メメントモリ
髑髏展というテーマの中でどうしても行き着くところ
生と死を同時に考える
ぐるぐるぐるぐる考える
いくら考えても答えなんて当たり前に出ない
辿り着かない思考の中で最期を思う
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そこには風化した肉体と記憶だけが残っていた
濃紺の空にぽっかり浮かぶ月のように
残された髑髏の中に最期まで留まり続けているのではないかと
希望的観測と同時に鮮明に映し出された
だから
記憶の中で遊ぶ小さき人や
森の中で佇む姿、
完成さえしなかったけど
その周りを、その中を、走り回る足音も聴こえて
幾つかの子どもたちが生まれた
髑髏の中はきっと
とても安全で温かくて居心地の良い場所なんじゃないかと。
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人は皆、最期はたった一人で孤独だと言うけど
本当は少し騒がしいくらいに賑やかで温かな瞬間かもしれない。
そう思って私は生きたい。
2022.10.14
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