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「Hello, my friend」 松任谷由実
1986オメガトライブの「君は1000%」を聴いていた1986年から数年後。
あの頃通っていた大学を卒業して地元の福井県に戻って社会人になった。大学時代の同級生たちは卒業後1~3年で結婚して行った。それが普通だった。
私は、同級生たちより少し遅れて27歳で結婚した。兎に角結婚したくてした結婚は、続かなくて、3ヶ月後に別居、その3ヶ月後に離婚した。
それから、私は、世間に合わせるとか、周りを気にするとか、そういうことを捨てて、自分の好きなように生きよう生きたいと思った。
翌年の1994年の夏、地元でケチャの公演があった。インドネシアからの舞踏団による公演を鑑賞するために、会場へと走らせていた車の中で聴いた曲、「Hello, my friend」。会場は山を切り開いて作られた施設で、自宅から車で1時間強。ひとり運転をしながら、聴いていた時の感情、見えていた景色、未知のケチャを想う期待、を、何故か今も鮮明に覚えている。
ケチャを観に行こうと思ったのは、同じ1994年に出された「マリカの永い夜・バリ夢日記」吉本ばなな著 を読んでいたから。「Hello, my friend」と「マリカの永い夜・バリ夢日記」に関連付けは無いのだけれど、私の中ではセットになっている。
本当に心から自分が思うもの、胸が苦しくなるもの、そういうものを私も欲しい、大切にしたい、そんな気持ちになる曲なのだ。
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