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共に未来を描こう フューチャーボード

2/24(木)に行われた Industry-Up Day Spring 2022 のテーマセッション4、5で「フューチャーボード」というmiroを使った知識の伝承についての実践が紹介されていました。フューチャーボードを開発してくださった方々の紹介は以下をご参照ください。

フューチャーボードとは何か?

簡単にいうと、miroという「電子ホワイトボード」にみんなでわちゃわちゃ書き込むと楽しいし、そこに知見が残って蓄積されていくからいいよね、という話。実際にIndustry-Upで使われたホワイトボードはこちら。

これまで新規事業関連のミートアップなどでブレストしたものは、結局その場限りのアイデアにとどまって、次につながらないことが多かったです。次の集まりでは、前回までの蓄積が使われず、また一からアイデア出しが始まってなかなか先に進まない、という経験がある方もいらっしゃると思います。

ログを残すためにアーカイブ配信をしたりnoteに議事録をまとめることはありますが、結局、そこにリアルタイムで参加していなかった人の関わり方は限定的になってしまっていました。しかしフューチャーボードを使えば、時間が変わってもコミュニケーションを継続できます。非同期的にプロジェクトが続けられるところが一番の魅力です。

人々がこうしたコミュニケーションに参加するために重要なのは「貢献」「学び」「認知」の三角形だそうです。自分の小さなポストイットへの書き込みでもみんなのアイデア出しに貢献できる、そして自分もみんなの意見から学ぶことができる、それらがフューチャーボードを通して可視化され認知できる。そうした機能によっていろんな人を巻き込んで、気軽に越境してもらえるような土壌を整えて、プロジェクトを加速させていきたい、というのがフューチャーボードの目指すところです。

フューチャーボードの実演

テーマセッション5では、実際に30名近くの方がフューチャーボードに集まって議論している様子が中継されました。3つのグループに分かれてZOOMのブレイクアウトルームで議論しながら、フューチャーボードにどんどん書き込んでいきます。

こういうとき、普通は他のグループが何をしているのか全く見えないですが、フューチャーボードでは隣のグループの書き込みもチラチラ見えるので、それらを話題の種に取り入れることも可能です。そうしてできあがったボードがこちら。

これもまだ完成ではなく、みんなが書いてくれた情報を集計したり、分析したり、さらに書き足したりしながら、どんどん深堀していくことができます。こうすることで対話の厚みができて、表面的な議論に終わらず、本質的な問題解決にまでたどり着くことができるのではないかと考えています。

感想

非常に面白いセッションでした。新規事業のアイデア出しが先に進まないという課題はずっと感じていたので、そこに真正面から向き合って解決しようとする取り組みは、素晴らしいと思いました。

フューチャーボードでも、議論が膨らんでくると、なかなか全体が把握しきれない、ということになると思います。そうしたとき、いかに全体を構造化して見やすくするか、そうした要約技術も必要になるかなぁと思うと、要約は私の得意分野でもあるので、少しは貢献出来たらいいなぁ、と思ったりしました。

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