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「”私は変わる”そう決めた瞬間がはじまりだった」DANRO卒業生インタビュー

人と人とのつながりの中には、”目には見えない温かさ”がある。その温かさが増し、循環する時、きっと、世界は今よりもっと明るくなる。そんな創業者の想いから生まれた『深いつながりを紡ぐ、実践型対話スクールDANRO Autumn』が2023年12月に最終回を迎えました。卒業生へのインタビュー記事を、数回に渡りお届けします。

今回お話を聞いたのは、長野県に移住されているあやのさん。DANROの存在は知らなかったというあやのさんが参加に至った意外なきっかけや、印象に残っていること、DANROに参加しての変化など詳しく伺いました。


「やばい!私間違えたかも!」がDANROとの出会い


――今は長野県に住んでいらっしゃるのですね。

あやのさん:転々としていて、仕事もそのときどきで変えてやっています。長野県に来てからはりんご農家で働いたり保育士の資格を生かした仕事をしたり。今は木工作家さんの作品の販売の仕事をし始めたところです。

もともと長野が好きだったのですが、知り合いもいなくて移住の決心がつかなくて。ご縁があったのが徳島で、1年ほど住んでいました。そのあとはやりたいことがあり滋賀に2年半住んで。

でもやっぱり長野が諦められやんなーと思っていたときに長野に知り合いができてこの夏にやっと移住できた、という感じです。

――すごい行動力ですね!そんなあやのさんが、今回DANRO Autumnに参加したきっかけを教えてください。

あやのさん:DANRO Autumnの募集開始の頃、ちょうど「自分のことを全部受け入れられるようになりたい」という想いが強まっていたときだったんです。当時DANROのことは全然知らなくて、ファシリテーターのいつみさんをフォローしていました。

そこでDANROのファシリテーターをされるということを知って。普段いつみさんは顔出しもされていないので、いつみさんがお話されるところを見られるんや!というそれだけで体験会に申し込みました。DANROのことを調べる時間もなく、何をする場所なのかも知らず(笑)

――そうだったのですね!自分のことを受け入れられるようになりたいという気持ちが高まっていたのはなぜなのでしょうか?

あやのさん:これまで、ずっと生きづらさというものを感じていたんです。保育士をしていて子どもの心のことを勉強していると、きっと子ども時代のことに原因があって、生きづらさのようなものがあるんだろうなとは思ってはいました。

よく「自分を好きになる」ということを聞くのですが「それができへんから、そのやり方を教えてほしいんやけど」ということを思っていて。その想いがまた強まっていたときだったんですよね。

――ずっと感じていた想いが高まったタイミングで、DANROをちょうど知ったのですね。体験会に参加してみてどうでしたか?

あやのさん:体験会は話を聴くだけだと思っていたのに、入ってみたら自分が対話する時間だったんですよ。「えっ!やばい、私間違えた!」と思って、こっそり出ようかなとも思いました(笑)

そうしているうちに自己紹介が始まり、少し聞いてみようかな…と聞いていたら「私コーチングやってます!」という人もいて、さらに焦りましたね。でも、何人か聞いていくうちに「あれ?ここ大丈夫かも」と思ったんですよ。

そんなこと感じたことないのに、すごく不思議な体験で。自分の話す順番がやってきたときも、やっぱり大丈夫で。その時間がものすごく安心して過ごせた時間になったんです。でもそれでもSCHOOLに入ろうとは思っていませんでした。

――そこからどうして参加することになったのか気になります!

あやのさん:カウンセリングを受けてみようかなと思っていた時期で。でも少しDANROも気になる、という想いで和花さんとお話する機会をいただきました。

参加に迷っているんですが、私のような想いを抱えている人はいましたか?というようなことを質問したと思います。お話をさせて頂いた後、最終的に「自分で決めたらいいんやな」ということをすごく思った。

カウンセリングは1:1だけど、DANROはその時参加しているご縁のある人たちと進んでいくという“講義を聴くだけ”とイメージしていたものと違うのが面白そうだなと思いました。参加者同士で気づきを与えていくというところに参加したことなかったので、ふと、参加してみようかなと思えたのがきっかけです。

あとは「自分だけ」だった


ーー生きづらさというのはどんなときに感じていたのでしょうか?

