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【フーナーテスト結果からわかること】大事なのはそこから次へどう繋げるかという話

フーナーテストは妊娠を目指しているのになかなかできない場合、初期検査として多くのご夫婦が受ける検査の1つです。

その結果から一喜一憂する夫婦は多いので情報をまとめます。

フーナーテストの結果からわかること

フーナーテストは、排卵頃の朝に性交を行い、精子が子宮内に侵入できているかどうかを調べる検査です。

世界的には推奨されている検査ではないものの、日本では信頼できる検査として広く知られていて、その信用度は高いと思います。

そんなフーナーテストによって何がわかるのかというと、不妊症の原因が潜んでいないかどうかがわかるのです。

フーナーテスト結果からわかること
・妊娠タイミング
・精液所見の良し悪し
・卵管の詰まり
・子宮頸管粘液不全
・抗精子抗体
・相性が悪い

フーナーテストで妊娠率がわかると勘違いしている人もいますが、テストで妊娠率がわかることはありません。

ただ、妊娠を妨げている原因はある程度考えることができるようになり、結果から不妊原因を排除することで今後の不妊治療へ役立てることができるわけです。

妊娠タイミング

今までの妊娠の為に行っていた性交タイミングが間違っていて、医師から指示されたタイミングで自然妊娠するケースは多くあります。

フーナーテストは排卵前のタイミングで行うのが正しく結果がでます。

今ではアプリや排卵チェッカーで排卵日予測ができる時代ですが、過信してはいけません。

実際に病院で診てもらうと排卵日がズレていることはよくあります。

実際、私の妻もルナルナというアプリを使ってはいましたが、実際の排卵日とのズレがありました。

医師に直接見てもらうことでそのタイミングのズレに気づき、妊娠の確率が高まる可能性が大いにあります。

精子の状態が悪い

精液所見といい、精子の状態を数値にして検査することができます。

男性不妊の場合、精子が少ない乏精子症、精子の運動率が低い精子無力症、精子の奇形率が高い精子奇形症、精子がない無精子症と4つに分けることができます。

フーナーテストの結果が悪いということは、子宮内に侵入した精子数が少ない場合に考えられます。

数自体が少ないのか、運動率が低いから到達していないのか、原因は様々ですが、これにより初めて造精機能障害が判明し、男性不妊とわかるケースは今では非常に多くなっています。

精子のステータスが気になった場合、精液検査によって判別することができます。

精子の状態は日々変化していますので、数回行う必要があります。

そして、ある程度であれば精子は自分の努力だけで改善することは可能です。実際私は自力で精子数を40倍、運動率を2倍に増やすしたことで妊娠に至っています。

卵管が詰まっている

女性の卵管が詰まっている可能性があります。

卵管は精子が通って子宮に到達する道ですので、ここが詰まると自然妊娠どころか人工授精でも可能性は低くなります。

卵管を掃除するために卵管造影検査を行うことで解消できますが、女性には激痛が伴います。

しかし、これだけで自然妊娠したケースも多く、不妊治療の初期に行うべき検査の1つになります。

抗精子抗体

非常に稀ではあるものの、抗精子抗体である場合、自然妊娠や人工授精での妊娠は非常に厳しいと言われています。

フーナーテストの結果がゼロであった場合、考えられる症状です。

抗精子抗体は、精子を無力化してしまうもので、死滅させたり、精子を集約して動かなくさせてしまいます。

女性だけでなく、男性が持っている場合もあります。

子宮頸管粘液不全

女性は排卵前になると子宮頸管粘液の分泌量が増え、精子が動きやすい状態となります。

しかし、加齢等によってその量が十分でなく、精子が子宮まで到達できないという可能性が考えられます。この頸管粘液の状態が良好なほど妊娠率は高くなります。

相性が悪い

非常に具体性に欠ける理由ですが、上記理由や理由がよくわからない場合に使われる言葉です。

女性の白血球数が多いことで、子宮前で精子を攻撃してしまう場合も相性が悪いとも呼ばれます。白血球数は採血で判断することが可能です。

フーナーテスト検査結果の見方

【フーナーテスト判断基準】
優:15以上(妊娠率が高い)
良:10~14(妊娠が十分に期待できる)
可:5~9(妊娠が期待できる)
不良:4以下(妊娠の可能性は低い)


病院、クリニックによっては上記4つではなく、3つしかない場合もあります。

フーナーテストは子宮頚管から粘液を採取して400倍の顕微鏡下で活発な運動精子の数を数えます。

例えば、25という数値が出てきた場合、400倍の25×400=10000で、1万程度が子宮内に侵入したと推測できるわけです。

結果から医師が、妊娠確率が高い方法を提案することになります。当然ご夫婦の意見が尊重されるべきですが、ご夫婦の年齢によってはステップアップも考えられます。

テスト結果「優」「良」の場合

妊娠の可能性が高く、十分期待ができる状態です。

精子が十分量到達している状態ですので、自然妊娠も期待されます。

精子にはおそらく問題はないと考えられますのでタイミング法か、ご夫婦の年齢によってはステップアップして人工授精の提案が考えられます。

それでも妊娠しない場合、精子や卵子の質、あるいは染色体異常、その他原因不明が考えられるでしょう。

テスト結果「可」の場合

妊娠がある程度期待できる状態です。

しかし、多少到達精子数が少ないと考えられます。

精液検査やその他奥様の治療が提案される場合があり、ご夫婦の年齢によっては人工授精も考えられます。

それでも自然妊娠の可能性はありますので、全く落ち込む必要はありません。

テスト結果「不良」の場合

なんらかの原因が潜んでいる可能性があります。

検査によって上記原因を1つ1つ排除していき、原因を突き止め、状態に合った治療が提案されます。

人工授精、体外受精、顕微授精も視野に入れることになります。

ただ、不良であったからといって自然妊娠が不可能というわけではありません。結果が不良でも自然妊娠したご夫婦は非常に多くいらっしゃいます。

フーナーテストは1回や2回程度で判断するのは早計で、精子や母体の状態は日々変化していますので、落ち込まずに何度か検査を受けてみるのもいいでしょう。

原因が判明し、改善できれば妊娠に大きく近づくことができます。

結果が悪くても落ち込む必要はない

テスト結果が不良であっても妊娠は可能です。

実際に、不良という結果であっても自然妊娠したご夫婦はたくさんいらっしゃいます。

テスト結果が不良の場合、落ち込むご夫婦が多くいらっしゃいますが、世界的に推奨された検査ではありませんし、ほんの数回のテストだけで判断するのは早計です。

最終目的は、妊娠し元気な赤ちゃんを無事に産むことですので、その為に原因を突き止めて、今後の不妊治療方針に反映していかなくてはいけません。

フーナーがもしゼロという結果であっても、そのまま自然妊娠を挑戦し続けていたらもしかするとずっと妊娠できないかもしれません。

そこで気づくことができたことをポジティヴに捉えてください。

妊娠には年齢という容赦ないリミットがあります。

ですから、妊娠の可能性が極めて低い挑戦をずっと行うよりも、次の段階へステップアップすることで妊娠の可能性が高まります。

私もフーナーテストを行いましたが、結果は悲惨なものでした。ゼロではなかったのですが、自然妊娠が厳しいというものでした。

でもそこから私の精子力が低いということに気づくことができたのです。

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