見出し画像

独立1年目、確定申告の個人的な手順書と仕事を振り返って気づいた3つのこと

独立して1年目の確定申告完了。

イメージと違い、自分の1年の仕事を振り返る良い機会でした。

会計ソフトでこまめに記録することと申告手順のマニュアル化で来年もよい良い振り返り時間に。

自身の手順ですが少しまとめておきました。加えて開業1年目の仕事についても振り返ったりしています。

確定申告時の個人的な諸条件

自身がどういう状態かによって、確定申告の手続きの工数や方法は若干異なります。

自分がどういう状態なのかを把握していると、確定申告がよりスムーズになります。(自身も確定申告が初めてということもありますが、書類と税務署を右往左往してしまいました。。)

下記は自身の確定申告時の諸条件です。

まず概要を列挙して、のちほど手順の流れと合わせて詳しめに解説していきます。

諸条件
開業歴: 
1年目
会計ソフト: freee
必要資料:
 ・e-taxの利用者識別番号
 ・e-taxのパスワード
 ・開業届
 ・マイナンバーもしくは通知カード
 ・生命保険控除など控除資料
確定申告種類: 青色申告
確定申告提出資料: 所得税と決算書収支内訳書
所得と青色申告の元資料: freeeで作成
確定申告先: e-taxでIDとPWから送信する
事前に対応したこと
 ・e-tax用の利用者識別番号(ID)とパスワードの申請取得
 ・開業申請時から引っ越したので、納税地の異動に関する届出書の提出
手順
 freeeで記帳する
 freeeで確定申告資料を作成する
 freeeで確定申告資料をPDFダウンロードする
 e-taxで所得税情報を、3の資料を参照しながら作成する
 e-taxで決算書情報を、3の資料を参照しながら作成するxmlで保存する
 e-taxで4の所得税情報を提出する際に、6のxmlファイルを添付して送信する

独立1年目の確定申告手順

諸条件も交えてひとつずつ解説します。

 freeeで記帳する

会計ソフトはfreeeです。

選定理由は、
・そもそも会計ソフトのfreeeかマネーフォワードか弥生会計くらいしか知らず
・デザインが自分の好みと合うなとか利便性もありそう
・今後もアップデート頑張ってくれそう
・先立って個人事業している知人が使用していた

だとかの理由で、なんとなく良いなと思い決めました。

気づき1:すべての買い物の特典、仕事のヒント

仕事は需給の関係性で成り立っていて、欲しいひとがどんな気持ちで購入してくれるかを想像しながら商品サービスを磨いていくことが大切だなと感じています。顧客視点と呼ばれるものですね。

その想像力が、ときに及ばないということも残念ながらありますし、開業したての自身にとっては、想像してもしたりないような状況もあったりします。

ではどうするか。そのまま途方に暮れてもしょうがなく、行動しないとその仕事から離れざる得ない状況になります。

たったひとりの小さな仕事においても「経済」があるのだなと、帰りの電車で、夜中の枕元で、ネガとポジをひとりいったりきたりしながら作戦会議だけはやめないことにしました。

そして仕事以外でも顧客視点について考えることをやめないことにしました。

自身が消費者という立場になったときにどんなことを感じながら、その商品サービスを購入しているのか。

・なぜその商品サービスを知ったのか
・何を期待しているのか
・他とどう違うのか
・いくらで購入したいと思っているのか
・購入してみてどう感じているのか

日々観察して、ヒントを探しています。

すべての買い物に特典があるとすれば仕事のヒントがついてくるということです。

freeeを使ってみて良かった点

他のサービスも同じ機能はあるかもしれませんが、freeeの良かった点をあげてみます。

・スマホで経費登録できる
・銀行と連携できる、かつ取引の自動登録もしてくれる(勘定科目違うときもあるので100%ではない)
・請求書作成、先方へ送信、売上計上までワンストップでできる

などです。

会計知識もままならない自身にとっては、言われるがままに入力してみるとなんとなくそれっぽく出来上がるのでとても助かりました。

ただ使用してみると、自動登録で間違ってたり、請求書と売上計上が連動してくれなかったりと、微調整があるのですが、それもまた慣れてくれば問題なしです。

取引の登録は当日、1週間で記録

そもそも件数が少ないこともありますが、未登録を溜めないようにこまめに登録しました。

1週間後に登録しようとしても、なんの取引か思い出せないこともあったので、いまの自分にとってはこのペースが良いのだなと思いながら移動中や1日の仕事はじめおわりなどに作業していました。

気づき2:記録は自分だけの教科書をつくる行為

会計作業などの「記録」はその面倒さ以上に自分の仕事が数値になることで、これまでについて振り返ることができる機会を与えてくれます。

たとえば、

・業務管理(日次、週次、月次のタスクと作業時間が分かる)
・コスト管理(向こう半年から1年の資金繰りが分かる)
・顧客管理(名刺交換、商談、成約、などが分かる)
・気づきやアイデア、計画を記録

