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54歳 バツ2男と高校野球(その6)

54歳バツ2男「2回目の離婚を機に新しいことにチャレンジしたい」と
言う思いからユーチューブで自分のチャンネルを開設
次にnoteを始める
「文章を書くと人は成長できる」という言葉を信じて
こんなダメダメ50代男でも成長できるのか?
只今絶賛 実践中!!!

春のセンバツ甲子園をかけた秋季大会は
優位に進めていた試合を雨で流されてしまった
雨天ノーゲーム
後日行われた再試合は
あえなく完封負け

それでも今大会の戦いっぷりは、僕らの実力を知らしめるには
十分過ぎるほどの活躍だった

来年の夏への期待が高まる

しかし
前回でも言った通り
この大会がピークで、チームの成長は伸びなかった

でもこの思いは、あくまでも
後に振り返って、感じたことで、当然
当時の僕達は来年、甲子園に行く為に全力で練習に臨み
努力を重ねていたことは間違いない


ヤンが監督を辞めてしまった・・・

ヤンの腰痛が悪化していたようだった
前回ヤンが入院した時のことを書いたが、あの時はもうヤンの
心の中は決まっていたのだろう

ノックができない
練習もまともに見ることができない
このチームは甲子園を狙える力を十分にもっている
なのに今の自分の体調では、残されたこの大切な時期に
指導者として更にこのチームのレベルを上げることができない
と、判断したらしい

僕もこの歳になってつくづく思うが・・・腰はホントに大事だ

おそらく、僕の想像で言わせていだだくと
監督も家にかえれば、旦那さんであり、父親だろうと思う
無理をしてこの先の人生に支障をきたすようなことがあれば大変なことになる、そこまで深刻なところまでいっていたのではないか
だからこその、あの時期での監督交代だったのだろう

身内からすれば、とても心配なことだろうと思う

でも当時の僕では、そこまでの深読みをすることはできず
ただただショックで、ヤンがもうベンチに居ないと言う寂しさをと
これから予選までの約3ヶ月はどうするの と言う不安でしかなかった

ヤンは
秋季大会が終わってからの練習も冬場の練習も
ほとんど顔は出さずに療養にあてていた

僕らチームの間でも「ヤンが監督やめるかも」と言う
噂が流れていた
「いやいや・・・嘘やろ」
「今度が俺達にとって最後の夏やのに!」
「ヤンが辞めたら俺達どうすればいい」

僕は特にヤンを信頼していて、好きだった
1年の入部仕立てのころは、走りっぱなしの筋トレばかりの
練習で「冷徹くそメガネ」と心の中で叫びながら
遥か遠くの存在でしかなかった

でも全く無名で存在感の乏しかった僕を
見出してくれた
厳しく怒られ、ドヤされながらも
ベンチ入りメンバーに選んでくれた

そして新チームではレギュラーとして
使ってくれている
こんなに嬉しくて、光栄なことはない

1年生の入部したての頃、キツイ練習と
先輩からの厳しくて怖い「しごき」で
何度も何度も辞めようと思った
実際、何十人もの同級生が耐えることができずに
辞めていった
辞めていった同級生を羨ましく思った

でも、今 痛烈に思う・・・
辞めなくてよかった!
耐えてよかった!
諦めなくてよかった!

本当に・・・頑張ってよかった

今はヤンに対して感謝の気持ちしかない
相変わらず、褒めてはくれないし、よく怒られる
でも今はヤンの表情で考えていることが
分かるようになってきた

もっと勝ってヤンの喜ぶ表情がみたい

ヤンと共に甲子園の切符を掴みとりたい

だから・・・

ヤンが監督を辞めると言うことを考えたくなかった

しかし・・・
想いは届かず、年が明けた頃
正式にみんなにヤンは、監督を辞めること告げられた

春休みに行われる春季大会が最後の采配で
進級した4月からは新しい監督に交代するとのことだった


僕らは、
ただ何もせずベンチに居てくれさえすれば、それでいい
それだけでいいから辞めないで と思っていたが・・・

ヤンは監督として、それでは意味がないと思ったのだろう

そして、ヤンが采配を振るう最後の大会
春の春季大会(シード権を勝ち取る大会)
この大会に優勝しても甲子園に行けるわけではないが
大きな公式戦ではある
そして、ヤン監督に最後の采配に花を添えたい
恩返しの意味も込めて優勝をしたい!
勝ってみんなで喜びたい
しかし・・・

結果は・・・
またしてもベスト8で負けてしまった

ベスト8まで行くと必ず強豪校との対戦が待っている

ここを勝ち上がる力がなければ、優勝なんてありえないし
甲子園を狙う なんておこがましいことは言えない

この試合も終盤までリードしていたが
土壇場で追いつかれ、延長戦

テレビの甲子園大会を観ていても分かるように
終盤に追いついたチームには勢いが生まれるし
球場全体の雰囲気もそれを後押しするような
ムードができてしまう
野球の「流れ」がそっちへ行ってしまう

実際にグランドでプレーしている僕達にも「流れ」の
変わり目はヒシヒシと感じられる
「なんかヤバいなっ・・・」
「嫌な雰囲気だな」

特に終盤に傾いた流れを、また自分達の方へ
引き戻すのはなかなか難しい

この試合も、延長戦にはいったものの
相手の勢いは止められず一気にもっていかれた
サヨナラ負け・・・

ヤンとの最後の試合を勝利で飾ることはできなかった

強豪校と互角以上の戦いはできているのに・・・
あともう少しで勝てるのに・・・
勝てない・・・
まだ、最後までを勝ち切る力が足りない・・・

俺達は、あと3ヶ月でこの足りない部分を補う程の
力をつけることができるのか?
ヤンがいないのに大丈夫なのか?
新しく来る監督の元で僕達は強くなれるのだろうか?
いよいよ3年生に進級!!!
最後の夏に向かっての戦いが始まる・・・

そして・・・
ヤンに代わる、新しい監督(先生)がやってきた


9作品目となる刺繡です
「ボールルームへようこそ」からヒロインの千夏を刺繡しました
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