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落ち込みポイ太郎とマミー

夜になると
気持ちが落ち込んじゃうこと

あるよね

元気なポイでも
夜はいつも要注意だった

落ち込みポイ太郎に
なってからの夜は
もっと要注意

あれやこれや
家族のこと
お仕事のこと
人間関係のこと
グルグル考えちゃって
考えすぎちゃって
おかしなことになってしまう

このモードに入った
ポイの想像力は
作品に反映させたいくらい
すさまじく突飛していて
パワーが強い

落ち込みポイ太郎になってから
5日目の夜

ポイの家族が喧嘩をした
少しの喧嘩が
どんどん大きくなって
ポイには関係ない喧嘩なのに

ポイはたちまち
いたたまれなくなり
辛くなり
そわそわしはじめ
家をとび出てしまった

ピューーーン

て感じで
あっという間に飛び出てしまった

しばらくして
鬼になったマミーが
『帰ってきなさい!』
と外の車にこもってたポイを
連れ戻しに来た

それはそれは
もう
とっても怖かった
優しいのか怖いのか
なんなのか分からなくて

なんでだ?と
考えたのさ

マミーは
落ち込みポイ太郎になってからのポイを
まだよく分かっていないんだろう

きっとどうしたらいいのか
分からないのだろう
それはそうだ
ポイだって分からない

それにポイは
日頃
狂ったように
元気で明るい
ひょうきん者だもの

マミーは
初めて見るポイの姿が
本当に分からなく
難しいだろう

この前なんて、
そんなんじゃなかった
と泣かれてしまったもの

ごめんね
マミー……

だから
マミーもマミーでいっぱいいっぱいで
よく怒ってしまうんだろうね

ココロが負けてしまった原因についても
優しく怒ってくれたさ

仕事の仕方も
とても叱られたさ

優しい時もあるけど
しっかりポイの悪いところは叱るし
しっかり落ち込みポイ太郎に困惑しているマミー

そしてここから
ポイの大泣き大混乱事件が起きたのだけど

ポイが外にとび出た夜

とうとう
マミーは
落ち込みポイ太郎をみて
『こっちが鬱になる』
と叫んだの


これは

これは、

かなり

きたの

気持ちは
わかるけど

多分絶対言ってはいけないやつ

ポイはその瞬間から
恐ろしいほど
罪の意識とごめんなさいが溢れて
体の奥から震えるほど
涙が出てきた

涙が出たなんて
そんなもんじゃなかったけど

あれはもう

発作かなというくらいの
溢れんばかりの勢いで

とても
驚いた

自分じゃ何か分からなくなるくらい
泣きじゃくってた

しばらく
泣き止められなくなってしまうのは
前にもあったが

今回は
勢いがすごかった

過呼吸どころじゃない
あっというまに手足が痺れ始めて
何もできなくなった

マミーと家族が慌てて
落ち着いて、と
背中を撫でてくれて
呼吸を整えてくれて

あっという間に

スヤぁ……

と寝たけど

次の日から
無気力がまたやって来て
しばらく不安定になってしまった

本当にやばいなと思った


今は落ち着いたので
記録に
きたけど

あれは、
とーーーっても
怖かったなぁ

今はどうしても
色々な人の
言葉が武器に感じてしまうから
この落ち込みポイ太郎が
元気なポイ之助に治るまでは
自分を、守るために
工夫をしなくてはいけないね

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