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【元気がない】精子の運動率が悪い精子無力症についての話

精液検査を行って、精子力が衰えていた場合、精子の数や状態によって4つに大別されます。

乏精子症、精子無力症、精子奇形症、無精子症。この中で最も多いのが乏精子症。次いで多いのが精子無力症です。

乏精子症と精子無力症を患い、改善させ妊娠まで至った私が精子無力症についてお伝えします。

精子無力症とは何?

実際、私も乏精子症と精子無力症を併発していました。この2つは併発することが多いそうです。併発した場合を乏精子無力症と呼びます。

精子無力症とは精子の運動率がとても低い状態のことを総称して言います。

精子の運動率が低いということは、精子が前に進む力が弱いということになります。

精液検査の結果から運動率が40%以下の場合、精子無力症と診断されます。

また、前進する精子が32%以下の場合を精子無力症と言う場合もあります。

正常な男性の精子は運動率55~60%以上というのが一般的な見解です。

精子運動率を精子稼働率とも言います。

精液正常値

上記がWHOが定めている精子の基準値になります。

男性不妊の疑いがある場合、精液検査を行い、上記数値と照らし合わせて原因を突き止め、改善を行っていくことになります。

精子無力症の主な原因

精子無力症は原因がわからないことが非常に多いです。

精子や精液の状態は、ストレスや食生活など様々な要因によって日々変化しています。

現代の様々な病気に関わるストレスや食生活は精子にも影響を及ぼしているのです。

しかし、はっきりとした原因は結局のところ判明されてはいません。

最も有力なものとして食生活や生活習慣が原因であると言われています。

この原因不明の中にはミトコンドリアの活性化不足や加齢によるものも含まれています。

原因不明は今の医学では見つけられない、あるいは検査で発見できないものも含まれています。

後天的な原因としては精索静脈瘤などがあります。要因が多種に及ぶため自分自身ではなかなか原因を追究できないので専門医に診てもらう方がいいです。

精子無力症の原因となる糖転移酵素様遺伝子を発見

そんな中、精子形成に重要な遺伝子が発見され、この遺伝子が精子無力症の原因ではないかと言われています。

この遺伝子を糖転移酵素様遺伝子と呼びます。

噛み砕いて説明すると、精子無力症の患者を調べるとこの遺伝子上に変異が生じていました。これは男性不妊症の原因を的確に判別する手法の開発に貢献するものであり、近い将来に不妊治療法を適切に選択する上で必要不可欠な技術となることが期待されています。

この遺伝子を用いた治療や改善はまだ先の話になりそうですが、いずれは男性不妊者にとって救いの手立てになってくれることを願います。

精子無力症でも自然妊娠できるか?

結論から言いますと可能です。

ただし、そのままではなかなか難しいのが事実です。

私はたった50万しかいない乏精子症と運動率30%台の精子無力症を併発していました。

それでも精子の数を40倍の2000万にまで増やし、運動率も倍の60%台まで向上させることができました。そして妻が妊娠し、出産まで至りました。

私の場合、結果人工授精でしたが、私より数値上で上であれば自然妊娠も可能になります。

精子力は男性の努力次第で向上させることが可能です。

改善方法はこちらのnoteにまとめています。

精子無力症と診断されて、そこで妊娠を諦めないでください。まだまだ希望はあります。

そのためには旦那様がしっかり自分の精子と向き合い絶対に改善してやるという強い気持ちを持つことが必要です。

男女共に時間はあるようでありません。1年はあっという間に過ぎ去っていきます。

妊娠できる大切な今という期間をどうか大切にし、何からしらの行動を起こしてみてください。



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