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はじめて男の子に告白されて、女の子の気持ちを垣間見た

前から私のことを好きって言ってくれている男の子がいました。私は特に好きでも嫌いでもなく何とも思っていなかったので、面白い人がいるなぁくらいの気持ちで適当に仲良くお話をしていました。そしたら「俺の島に遊びに来ないか」って誘われたので、これは確実にデートのお誘いだなぁと思いながらも、まぁ楽しそうだし、と島に遊びに行ったら「付き合ってください」告白されました。生まれて初めての経験でした。

別に、どこが嫌いとか、何か事情があるとか、そんな理由は一つもなくて、でも私には全然そんな気なかったですし、なんかこの男の子と付き合うのって面倒くさそうだなぁ、と思って「それはできません」とお断りしてしまいました。こういうときは、なるべくキッパリ断ってあげた方が相手のためだよな、と思ったので、きちんと断定的に言いました。それから「また一緒に遊びましょうね」と言って島を去りました。

私は、見た目はかわいい女の子のアバターですが、中身はしがない会社員であり2児の父です。高校生の男の子と仲良くするのは、全然トキメキません。私は女の子のふりをして男の子をたぶらかしたいのではなく、ただかわいい女の子キャラを操作したいだけなのです。そんな私ですが、生まれて初めて男の子に告白されて気付いたことがあります。

男の子は、女の子にやさしくしてもらって、自分に気があるんじゃないか、こんな親切にしてくれるなんて自分のことが好きなんじゃないか、って定番の勘違いをよくしますが、私はただ万人に同様に接していただけです。ひとにやさしく接した方が快適に生きられる、ごく普通のことです。

自分のことを好きなんじゃないかと思っていいのは、女の子が何をしてくれたかではなく、何を頼まれたか、何を頼られたか、で考えた方がいいのではないでしょうか。私はあなたと付き合うメリットを微塵も感じませんでした。あなたは私に何も与えてくれた気がしないからです。別に損得勘定で付き合うわけではありませんが、こういう男の人は付き合ったらいろいろとこちらに注文を付けてきそうだなぁという実感はありました。ただ面倒くさそうな予感だけがそこにあるのです。

そうではなく、私にとってもあなたが大切な人であると思えるように、あなたの市場価値のようなものをちゃんと魅せてくれないといけないと思います。若い男の子だと「かっこいい」とか「面白い」とか、そういう表面的な価値に頼ってしまうのかもしれませんし、それに一目惚れする女の子もいるかもしれません。でも30歳も後半になると、やはり人間性というか、中身で判断したくなるのです。この人なら信用できる、この人なら頼れる、と思えればこそ、付き合ってもいいかな、って思えるのではないでしょうか。

だから、ただ仲良く会話しただけで好きとか嫌いとか考えるのではなく、もっと与え、与えられる関係、信頼し、信頼される関係を築けるように頑張ってください。そう思いました。

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