反集中2 勇気のもち方
反集中のインタビュー2つ目。以下から全文が読めるっぽいです。
勇気のもち方というより、世界の変え方、みたいな話でした。
スケールしてインパクト(成果)を広げるためのポイントは、新しいものの見方や価値観が伝播する、つまり既存のそれが転換されること
世の中でいろんな新しい発見はありますが、それをいかに「伝播」させるかが重要だというお話がありました。要するにインフルエンサーが強いんですね。ただ「お前の発見を語る」だけでは、世の中は変わりません。どうやってその発見を世界に伝えていくか。
でも、インタビュー内でも、まずは自分のマインドセット、固定観念みたいなものに気付くことが大事、といった話に続いていきます。自分が変われば世界が変わる。そう信じて進むしかないのかもしれません。他人を変えることはできないですから、自分の行動で示すしかないのでしょう。
昔であれば、大人になるための割礼や成人儀式のような通過儀礼があったけれど、今は大人になった後も、自分でトランジションのプロセスを意識してつくらないといけない
通過儀礼があれば、「今日からは大人だ」と気分を一新して、今までの固定観念を一度見直すような機会になったようです。つまり、強制的に価値観を揺さぶるイベントですね。そういう強い儀礼があると、人は素直に変化を受け入れられるのかもしれません。
今は、個人の価値観を大切にするあまり、そうした価値観を揺さぶるイベントがお膳立てされておらず、頑張って自分から越境して掴みにいかないといけない、実は優しいようでいて残酷な、不親切な時代になっているのかもしれませんね。
自分が向かっている方向性、「意図」を自分の中ではっきりさせて、阻んでいるものをその方向に向けるにはどんな行動が必要なのかをまた問う。それを繰り返していると、回転しながら次に行ける感覚はあります
人は、どうしても歩みが止まってしまう、保守的になってしまうものです。常に進み続けるには相当な胆力がいります。進み続ける方策の一つとして、「意図」すなわち自分なりの目的、ビジョン、北極星をはっきりさせて、それを忘れないように自分に問い続けることが大事なようです。
まぁ、その「意図」が見出せないから進めないのですが。
未来を予測したり思い描いたりすることは、目指すゴールを決めることじゃない。もう少しふんわりした「祈り」に近いものなんじゃないかな
明確なビジョンを出すのが大事なのではなく、今の自分の身体の状態を大事にして、未来に向かって祈ること。それが「意図」になるようです。ビジョンというのは、そういうふんわりしたものでも大丈夫なんだそうです。
副交感神経優位でていねいに今を生きているなかで、長期で見たときに大事なことは何かを問いながら、集合的にそれぞれが役割を果たして社会が変わっていくような世界の流れがある
今の世の中は功を焦りすぎています。自分の発見を広く伝播させて世の中を大きく変えていきたい、という野望を持つこともよいのですが、もっとゆったりした気持ちで自分の身体に向かい合って、のんびり進むことで変えられる世界もあるのではないか、といいます。
これは「出家して瞑想して、自分の畑を耕してごはんを食べて終わり」みたいな解脱した社会を目指しているわけでもありません。ほどよくまったりしながら、でも世界を変えたいという野心も持ちつつ、そういう相反する二つの気持ちを白黒つけずに持ち続けること。そんなグレーゾーンにいることが大事だといいます。
それって、つまり「対立の炎に座すエルダーシップ」と同じですよね。ちょっと居心地の悪い状態をキープすることで、はじめて自分たちの本当の欲望みたいなのが表出して、真の解決につながっていくというもの。
自分の気持ちとゆったり向かい合って、ちょっと不快な部分にフォーカスする。嫌な気持ちに蓋をするのではなく、嫌な気持ちを発散するのでもなく、嫌な気持ちとしっかり向き合うこと。それこそが世界を変えるための第一歩なのでしょう。
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