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第6回 毒親ラジオ

毎週火曜日22時から、ZOOMを使って皆さんと毒親について語るラジオ番組ですが、最近は毒親に限らず家族に関する話を聞くようにしています。今日も3名の方にお話をいただき、ちょっと時間も延長して1時間お付き合いいただきました、ありがとうございます。

一人目:厳格な教師の親

両親共に教師という家庭で、非常に厳しく育てられたそうです。アニメを見ていいのは幼稚園までで、こっそり見てるのがバレたら家族会議だとか。学校でいじめられても、親に相談したら「社会はもっと厳しい、そんなことでは社会でやっていけないぞ」と逆に怒られたりしたそうです。

いつも親の顔色を伺って、なるべく親が喜ぶような行動をしてきたとのこと。親は「お前が好きなことをやればいい」と言うけれど、全然自由にできるわけもなく、いかにいい子を演じるかを考えて、心がやすまることはなかったとか。

今、小学校の先生と面談すると「家では子供が安心できる場所になるように、よく頑張ったね、えらいね、って褒めてあげてください」とか言われるので、最近の先生はだいぶマシになってきてると思いますが、一昔前までは厳しい系の指導もいっぱいありましたからね。

そういう厳しい親でも、ここまで育ててくれたことには感謝です、と仰ってましたが、果たしてどれくらい親に感謝すべきなのか。親には感謝すべきだという社会的な呪いがあるような気がして、悪い親には悪いとしっかり決別することも精神衛生的には大事じゃないかな、と思ったりもします。

自分の娘も、よく「お父さん大好き」とか言ってくれますが、どれくらい本心なのか、呪いなのか、分からなくて怖いなぁ、って思うことがあります。

二人目:世間体を気にする父

第4回ラジオの3人目でお話してくれた方が、続きを話したいということで、前回は小学校までの体験談でしたが、今回は中学以降についてお話しいただきました。

父親は相変わらず厳しく世間体を気にしているので、定時制高校に通うことになったらものすごく馬鹿にされたりしたそうです。そんな父親は事業に失敗して数億円の借金を抱えたり、反政府デモに参加して安倍辞めろと言ったりしてたそうなので、世間体を気にするのって難しいなと思いました。

厳しい父親の影響か、お姉さんもうつ病になって生活保護で暮らしているとのことでしたが、お話いただいた当のご本人はすっかり親の呪いから解き放たれているのが印象的でした。サロンのおかげで健康になれたのですかと聞いたら、サロンは関係ない、全部自分の力で健康になった、と言っていたのがとても良かったです。

ラジオで話すことの一番の効用は、つらい毒親の話を口に出すことで自分の身体の中に溜まっていた毒も排出して、健康な精神を取り戻すことだと思っています。でもこの方は、既に自分の過去もすっかり客観的に見ることができるようになって、いかに自分の話で聞いてる人を楽しませられるか、湧かせられるか、という観点でお話をしているようでした。

幸いにも私のラジオの視聴者は、他人の不幸を喜ぶようなタイプではなかったので、あんまり盛り上がりませんでしたが、それでよかったと思います。自分を見せ物ショーにするような福祉もありますが、もっと健康的な人の湧かせ方をどんどん習得していってほしいです(何の話だ)。

三人目:メンヘラな妹の更生を願う

メンヘラ気質な妹がパニックを起こして大変なことになっていた。妹の彼氏はそんな妹からの暴力を受け入れ続けてうつになってしまい、周りのみんなもそんな妹に深く介入できず、腫れ物を扱うような対応しかできなかった。

こんな状況が続いても誰も幸せになれない、見て見ぬフリをしている方が楽だけど、妹が本当に幸せになるためには、心を鬼にしてでも、あえて介入すべきだろうと考えて、妹と彼氏が別れるように説得したとのこと。

えらいですね。素敵なお姉さんです。もはやお姉さんの域を超えて、お母さんです。そこまで家族のことを考えて、つらい役割を買って出ることは、ふつうはできません。自分が嫌われるかもしれない、それでも妹のためを思って正しいと信じて行動する、素晴らしいです。

あとは、妹さんが回復できればよいのですが、しばらく時間がかかるでしょうね。逆にこちら側がメンヘラに取り込まれないように気をつけて、コミュニティの力でバックアップしていきたいと思いました。これからも応援していきます!

終わりに

今週は、いつにもまして気の利いたことがちっとも言えず、無言を垂れ流してしまいました。もうね、申し訳なさしかないよね。私は鏡として役に立っているのか? 私なんかに話すより、もっと適切な聞き役が他にいるんじゃないか? という自問自答が止まりません。

まぁでも受け入れよう。せっかく私のラジオの時間にわざわざやってきてくれて、さらに話してくれた皆さんだ。感謝こそあれど、自己嫌悪している場合ではない。皆さんの期待に答えられるよう、研鑽していきます。これからもよろしくお願いいたします。

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