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BGM

読書や執筆(と言っても、公募小説は全敗なので執筆とは名ばかりの、電気の無駄遣いに過ぎない行為かも知れませんが)の時に音楽をかけています。

昔は――それこそ中学・高校生時代~大学生時代は、どんなジャンルであれ好きな曲をかけていました。ロックであろうがポップスであろうが何でもござれ、でした。

ところが、50代になった頃から「うるさい」と感じることがあるようになりました。
まず日本語で歌詞のある曲がダメになりました。
以前は好きなミュージカルをBGMに一人で盛り上がりながら楽しんでいましたが、その頃から読書や執筆の邪魔と感じるようになったのです。

続いて、英語でも歌詞のある曲は一切ダメになりました。
英語のヒアリングは全然ダメなので、意味が分かるかどうかよりも、言葉であることが邪魔なみたいです。

そうなるとムードミュージックやクラッシックが良いようですが、ムードミュージックってあまり知らないのと、繰り返すと早く飽きます(個人の感想です)。結果として、BGMにはクラッシックが多くなります。オペラはダメですw歌曲も。

クラッシックには詳しくないのですが、約300年くらいの歴史の中で残ってきた曲というのは、なかなか簡単に理解しきれるものではなく、ちょっとやそっとで聴き飽きると言うことは少ないようです。
というよりも、「うるさいなぁ」と感じないのに、BGMとしてこちらの気分を盛り上げてくれたりして、素晴らしい効果があるように感じています。

言語中枢は左脳で、メロディの処理は右脳だと言われています。
ですから、こうした変化は単純に年を取って、歌詞を聴くのと一緒に読書などの処理が出来なくなったという、単純な衰えを表しているのかも知れません。年は取りたくないものです・・・・・・

表題の写真はシューマンのピアノ協奏曲ですが、夭折したリパッティと帝王カラヤンによるもの。
桃太郎リマスターを書いている時のBGMでした。

ドラマチックで、緊張と悲哀と、それに反するようなエネルギッシュなピアノ、と名曲です。
・・・・・・と思っていたら、これはウルトラセブン最終回で使われていたBGMなんですね。

見ると、素晴らしい効果を生んでいて、奇跡のコラボ。
放映時から、同じように感じた人は多いらしく、新潮文庫からは「ウルトラセブンが音楽を教えてくれた」という本まで出ています。
確かに当時は、こうして使われた曲が何の音楽なのか、演奏は誰のものなのか、なんていう情報は簡単に調べられるものではありませんでしたから。

さて、このCDを聴いてみると、なんとカップリングが先日話題にした「グリーグのピアノ協奏曲」なんですよね。
で、CDに付いていた冊子を読むと
ウルトラセブンの音楽担当であった冬木氏と「ウルトラセブンが音楽を~」の著者である青山氏が、この原盤を聴いた感想が書いてあるのですが、素晴らしい音に両氏とも驚愕し、さらに感動しています。

どうやら、こういうものはCD化するにあたって音質は劣化されているらしいです。そう聞くと、もっといい音で一般の視聴者も音楽が聴けるようになって欲しいと感じます。

ちなみに先日「日本ファンタジーノベル大賞」に投稿した作品は、BGMがベートーベンの英雄でした。

今、創作中の作品についてはBGMが決まっていません。
なかなか、しっくりくる曲がないのですよねぇ~というよりかは作品自体もまだまだどうなるか分からない状態ですから。


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