薬の効果、副作用はどのように出るのか?
薬を無くす顧問薬剤師、伊庭聡です!
今日は
『薬がそもそもどのように効果や副作用が出るのか?』
という、基本をお話しします!
あなたは考えたことがありますか?
飲んだ薬がどのように効果が出るのか?
または、副作用が出るのか?
薬を飲むと
胃を通過し、腸へ。
腸で薬が吸収され、
血液に乗って、体中を巡ります。
その後、薬は異物として認識され、
体外へと排出されていきます
簡単に分けると
『吸収、分布、代謝、排泄』
この4つです
なんで、こんな教科書みたいなことを?って思いましたか?
それは、ここを理解すると、特に高齢者への気軽な薬の使用が
いかに危険か伝わるからです
吸収
薬が体内に取り込まれることですね
口から飲んで、それが体に取り込まれるということです
押さえておきたいことは
吸収される薬の量は
『年齢にほとんど関係ないこと』です
問題はそれ以外です
分布
薬がどのような様子で、体内に残るかです
高齢になると、体内の水分の量が減ります
代わりに脂肪量が増えます
薬はこの中の
脂肪に非常に蓄積されやすいです
体内の薬の濃度も高くなります
代謝
肝臓が薬を代謝します
排泄
腎臓が薬を尿と一緒に排泄します
この二つが上手く働かないと
やはり
体内に薬が残ります
当然、腎臓も肝臓も高齢になると機能が下がります
分布、代謝、排泄
3つの要素が高齢にともない、変化すると
結果として、薬の作用が強くなる
=
『副作用が強く出る』
のです。
たまに、何十年も同じ量の薬を続けている人がいますが、
こういう人はさらに
薬の副作用に気付きにくい可能性があるのです。
知ってください、大切な家族を守るために
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