などを日々記録することで、自分の行為をできるだけ客観的に把握することができます。そして改善点がいくつも出てきます。

つまり、仕事の精度が高まります。

いうならば記録は自分の仕事をつくるための教科書そのものです。

記録する行為は集計分析ができる点や、意識付けができる効果があると言われています。

自分を定点観測して気づきを得ていこう。

独立して、ひとりで仕事をしはじめたときに決めたことでした。

自分の仕事は、お客さんにとっては次があるかないかだけです。

実際に、ひとりで仕事をするということは、周囲から怒られることも、ダメ出しされることもなく、自分で気づきを得ていくための方法としておすすめします。

 freeeで確定申告資料を作成する

freeeでは確定申告資料の決算資料は日々記帳していればすでにできあがっています。

確定申告資料の所得税の情報については、フォームに入力していけば終わります。

ただし、入力するための情報も事前準備しないと入力できないものもあります。

準備必要だった情報と対応は下記でした。

必要資料:
 ・e-taxの利用者識別番号
 ・e-taxのパスワード
 ・開業届
 ・マイナンバーもしくは通知カード
 ・生命保険控除など控除資料

事前に対応したこと
 ・e-tax用の利用者識別番号(ID)とパスワードの申請取得
 ・開業申請時から引っ越したので、納税地の異動に関する届出書の提出

資料整理の大切さが身に染みますね。

さくさく入力していても、次にきた項目で1日かかってしまった。。という状況もありました。来年は絶対スムーズに進めたい。手順書をつくるかな。

少し話がそれますが、役所まわりの手続きがスムーズになる手順書はニーズがありますよね。

ということで今回のnoteでもあります。

気づき3:マニュアルは4点分のリバウンド

さきほどの記録の大切さでも述べたのですが、手順書、つまりマニュアルをつくることも大切です。

職業柄、WEBの制作改善作業をしているのですが、クライアントサイトに対し、個別対応がよくあります。

そのときに、いつも意識しているのは、作業手順をマニュアル化していくことです。

マニュアル化は、

・Googleドキュメントに記録
・ブログに作業手順を記録
・その作業で使用したコードを保存

などしています。

なぜマニュアル化をするのかというと、忘れるからです。。

同じような事象が起きたときに、前にやったことがあるのは覚えているのですが、細かい部分は忘れています。

つまり、同じ作業を繰り返してしまうのです。

マニュアル化していくことのメリットは、

・再現性が確保される
・作業効率が高まる

です。

マニュアルはバスケットでいうと、リバウンドです。

バスケ漫画スラムダンクのワンシーンで、桜木花道が相手のミスシュート、リングにはじけたボールを掴むリバウンドがありますが、リバウンドしたあとの自チームに2点ゴールが生まれるとしたら、リバウンドは4点分の働きだよね。と安西先生が丁寧に桜木花道のモチベーションを上げているシーンがあります。

マニュアルは仕事においてリバウンドほどの働きがあります。

明日の自分を信じず、マニュアルをつくるいまの自分を信じることをおすすめします。

 freeeで確定申告資料をPDFダウンロードする

freeeでは、そのまま確定申告ができます。

しかし自身の状況である、e-taxでIDとPWから送信する、という状況ですと、freeeでは確定申告できないので、e-taxで申告申請するための参照資料としてfreeeで確定申告資料をPDFダウンロードします。

4 e-taxで所得税情報を、3の資料を参照しながら作成する

e-taxでまず所得税情報を入力していきます。freeeでつくった資料にある同じ項目を参照して入力すればすぐにできます。

最後に、決算書情報を添付する必要がありますが、まだ入力できていないので、一度データ保存しておきましょう。

5 e-taxで決算書情報を、3の資料を参照しながら作成するxmlで保存する

e-taxでまず決算書情報を入力していきます。freeeでつくった資料にある同じ項目を参照して入力すればすぐにできます。

最後にデータ保存する項目があるので、拡張子xmlで保存しておきましょう。

6 e-taxで4の所得税情報を提出する際に、5のxmlファイルを添付して送信する

4の手順の最後で決算書情報の添付の手順がありました。

所得税情報は一度データ保存しているので、続きから初めて、添付に項目5のxmlファイルを添付して送信しましょう。

これで完了です。


まとめ

手順と気づきを交えて分かりづらいのでいま一度、まとめます。

3つの気づき
1 すべての買い物の特典、仕事のヒント
2 記録は自分だけの教科書をつくる行為
3 マニュアルは4点分のリバウンド





サポートは今後のより良い情報発信に活用させていただきます。