ライト、ついてますか
複数の方からオススメいただいた本、ようやく読みました。
要点をおさえて解説するビジネス本というよりは、物語を通して読者に身近に感じてもらうという趣旨で、ぱっと読んだ限りでは星新一のショートショートに解説がついたような構成でした。
本書の趣旨は「問題を解決するのは大変なことではない。大事なのは何を問題とするかだ」ということです。
だから、本当は解かなくてもいい問題に全力で打ち込むこともあるし、そういう無駄な努力を求められることもあります。私たちは、本当に解くべき問題はどこにあるのかを今一度考えなおす必要があるのです。
問題に対する感受性は、時間が経つほど鈍化します。最初は「これはおかしいだろう」と思ったことも、だんだん普通に思えてきます。与えられた問題の枠組みに疑問を持たなくなります。そして時間をかけて解決してはじめて、ああ、これは解くべき問題ではなかったんだな、と気づくことになります。
だから最初の違和感は大切に、目前の分かりやすい課題解決に惑わされず、本質的な問題がどこにあるかを考える必要があります。
ああすればよかったのにと後悔しても仕方ない。事前に必要だったかを精査するのは難しい。
ちゃんとした計画が立てれないから今はまだ始められない、ではない。今すぐ不完全でもいいから始めればいい。
真の問題にたどりつくための万能な方策はありません。常に問題発見について意識しながら、状況をよく観察するしかないのだと思います。
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