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小学生の疑問「なんで重いものは水の中で沈むの?」

なんで、って言われても、重けりゃ沈むし軽けりゃ浮くでしょう。直感で分からないかな。こういう疑問を投げられると、どこが引っかかって疑問を生じているのかを見極めることすら難しい。

地球には重力があって、重いものほど強い力で引っ張られるんだ。水より重いものなら、水よりも強い力で引っ張られるから、水を押しのけて沈む。水より軽いものなら、水を押しのける力がないから浮く。

こう説明しても、ものすごく不満そうだった。納得いかないらしい。何が気になっているのか、君はどういう考えを持っているのか、聞いてみた。

「重いものを引っ張るときは、すごく力がいるでしょ。頑張って引っ張っても全然動かない。でも軽いものを引っ張ったら、びゅーんと引っ張ってこれる。だから地球も軽いものを引っ張ったほうが強い力で引っ張れるはずだ」

なるほど。そういう推論をしていたのか。君は重いものでも軽いものでも、一定の力で引っ張っているから、軽いものの方がびゅーんと引っ張れる。でも重力はそうじゃない。

重力は、重いものであれば大きな力、軽いものであれば小さな力がかかる。地球がよっこいしょって引っ張ってるわけじゃなくて、重さに応じた力が発生するんだ。それが万有引力という力なんだ。

重いものは大きな力、軽いものは小さな力がかかるから、結果的にすべてのものが同じスピードで落ちるんだ。重たい鉄球と軽いリンゴを同時に落とすと、同時に地面につくんだ。それが重力なんだ。

「なんとなくわかった。でも鳥の羽とかはリンゴより落ちるのが遅いよ?」

(あー、それは重力じゃなくて空気抵抗の話だから・・・)

小学生の疑問は尽きない。

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