創作日記 その二
昨日、予告めいたものを呟いてしまい、ハードル上げたみたいな心境です。
まぁ実際のところは、そんなつもりで訪問してくる人は殆どいないでしょうから、気にせずに思い付いたことを書き留めておきます。
2014年に公開された「ウォルト・ディズニーの約束」を見に行った時、トラヴァースの父が倒れてしまい、その面倒を見る手伝いに父の姉がやって来た時のこと。トラヴァースは、確か「東の魔女が来たわ」と呟きます。でも、この魔女が厳しいのだけど自信たっぷりに「これで全てが変わるわ」と宣言します。
「あぁ、これがメアリー・ポピンズだ」と誰もが感じたと思います。
その時に思い付いたのがこんな話・・・・
成績優秀な中学生3年生だった主人公が、目標だった高校受験に失敗。優等生グループの中では、主人公がリーダー的な存在だったのに、自分よりも劣っていると思っていた者達の方が目標としていた高校に合格。
主人公は新興高校からの勧誘を受けて、そこの高校に入学。
新興高校は生徒数を確保するために生徒層は玉石混淆。
やる気のある者もいれば、ふてくされている者もいる。主人公はふてくされ組。
そんな学生生活の中でも、あたらしい人間関係が出来ていく。
主人公は友人に誘われるままに超常現象研究会に入り、人間関係を深めていくが、ある友人の転向をきっかけに通学が出来なくなってしまう。
困り果てた両親が連れてきた家庭教師。彼は全くそれまで知ってきた人間とは違うタイプであり、彼によって立ち直っていく・・・・・
・・・・・大雑把に言ってそんな感じでしょうか。
「まんまやんけ」と思うかも知れませんが(^_^;)
ちょっとシンクロニシティの話にも凝っていた時期で、そうした状況を作っていきながら、妙に暗示的出来事を絡めていこうかと考えていました。
書きたかった動機というのは、一つには学生が限られた小さな世界に苦しみ、そこから脱落せざるを得ないことや、通学して登校することだけが教育ではなく、別の可能性もあることを示唆できないかなぁ、なんていうことです。
別には、教育者を目指しながら、その労働環境の問題もあるのでは、という考えです。
・・・・・・ところが緊急事態宣言からの今の状況。リモート教育への環境変化。
実際の変化が、そうした学生を助けている面が示されつつあるような・・・・・
もちろん、経済的困難が既に大きなストレスをもたらしており、この先に多くの人に深刻な問題をもたらす可能性は大きいです。ただ、当座だけはストレスが減っている部分があるのかも知れない・・・・・・
直接コミュニケーションを取って人間形成に影響を及ぼす必要性は分からないでもないですが、小さな人間関係に閉じ込めて、酷い苦しみを強いる必要性までは分かりません。
家庭教師制度を整備すると、そうした苦しみと別に教育の可能性を提示出来ないかなぁ、と考えていました。
でも、現実がそうした私の妄想を凌駕して、全然別の形で解決を見いだせる様相を呈し出しました。
ちょっと、主人公の高校生を救うメリー・ポピンズみたいな超人家庭教師は現れる必要がないみたい。彼が活躍する余地はなさそうです。
完成に至らなかったのは、実際の「ひきこもり」問題の困難さと、教育制度についての研究が進捗しなかったことなんですけど。現実の変化スピードに追い越されてしまいました。
こうしてお蔵入りするアイデアというのは、それなりの確率で出来てしまうわけです。
今回は世の中の変化に追い抜かれてしまいましたぁ。
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