
客:しないよ、何だよ焙煎パレードって
店員:英雄(えいゆう)になれますよ
客:ならなくていいよ、焙煎だろ?
店員:あぁそうです。
客:焙煎は家でやるからいいよ
店員:え?
店員:ひょっとして、家で焙煎するんですか?
客:あぁそうだよ、家で焙煎しちゃ悪いのかよ
店員:知りませんでしたか、焙煎って犯罪なんですよ
客:え? 犯罪?
店員:ええ、焙煎禁止法って言うのがあるんですよ
客:それ独占禁止法だろ?
店員:あぁそうですか・・・
客:焙煎禁止法って何だよ
客:焙煎が犯罪なら、コーヒー屋さんは全部犯罪者になっちゃうじゃないか
店員:まぁ、そうですね
客:ったく
店員:じゃぁ、お会計ですが、1800円になります
客:1800円? 結構するんだね、
店員:ええ、標高(ひょうこう)1800メートルの所で取れるので1800円です
客:何それ!・・・一袋(ふくろ)の値段で?
店員:いえ、一粒(つぶ)です。
客:一粒!?
店員:でも、一粒にも八十八回の手間がかかってるんです!
客:それ、お米だろ?
店員:まぁ、そうですけど、粗末にすると目が潰れますよ
客:それ、お米だろ?
店員:まぁ、そうですけど
客:一粒で八十八回なら、、一袋でも八十八回じぇねぇか
店員:まぁ、そうなんですよね じゃぁ全部で1800円でいいですよ
客:何かいい加減だな
店員:まぁ、アルバイトなんで
客:お前がいうなよ
客:じゃぁ、はい、2000円
店員:じゃぁ、丁度頂きますね。
客:違うだろ! お釣りあるだろう200円
店員:チッ
客:今舌打ちしただろ
店員:いえ、してませんよ
客:今、絶対舌打ちしただろ
店員:まぁ、アルバイトなんで
客:お前がいうなよ・・・ったく
店員:じゃぁ、200円のお返しですね
店員:今オープン記念で、コーヒー豆が2キロ付いて来ます
客:何だよそれ、まぁ、貰えるならいいけど
客:何だか得しちゃったな
客:それじゃ、また来るよ
店員:「アリガト~ウ、ゴザイマシタ~」
客:コロンビアはもういいわ
ありがとうございました。
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