あやのさん:自分に自信がなくて、人の目も気になって「こうじゃないと」というのが強かったですね。人と表面的に話すことはできても、深く関わって気持ちを見せるのが怖いと感じていました。

――DANROが終わって今、何を感じていますか?

あやのさん:自分を受け入れられるようになりたいという気持ちや「何者になるというわけでなく、その人自身のまんまでいられる世界」に行きたいとずっと思っていたんです。

でも……「あ、もういるな」という感覚です。

――「もういるな」……!どうしてそう感じたのか、詳しくお聞きしたいです。

あやのさん:全部自分を受け入れられているかといったら、まだ道半ばなところはあるし、できやんときもあります。

でも、Autumnに集まってきたみなさんが、私よりも先に私を受け入れてくれていて……。あ、もうそんな世界にいたんだな。あとは自分だけやな、と思たんです。

――「行きたかった世界」に、すでにいたという気づきがあったのですね!

あやのさん:なんだろう。自分がDANROを参加していく中で頭では分かっていたんだけど……私から見たらみんなすごい人で、比べているつもりはないけれどどうしても自分を否定している私がいるのも感じていました。

でも、それって“自分で勝手にやってるだけ”やったんですよね。思い込んで、勝手に。そこを知ったら、本当にただ自分でさえいたらいい。何をしてもいいし、しなくてもいい、ただ自分でそこにいればいいんだなと思えたんです。

――さきほどおっしゃられたように、自分よりも先にみなさんが受け入れてくれたからでしょうか?

あやのさん:そうですね。DANROは参加してくれるみんなもそうだし、どういう内容にしようか考えてくれている人もそうだし。それぞれのメンターやトレーナーさんも。

すごい数の人が携わってくれているんですけど、みんなが受け入れている、それを見せてくれていた。本当にもう、あとは自分だけやったんですよ。

DANRO Autumnメンバーのみんなと

何が起こったのか分からず呆然とした最終回


――素敵なエピソードに、心がすでにぽかぽかしています。では、DANRO印象に残っていることはありますか?

あやのさん:最終回が思い出になりすぎてというか、すごすぎて。何が起こったんやろ?としばらく咀嚼できなくて、ぽかーん!しばらくそんな感じやった。そのあとにDANROのメンバーや和花さんと話す機会があったんですが「あれは一体何が起こっていたんやろ?」みたいな。

回を重ねていく中でそれぞれのメンバーがAutumnという場に想いを積み上げてきている、というのもあるし、今日で最後や〜!という気持ちと、普段裏方をされている方もみなさん全員でてきてくださって。

あの場やったからなのか、なんか……すごかった、んです。もう和花さんにも「すごかった」しか言えないくらいでした(笑)

――えー!なにが起こったのでしょうか(笑)

あやのさん:みんなの感謝が溢れて、エネルギーがすごかったのかな。その経験を一言でなんて言ったらいいんだろうとは思うんですが、やっぱりあの場の力というか。

今思ったらやっぱり自分が自分でいていい世界に「あぁ、いたんや」という気持ちで。最終回で何を言おうかなと思っていたときに、改めて私、2ヶ月もすごい場所にいさせてもらえたなぁという感謝の気持ちが溢れてきたんです。

参加者の人だから、運営の人だからというのはないです、というのをはじめからおっしゃっていて、その時受け身でいた自分に気づきました。受身だった自分は「そうやんな」と思って積極的になれるきっかけも頂いた気がします。

ただ「人として出逢えた」ことに感謝です。

――今回インタビューをさせていただいていて、やっぱり最終回が印象に残っていたという方が多いと感じています。それにしても、DANROのさらに不思議なところ。「教える人」「教わる人」のような関係性になってしまうのが普通というか。どうしてDANROにはそれがなかったんでしょうか?

