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【書評・感想】2020年6月30日にまたここで会おう 伝説の東大講義(著者:瀧本 哲史)

この本は、これからの社会を生きていくための考え方や価値観を学べる一冊になっています。
自分の将来に悩んでいる方、自分を少しでも変えたいと考えている人におすすめの一冊です。
私自身、仕事等でうまくいかないことが多々あり、自分の考え方を少しでも変えるきっかけになればと思い本書を手にしました。

【概要】

本書は2012年に東大で行われた瀧本氏の講義を一冊の本にまとめたものです。内容はざっくり言うと、これからの日本を背負う若者に、“自分で考えて自分で決めれる人になろう“と伝えている本です。

【著者紹介】

瀧本哲史氏

東京大学法学部卒業。卒業後、東京大学法学部助手やマッキンゼーへの転職経験を持つ。また、日本交通の経営再建をてがけたり、エンジェル投資家として初期の段階の企業支援や教育者としての一面を持つなど、幅広く活躍されていた方です。2019年8月10日に病のため、47歳でお亡くなりになりました。

【私が本書で印象に残ったポイント】

その1・・・自灯明(じとうみょう)・・・自ら明かりを灯せ
 この言葉は、仏教の開祖の仏陀が死ぬ直前に、弟子たちに「私が死んだら自分で考えて自分で決めろ」と言ったとされる言葉です。私は本で出てくるこの言葉が印象に残りました。なぜなら、“自分で考えて自分で決める"ことは、当たり前のように出来ているようで中々出来ていないと思ったからです。

 私たちの日常には、社会の価値観や考え方が浸透しています。その価値観・考え方に知らず知らずのうちに流され、自分の本当の気持ちに正直になれずに、生きていたのかなと考えされられました。本当に大切なことは、自分の気持ちだと思うので、これからは、自分の気持ちに正直になって生きていこうと前向きにさせてくれる言葉でした。

その2・・・“言葉マニアになれ”

 自分で考える力を身に着けるためには、教養が必要であると本には書かれています。そして、まず学んでほしい教養は日本語であると。日本語の論理とレトリックを学べと。私自身、相手に伝えたいことが中々伝わらなかったり、日本語の難しさは日頃から感じていました。この本を読んで、日本語を学ぶことの大切さを学んだので、日本語の論理やレトリックなどを学び、“日本語マニア”になろうそう思いました。

その3・・・“たまたま失敗した人を助けよう”

 ”成功した人もたまたま成功したと考えて、才能のあったたまたま失敗した人を支援して下さい”というのが著者の考え方です。私は、この考え方が心に残りました。

 この世界、たまたまで本当に人生が良いほうにも悪いほうにも変わることあると思います。たまたま病気になった、たまたま失敗した、たまたま不器用だった、たまたま良い人に出会えた、たまたま成功したなど。

いつか私がたまたま上手くいく時が来たときは、たまたま上手くいかない人たちが、上手くいくように支援しよう、そう思わせてくれた素敵な本でした。

【最後に】

 本を読んで感じたこと・思ったことは、十人十色感じ方が違うと思います。本を読むことで色んな発見があると思います。少しでも気になった方は、ぜひ、一度この本を読んで観てくださいね。




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