あやのさん:なんででしょう?(笑)それを考えたこともないくらい、もうそれを普通にやってくれていたから、かな。「そんなの必要ないよね」と言う感じで当たり前にその空気をつくってくださっていましたね。


DANROでは、想像を超えたことが起こる

ーーあやのさんにとってDANROとはどんな場所ですか?

あやのさん:この質問やっぱりありますよね(笑)
(しばらく無言)本当にどんな私でもいいよ、と言ってくれるみんながいることをすごく感じていて“私が私でいていい場”というのもあったけど……一言で表すのが難しいですね。

自分では自分を責めてしまうような場面でも、どんな状態であっても「今はそんなときなんだね」と、みんなが先にそうしてくれていました。

――言葉にできないくらいの場、だったんですね。

あやのさん:不思議な場所でした。たぶんなんかAutumnだけじゃなくてその回その回で必然で集まってきている人たちが、その場をつくっていってどの回も最高なんやろうなと思います。

――どう化学反応が起きるのか分からないのがDANROの面白いところだなと毎回インタビューをさせていただいていて感じます。

あやのさん:想像を超えることが起こる。それがDANROじゃないかな。最終回はこんなことになるとは思ってなかった!ちょっとでも興味があるなら参加してみるといいのになと思っています。

――生きづらさを感じているというところには変化がありましたか?

あやのさん:DANROを経て色々あって、今は自分のことを「どんな自分でも大丈夫やな」と思えるようになった。人と深く関わるところが苦手と思っていたけど、私はこうなる、って決めたんです。

「私は私を受け入れられるようになって、安心して人と関われるようになる」と決めて、DANROに参加したんですよね。自分にとって、それを許可できたことがはじまりだった。

今思ってもあのときの自分、ありがとう!と言う感じ。決めた瞬間から、もう動き出しているというか。そうなっていくんだなと思います。

それを決めたのもよかったし、きっかけをくださったいつみさんもそうだし、DANROでいろんな方の力を借りられたおかげで今“この自分でここにいられるのが幸せ”というふうに思っています。

――決めた瞬間から変わっていく、という言葉がとても印象に残りました。まずは決めて、行動することで未来は変えていけるのですね。

あやのさん:インタビューもはじめどうしよう、と思っていて。そんなのやったことないし、でも勇気を持って飛び込んでみようと。

でも、和花さんと話したときも「すごい!」しか言葉が出てこなかったし、時間が空いてしまったしもういいかな。と正直思っていたんです(笑)

それでもみんなが「一人欠けてもあの場にならなかったから、みんなのインタビューが見たい」と言ってくれたことが嬉しくて、今日を迎えました。

――そんなエピソードがあったんですね!こうして、あやのさんとお話しできてよかった!(笑)心を紐解いてくださっている、この時間がすごく心地よかったです。ありがとうございました!



あやのさんについて

長野県在住。さまざまな土地に移住し、そこで出会った仕事に従事している。「自分を受け入れ、安心して人と関われる自分になりたい」と決めてDANROに参加した。

DANROについて

「日常に対話を、対話を文化に。」をスローガンに掲げるダイアログカンパニー。私たちがともにこの世界に生きていくために、人、自然、社会など全体性を探求しながら、循環し合える空間を創造しています。
実践型対話スクール、DANRO CHILDREN、自己を探究するダイアログコミュニティの運営などを行う。その他対話を軸とした事業を展開。
HP / Instagram


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▼実践型対話スクールDANROの詳細は、下記からご覧ください

インタビュアー・記事/山中麻衣
「想いをつなぐ」取材・インタビューライター。その他企業と読者をつなぐwebライティングも。公式noteは<こちら>

小林 夏花
「光を感じる空間と 懐かしさとありったけの想いを」をコンセプトに全国で活動するフォトグラファー。DANRO Autumn参加者でもある。Instagramは<こちら

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